こんにちは。kouji103です。
私は騒音や振動対策部品の設計開発に携わっています。このブログを読まれる皆様は機械系のエンジニアの方々が多いかと思いますが、ご自身の業務におかれましても、おそらく騒音、振動問題に一度は悩まされたご経験があるのではないでしょうか?
この理由の一つには、騒音や振動(NV ::Noise, Vibration)は、製品・技術のパフォーマンスを向上させるうえで、トレードオフとなることが多いことにあります。
ちょっと大げさですが、NV対策技術はこのようなトレードオフを解消し、エンジニア達が汗を流して生み出した様々なブレークスルーを損なうことなく世に送り出す技術と私は考えています。
 
これまで10年以上になりますが、最近は自動車、家電、住宅など、色々な分野で静音化が進み、マスキングノイズ(周囲の騒音を覆い隠すような大きな音)が無くなったために、非常に小さな音が騒音問題になってしまうケースが多くなっています。そのようなケースでは、単に騒音レベルを下げるだけでなく、不快な周波数成分を気にならない周波数帯域へずらすような対策を講じたりします。
その他、逆にNVを利用した技術も生まれています。振動を電気に変える発電床や、高周波音を利用して若者のタムロを抑制する「モスキート音」を利用したスピーカーなどもここ数年で話題になった技術かと思います。
 
私は技術士試験の面接で、これからは「騒音」ではなく「創音」・・・と発言したのを憶えています。
変技術革新が進む中で、音も時代と共に変化していくといえるのかもしれません。
 
忙しい毎日ではありますが、みなさんも身近な音に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?
時代の変化にドキッとさせられるかもしれませんよ。
 
皆様、こんにちは。yamaと申します。
 
毎日、金型を加工し納期に追われています。また、加工時間短縮できる
加工方法の研究をしています。
硬いものばかりを扱っていますので、ブログでは堅い話は置いといて、
やわらかい話をしたいと思います。
 
最近、ヨガにはまっています。
ヨガは、お香をたきながら座禅を組んで精神的な修養をするものだと思って
いました。実際は、正しい呼吸をしながらストレッチをして、身体のゆがみをとり、
またストレスを解消し、心身ともに健康な状態を回復するものです。
寝転ぶだけで、左右どちらかの足が短くなっているとか、肩が縮こまっているとか、
インストラクターにはすぐにわかります。その原因であるストレスもわかって
しまいます。正常な状態との差異を求めて、差異をなくすために
インストラクターから指示される運動をすることで、自分を正常な状態に戻すことができます。
いわば、「心身のフィードバック」です。
 
七色のキャンドルを見つめて、気になる色は黄色でした。これは、研究などクリエィティブな
ことに興味があることを示すそうです。ずばり、今の心情が表れました。
 
背中の柔軟性が高いそうです。ストレスをうまく受け流せる性格だそうです。
やっぱりそうだったのかと納得しました。
 
ヨガっておもしろいです。背中の柔らかいyamaからやわらかい話でした。
 
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ネッペ初期からの会員の最新書籍が出版されました!
 
●「設計センスを磨く空間認識力”モチアゲ”」
  「勘」と「論理力」と「ポンチ絵スキル」をアップ!
 
小学生レベルにまで内容を落として、徐々にレベルを2次元から3次元に
上げていき、最終的にポンチ絵を描かせる演習形式の書籍です。

機械系の学生や新人さんで特に空間認識力がない人に向けたものです。

以下、目次の概要です。
1) 大きさや角度の勘を養う
2) 姿勢の変化や軌跡を読む
3) 組み合わせと分割を想像する
4) 投影図のルールを知る
5) 複数の投影図から形状を確定する
6) オリジナルの形状を創造する
7) 立体の空間を意識する
8) 仮想の断面を創造する
9) 組立図から部品形状を見極める
10) ポンチ絵を描く
 
「機械設計能力」を養うための非常によく考えられた内容の本です。
 
なお、「モチアゲ」は、モチベーションアップを意味している造語とのことです!
みなさま、初めまして。「とらぶる」といいます。
私は、機械部門(材料力学)の技術士ですが、仕事のほとんどは航空機の構造強度解析を行っています。そこで、今回の投稿もその航空機関係のお話をしたいと思っています。
しばし、与太話におつきあいください。
さて、航空機関係で、いま一番ホットな話題といえば、ボーイング787の飛行再開だと思います。
787はリチウムイオンバッテリーの発火により、耐空性改善通報が発行され、運航停止となっていました。今回は、その改修方法が決定したのを受けての飛行再開となっています。しかし飛行再開は決まりましたが、バッテリーの発火原因はわかっていないようです。現在も米国のNTSB(国家運輸安全委員会)が原因究明中です。早く原因が究明され、安心できる状況になってほしいものです。
ちなみに、耐空性改善命令(FAA:米国連邦航空局発行)や耐空性改善通報(JCAB:日本航空局発行)は、飛行安全にかかわる重大な欠陥などの修繕命令で法的拘束力をもっています。したがって、この命令が出た航空機は修繕が終わるまで飛行することができません。(旅客機が飛んでいった先でこれが出ると、現地での修繕が必要となります。)
また、飛行安全とは安全に飛行継続および着陸が可能であることです。極端なことを言えば、発火しようが、発煙しようが、機体構造や飛行に問題なければOKということです。
原因も究明されていないのに修繕方法が決まった787の場合は、この飛行安全が確保できたと認められたので飛行再開となったわけです。
私は、不具合などは分野に限らずとても役に立つ教材だと思っていますので、今回の787のバッテリー不具合についても少し調べてみました。簡単に今回の経緯を書いてみます。
経緯
2013年1月7日 日本航空の787で後方電気室の補助動力装置(APU)用バッテリーから発火
2013年1月16日 全日空の787が山口宇部―羽田を飛行中コックピット内に発煙を確認。高松空港へ緊急着陸。
2013年1月16日 米国FAAより緊急耐空性改善命令が発行され、787全機飛行停止。
2013年1月17日 日本の航空局からも耐空性改善通報が発行される。
2013年4月26日 米国FAAよりバッテリー改修に対する耐空性改善命令が発行。飛行停止解除。
2013年4月26日 日本の航空局からバッテリー改修に対する耐空性改善通報が発行。飛行停止解除。
飛行安全が確保できた修繕内容については、JALやANAのホームページに詳しく書いてありますが、簡単にまとめてみます。
ちなみに、JALやANAのホームページアドレスは以下の通りとなっています。
JAL:http://www.jal.com/ja/flight/boeing787/
ANA:http://www.ana.co.jp/share/boeing787info/
まず、問題のバッテリーは、機能的には飛行に影響を与えないものでした。
787は他機種より電気を多用しているため、操舵も電気モーターで行っていると勘違いしている人がいるようですが、操舵は他機種と同様で油圧を使用しています。
787が他機種と違うのは、他機種ではエンジンから抜き取った空圧を使用している部分(機内のエアコンや与圧など)を電気に代用させているという点です。しかし、この空圧の代わりに使用される電気や飛行中に必要な電気は、エンジンについている発電機からまかなわれています。つまりバッテリーを飛行中に使用することは非常時以外ほとんどなく、地上でエンジン停止時に機体で使用する電気をまかなうために使用しています。
今回の改修は、「セルの発熱防止対策」「セル間の伝播に対する対策」「機内への漏れ出し防止対策」の3点で構成されているようです。
具体的には、セルの固定方法の改善、耐火ケーブルや断熱材の使用、バッテリーケースを覆うステンレス製の密封容器の使用などがあるようです。
密封容器は、万が一セルが発火しても密封状態なので酸素がなくなり消火されるとのこと、また、容器内に煙が充満した場合は機外への排出口につながる弁が破裂することによって機外へ排出されるとのことです。
若干疑問なのは、煙が排出されるための弁が破裂した後は、そこから空気が入ってきて再発火につながらないかという点です。(過去にそのような不具合があったような気がします。)たぶん、その対策も講じていると思いますが・・・。
改修内容を見ると、当たり前のことが多く、なぜ最初からそこまで考えていなかったのか不思議に思えるほどです。特に、改修内容3番目の「機内への漏れ出し防止対策」は最初から考慮して設計をするべきでした。この「機内へ漏れ出し防止」ができていれば、今回のような飛行停止措置にはならなかったと思います。
そのように考えてみると、今回の不具合の一番大きな原因は、ボーイングのエンジニアがリチウムイオンバッテリーの性質について詳しく理解していなかった(または、甘く見ていた)ことになるかと思います。リチウムイオン電池は過去にパソコンや携帯などで発火や破裂の不具合が起こっており、そこから考えると最初からある程度の考慮が必要だと気が付いたはずだと思います。
では、この不具合から学ぶべきものを考えてみましょう。
この不具合には、今までと違ったものを使用するときの注意点が含まれていると思います。
まとめてみると次のようになると思います。
・初めて扱うものは、その利点、欠点をよく理解する。
・その品物の過去の不具合事例の調査。(リチウムイオン電池はパソコンや携帯で不具合事例がいっぱいあったと思います。)
・最悪なケースを想定し、問題が起こっても他へ波及しない方法を考える。
当たり前のことのように思えますが、現実問題として不具合が発生しています。世の中の不具合の多くが、当たり前と思われることが守られていないために起こっているのもまた事実です。
不具合を他人事と考えず、自分(自身の分野や製品)に置き換えて学んでいく姿勢も大切なことだと、私は思っています。
 私は、主に生産設備(自動機)の設計業務を30余年間、おこなってきました。
これまで手がけたものは比較的多岐に渡っているように、勝手ながら思っています。
産業用ロボット(スカラロボット)の開発設計、自動車、家電部品、鉄道車両などの部品搬送や
組立(車軸圧入機、ねじ締め機など)が主な業務でした。

 他に半導体製造装置(前・後工程)・液晶製造装置の搬送系、NC工作機械の加工ライン(FMS)
の構築・設計などを経験してきました。ただし、重工系などが手がける大型プラントの設計経験は
ありません。組立・搬送・供給・移載に関係したワーク重量は、数クラムのものから100数十トンの
サイズまで様々ですが、最も経験があるワーク重量は、数十から100キログラム程度です。

 現在は、独立技術士として、一般企業の支援業務(民-民間)の他に、企業の技術支援(国の
所管機関)、学校では機械設計(主に機械要素)の非常勤講師をしています。
 約1年2ヶ月前の自動化設備(大手自動車メーカに納品)の設計(構想、組図、部品図、パーツ
リスト、技術計算書作成など)を最後に、実設計から離れています。

 仕事がら、今でも機械設計に携わる業務が多いのですが、現在の機械設計の本(教科書に
該当する本)の多くが、私が学生のときの教科書(=①と略)の内容とほとんど変わりがない
ことに大きな違和感を覚えています。

 私の言う違和感とは、現在においても機械要素が中心であること(一辺倒といっても言い過ぎ
ではないこと)です。果たしてこれでよいのだろうかと考えるようになっています。
 私の勤務する教育現場では、教科書から著しく逸脱した授業はできません。なので、機械設計
ほとんどが機械要素設計が中心であることに不自由さを感じています。

 現在、ある国立大学では、機械設計の教科書として上述の①(初版本から約40年を経た教科書)
を使用しています。当然、時代の変化に伴い一部は改訂されています(主な変更箇所:工学単位→
SI単位、製図の項)が、主要な部分は、約40年前のままです。決して、古いから悪いと言っている
わけではありません。そればかりか、この本は、多くの書籍(教科書)の中でも機械要素の本として
は、大変優れているとさえ思っています。

 私は機械設計をする際は、未だにこの本を見ることがあります。他の本にはない、実務に役立つ
ことが多く掲載されていますし、機械設計、製品設計の根幹にあたることにも的確に触れているから
です。ただし、機械要素が主体であることに違いはありません。

◆実際の機械設計と教科書の機械設計には大きな乖離がある

 機械要素を商品として作るメーカーは別として、設計者は、特別な理由がなければ機械要素を
主体に考えて製品設計や装置設計を行うことはしないと思います。少なくとも私の場合は、7年ほど
前の1回を除いて、機械要素を主体に考えて製品設計や装置設計をしたことはありません。
その1回とは、客先からの業務依頼が「カム機構を使ったピック&プレース装置を設計して下さい。」と
要請を頂いたときのみです。

 多くの技術者は、Q・C・D・S・E(品質・価格・納期・安全・環境)+αを考え、製品開発や装置開発を
行うものと思います。具体的にはQ・C・D・S・E+αを念頭に置きながら、部品点数を極力を少なく、より
簡単な機構・構造にすること、また、堅牢でメンテナンス性がよい機械の構築・設計などです。

 機械設計の手順には、ベストではなくともベターな優先順位があると思います。
大雑把に言えば、俯瞰的な視点から、細部の検討をすることが王道であり、細部から全体への
展開を考える場合は、すでに全体が分かっていて部分的な改善でよい場合など、極めて特殊な
事例だと考えます。新しい製品開発や装置開発の場合は、細部から検討をすることは、まずしま
せん。すなわち、このことは機械要素から装置全体を思い描くことをしないということを意味します。

 機械要素の出番は、全体構想の後半部になります。例えば、動力を伝達方法を考えなければ
ならない段階になって、いくつかの候補の中から仮の機械要素を選択します(この時点では最適
なもか否かは判断しません)。例えば、仮にローラーチェーンを選定後、最終的にタイミングベル
トに変更することも少なくありません。

 機械要素は、機械製品や生産設備機械を全体とした場合、その一部に過ぎません。
また、文字通り、大切な機械の要素ではありますが、部分であり、全体ではありません。
私は、装置設計をする際は、全体を考えてから部分へ、部分からまた全体を見直すことを繰り返す
ことで、思考に破綻や不備がないかを検討してきました。

 自動機の機械設計する際の優先順位の1番は、客先仕様を満足させることです。一般ユーザ向け
商品(製品)設計の場合は、売れる商品作りを考えた設計が重要でしょう。ユーザーに買って頂き、
使い続けて頂くことで、よい製品か否かの結論が出ます。この結論はユーザーが決めるものであり、
決してメーカが決めるものではありません。よい設計とは、ユーザーが再び同じメーカーのものが買い
たいと思えるもので、かつ、ユーザーとメーカーの双方に利益があるものを設計した場合であると考
えています。

 よい機械設計を実現するためには、機械要素は大切ですが、機械設計≠機械要素設計という認識
が必要だと考えます。すなわち、次世代の機械設計の教科書は、機械要素とを切り離し、機械設計の本質について深めた内容にしていくべきではないかと言うのが私の考えです。

 本稿では、次世代の機械設計の教科書構成についてまでは言及できませんでしたが、次回に投稿
の機会がありましたら、私案を述べ、皆様のご意見を賜りたいと考えております。
4月に入り、大学教員をしていると、嬉しい便りが舞い込んでくる。大学から推薦した学生が希望する完成車メーカからの内定通知を頂いたので、研究室を訪ねてきた。小職は、学部、大学院を含めた学生の、就職の面倒も見ている。この完成車メーカからは、学部、大学院の2名の推薦枠を頂いたので、学科で希望者数名を面接した。いつも学生の人気があり、10名以上の推薦希望者が集まる。通常は成績で3~4名に絞ってから、学内面接して推薦者を決める。
しかし、企業により採用する学生像も大分異なるため、出来るだけ絞らずに、学生面接をした。その中で秀逸な学生が混じっていた。この企業の製品情報に詳しいだけでなく、他社の製品も良く理解しており、自分なりの評価軸を持っていた。説明も分かり易く、こちらからの問いかけに対しても、自分で分析した情報に基づいたアイデアをどんどん提案してくる。モータショーなど、展示会にも自ら足を運び、人気のないブースでも、担当者と熱心に話をして、意見交換をしているようである。件の担当者にも気に入られたようなことを言っていたが、なるほど理解できる。問題もあった。成績は芳しくなく、本来は学内面接枠にも残らない学生であった。勿論、この学生を推薦対象者として推した。他の先生方からは否定・肯定の意見もなかった。もう一人は、成績が上位5%以内の学生で、通学時間も電車の中で熱心に勉強しているという。他の先生方からは、多くの肯定意見が出た。わたしは、難しいと思ったが、推薦対象者は、この2名に落ち着いた。企業の採用通知を昨日頂いた。蓋を開けてみると、成績の芳しくない学生は採用され、成績の良い学生は不採用であった。学内では疑問の声が上がった。
一生懸命勉強した学生は、当然の如く報われるべきなのか。旧帝大クラスの大学に入る場合は、それなりに勉強しないと、大学全入時代の今でも合格は容易くない。浪人してでも、ひたすら点数が上がるように努力する。大学に入ってからも、優秀な学生は、ひたすら勉強を続ける努力を厭わない。自分の能力を向上に努める。全て自身のために繋がる努力である。この頑張った学生が、企業に入ってから、お客様のため、社会のために、身を粉にして働くことが出来るであろうか。自分のためにしか生きてきた経験しかない者が、スイッチを切り替えて、「公共の福祉のために」などうたい文句は別にして、出来る道理がないように思う。企業の目は厳しく学生を射抜く。
技術士の勉強を続けて来られた皆さんは、高い技術と見識をお持ちであると考える。今まで、自身のために勉強されたことを、社会のために生かされるように、意識して行動されることを切に願う次第である。/FuNFuN
 
【ご参考】当研究室では、大学院生による次の研究発表を予定しています。
・学会:日本機械学会〔No13-4〕第25回「電磁力関連のダイナミクス」シンポジウム講演論文集〔2013.05.15~17・箱根〕
・標題:Electrochemical Impedance Analysis Applied to HEVs Energy Storage
・概要:Nickel-metal hydride (Ni-MH) batteries are widely installed as traction energy storage in HEVs. A battery has a deterioration of life with chemical reaction. This study is an investigation between battery deterioration parameters and AC impedance characteristics. Battery SOC (State of charge) and battery temperature are major deterioration parameters. Experimental test has done at the two deterioration parameters which set values widely considering with real world usages. AC impedance of battery is measured in stable condition after in each test. Battery AC impedance characteristics show the shape of Nyquist diagram on a complex plane and are able to verify the battery deterioration in both parameters of battery SOC and of battery temperature in two types of Ni-MH batteries which are a super lattice structure and a nominal AB5 one.
 はじめて投稿します。Packyといいます。
 先週投稿されたもみのきさんと同期になります。
で、何を書こうかと迷ったのですが、もみのきさんも言われているように、今まさに平成25年度の二次試験受験申し込みが始まったということで、受験生の方に、「技術士受験の恩恵」について、私が感じていることを書こうと思います。鮮度の高い?うちに。
といっても、金銭や仕事上での資格の恩恵は人それぞれ、ケースバイケースで参考にならないと思うので、私が個人的に技術士を受験してよかったと感じていることを書きます。
 私の場合は、習慣の変化を第一に挙げたいと思います。やはり技術士試験は簡単には突破はできません。特に二次試験のためには相当勉強に時間を割きました。私は40代です。まさか40代になってから、大学受験の時のように毎朝と夜、机に向かって調べ物をしたり、文章を唸って書いたりをするとは思っていませんでした。この歳で一定時間を勉強に割くと言うことは簡単ではなく、何かを犠牲にすることもあったかもしれません(ナイター中継を見ながらビールを飲むとか、週末のゴルフとか)。それに慣れるまでは苦痛でした。しかし、いつのころからか、机に向かうことが当たり前だと感じるようになりました。そして、技術士試験に合格した今でもその習慣が抜けないでいます。ということは、机に向かって何かを勉強しないと、今でも物足りない気分になります。このような習慣を持つと、何歳からでも何でも学べる、粘り強く勉強できることがあたりまえにできるようになり、何にでも挑戦できるという強みとなります。技術士試験には人の習慣や取り組み姿勢まで変えてしまうほどのインパクトがあるようです。ここに投稿されている技術士の方も、本当に皆さん勉強家だというのが良く分かります。しかし、勉強家だから技術士になれたのではなく、技術士になった副作用で勉強家になってしまった人も多いのではないかと私は思っています。私自身は、空いた時間を、経営学をかじり始めたり、オンライン英会話をしたりしています。
今年は試験内容も大きく変わったということで、申し込みをためらっている方もいるかもしれません。そのような方に、この投稿を読んで、今年も二次試験に挑戦しようという気が沸いてきたら存外の喜びです。
 
もみのきです。
新年度が始まりましたが、良いスタートは切れましたでしょうか?
今年度の技術士試験の申し込みが始まりましたね。
受験される方は、ここから試験が始まっているので、全力で頑張って頂きたいと思います。
 
私は平成23年度試験で奇跡的に技術士に合格しましたが、ネッペのご指導あっての結果で大変感謝しています。
技術士を取得してから1年たちましたが、これまでにこの資格を取得した恩恵を記載したいと思います。
 
1.仕事面において
給料が上がる等の目に見えるメリットはありませんが、以下のメリットがありました。
①難しい案件にも、「自らが道を切り開く」との意思を持ち突き進むようになりました。昨年1つのテーマを完遂し、次のステップへ進めました。
②社内外の方との関わりにおいて、一目おかれるようになりました。
③かつて馬鹿にされた人を見返すことができました。K・Iさんの「こんにゃろー精神」と通ずるものがあると思います。
 
2.仕事以外において
努力して一つの結果を出せた経験により、人生において新たなチャレンジがしたいと思うようになり、マラソンをするようになりました。
マラソンを始める前より、体重は13kg減って健康的になり、ハーフマラソンのタイムは30分短縮できました。(3/20の大会では1時間38分43秒でした)
2週間後には人生初のフルマラソンに挑戦します!
 
私は技術士を取得して人生が良くなったと思います。
技術士は科学技術の向上と国民経済の発展に資する必要がありますが、その使命に邁進しつつ、自らの人生も充実したものにしたいですよね。
 今回担当します、関東支部のちーたんです。
 
ちょっと前の話ですが、日本技術士会の新春記念講演会(19日)に出席してきました。講演は主に再生医療についてでした。
 
 講演の概略を少々。
(ちょっとうる覚えで、講演内容と違う部分があるかもしれませんがご了承ください)
再生医療の究極目標は臓器そのものを作り、そっくり替えてしまうというものだそうです。自分の細胞から作製するので臓器移植で問題となる免疫、脳死問題等倫理的な事項も回避できるのではと期待されています。
 現在は「細胞シート」というものを培養して作製、角膜や心臓、軟骨や歯根膜に貼り付けると定着し、新たな血管が生まれ、細胞が増殖し再生していくというものです。
 しかし、こういった技術はなかなか普及することは難しいようです。人の問題。そして予算等のお金、法律や倫理、問題は山積しています
 
 上記技術の開発には医学と工学の融合が大切とのこと。両方の知見が融合することによって細胞シートが生まれたそうです。講演された岡野先生も工学博士取得のあと、医学の分野に入り、細胞シートを開発した経緯があります。
 
ちょっと変わって、遠隔手術の話。医者がロボットアーム等を通じで遠隔で手術ができるという技術。手術室に医者だけでなくエンジニアが入り、設備の調整や、実際の手術を通じてさらに設備能力向上を目指しているようです。
遠くない未来では執刀医が地球の裏側にいる、なんてこともあるかもしれませんね。  
 
また、大きく切開しなくても手術できるような器具が開発されているようです。
手術器具なんていうのは日本の技術でいろいろ開発できそうですが、薬事法などで規制されており、器具開発から使用できるまでかなりの年数が必要になる場合が多く、ほとんどの医療用具は輸入品を使用しているようです。(日本では2兆円市場で貿易赤字が約6,000億円だそうです)
最近日米で手術器具の同時申請をしたところ、非常に珍しく先に日本で許可がおりた、なんてこともあったそうです。しかし、対応したメーカーは治験データを各病院にメーカーの人間自ら取りに行く(アメリカではe-mailOK)必要があるなど、許可までの道のりは大変のようです。
 
先の衆議院選で政権が交代したことによってか分かりませんが、24年度補正予算案として再生医療関連に予算がつきました。また規制緩和を行い、医療分野に国としても注力するようです。医療分野だけでなく、国内産業が発展するような施策に期待したいところです。
 
 
この講演を拝聴して自分の専門分野だけでなく、他の分野に視野を向けることによって新技術が生まれる、あるいは応用できる可能性があることがわかりました。
 広い視野が必要ですね。
 
今回の分を担当しますmaguです。・・・と、まぁ、タイトルのことついて自分が勝手に想うことなのですが、最近「技術屋」と「営業屋」のそれぞれの立場のことで考える(考える、比べる、悩む?)ことが多い。たまたまこのタイミングで本ブログの投稿担当になり主旨に合うか否か?というところですが漠然と想うことを述べてみようと思います。
 
「売るものを作り出す技術職」と「売るものを販売する営業職」のそれぞれの目標、いわゆる思考ベクトルが概ねでもいいので一致していないと、相互間の目的のズレから販売戦略に関してマイナス要素である「日常のジレンマ感覚」に陥る(これに管理部門の総務・経理などが入るとトリレンマになるのだが・・・)。このような「日常のジレンマ感覚」は、ほとんどの技術系企業(もしかして分野問わずに全企業なのかも???)が営業活動に対して思考マイナス要素の一つと感じているのではないかと思う。業務目的は「販売」であることは当然一致しているのだが、手段や思惑などが大きく違うことが多い。実に営業的思惑は技術屋には理解しにくい(できない)戦略が多い。ここを双方で理解ができるとお互いの悩みも少しは減ると思うのだが、実はそんなことなどは考えずに進むパワーが必要ということなのかもしれない。
さて、前置きはこれくらいにして小生が度々経験した「営業屋と技術屋のメンタル面での板挟み」についての話をします。客先に営業で伺っているときの会話のなかで、いわゆる「話を盛る」ことはあってはならないのだが、営業先で同席している方々が「盛った話」をするとその場で否定できない状況に遭遇することはある。ひとりで営業するときは自己責任のなかで調整できるが関係者や上司が同席しているとなかなかそうもいかない。事前に調整すべきといわれそうだがそんなことが通じない相手も多く、営業中に「そんなことは無理だし盛り過ぎでしょう!」と目が点になることもしばしばある。そこを深く考えこんでしまうと「技術屋と営業屋の思考の板挟み」に陥いることになり、回避しなくてはとてもじゃないがメンタル面でもたないことになる。その場で否定せずに同調してしまうことを避けるためにいろいろと葛藤しながら営業を続けるのだが、ほとんどのケースの対応策として「盛られてしまった事項をあやふやにする」という一見不誠実な対応で話を持ち帰るという方法で一旦切り上げることにしている。問題点解決のために掘り下げる思考の技術屋としてはなかなか肌に合わない「論点を少しぼかしてわざとあやふやにする」というのをあえて客先でしなくてはならないのは慣れなければ苦痛であるし、ない方が良い。しかし以外だがこの方法が案外良い印象をもっている。あえて話の腰を折ったことで印象が残るので次回訪問時の切り口もそうだが、担当者もその顛末を知りたいと思っているようで次回のアポもとりやすい(まぁ営業のプロから見ると邪道なのかもしれないが・・・)。こんな視点のずらし方でも印象に残り、結果として双方にとってよい方向なら「あえて良し」としている。
 
「営業屋」と「技術屋」・・・、考え方・捉え方が違うだけで本当は同じなのかもしれない。
以上、とりとめのない話になった感があるが、技術屋と営業屋の双方の阿吽の呼吸・・・、やはりお互いの信頼と人間関係が一番大切だとあらためて思う今日この頃です。