最近、セミナー情報ばかりなので、

今回は、季節ものの「しもやけ」について書いてみます。

今来院している患者さんで、興味深いケースがありました。

普段、冬になるとひどい「しもやけ」になるとのことですが

不思議なことに、スキーなどの旅行に行くと

治ってくるそうです。

この患者さんは、奈良の在住ですので、

寒くなることが、「しもやけ」の原因であれば

スキー場のある地方の方が、断然、寒いのですから

スキーに行って、「しもやけ」がひどくなりそうなものです。

しかし、この患者さんは逆なのです。

なぜでしょう???

それは、「しもやけ」は自律神経が関わっているからです。

えっ、何のことか分からない??

つまり、こうです。

この方は普段、かなりのストレスの中で生活しています。

このストレスによって、交感神経が緊張し血液循環障害が起こるのです。

寒くなるのもたしかに、寒冷ストレスですから一つの要因です。

しかし、この患者さんの自律神経は、寒冷ストレスだけではまだ、許容範囲なのです。

ですから、日常から離れてスキーに行くと雪国という寒冷地にあるにも関わらず

普段のストレスから解放されるため、寒冷ストレスだけのストレス量となり

この方にとっては、実は許容範囲ですから、「しもやけ」が治ってしまうと言うわけです。

如何に、自律神経とストレスが疾病の原因になっているかが分かりますね。

こういうケースは他にも、たくさんあります。

甲状腺機能障害、いわゆるバセドー病などでも、ストレス量によって

TSH や Freed3,4 等の数値は大きく変化します。

これは2月5日のNExTの 講義で、紹介する予定です。

NExTでは、普段のストレスがあっても、「しもやけ」を治療することが出来ます。

ストレスの持続的な原因となる「精神的トラウマ」も解除できます。

もちろん、普段のストレスを無くすことに越したことはありませんが、

そうはいかないこともありますからね。

人生は大変です・・・。


治療室は今日も忙しかったですね。

さて、今から道場へ武道指導に行きますか・・・。