この前、ふいに大学の時に勉強したこのことを思い出し、子供(中学1年)に話をしました。
 
うさぎと亀の競走の話を知っている?亀って実は、最強なのだよ。亀は童話のとおり、さきに駆け出し、時間をおいてウサギが駆け出す。ウサギが亀の出発地点まで行く間に,時間が経っているから亀は少し前へ出るでしょ。前へ出た亀の位置まで行く間に,亀はさらにちょっと前へ出る。このままいけばいつまで経ってもそのまま。だから、ウサギはずっと亀を追い越せない。最強でしょう。
 
子供は、怪訝な顔をして他の部屋に行ってしまった。まだ、ちょっと早すぎたか。
 
皆さんはご存知のように前提条件によりこのようなことが起こる。正しくないのだがある条件下では正しく思えるので厄介である。短くなった距離とかかった時間を無限と考えるか、有限と考えるかによってこんなことになる。興味のある人は、ネットで詳しく論ぜられているものが沢山あるので調べてみては?
 
他にも似たようなものに  「飛んでいる矢は止まっている。」、「点は、面積を持たない」 などがあります。参考まで。          (ika)
立花隆さんは、10万冊の本を読み、執筆活動への意欲が旺盛で自らの臨死体験まで、出版されています。宇宙飛行から恋愛論まで、幅広い分野で詳細な記述をされ、TVでも詳細されていまあすが、調査内容が興味深く、惹かれる部分も多いものです。
さて、最近、本の執筆を数冊続けて来て、感じる所を、以下書いて見ました。
本を執筆するにあたり、次のようなことを考えることが多いです。
書いた当人の意図
・執筆に至った目的としては、技術者としての経験から現状の業務の改善を若い方へ伝えたい。
・自分も過去に本を購入し、知識を得て、業務に活用していたので、恩返しできたらという思い。
・できれば、印税で副収入を得たい。
・自己研鑽につながる。
書いた当人の疑問
・読んで役に立っているか、興味を持たれているかなどの、どのような反論があるかなどを知ることができない。
・本は、不特定多数が相手であり、購入した顧客層やその購入動機は、わからない。
・読み手が、期待した内容が得られているか。
本は、文字と図の情報であり、読み手の想像パターン(経験・環境)の違いにより、捉え方も変わります。書き手が、伝えたいと思って書いた内容が、読み手の要望とマッチする場合は、非常によいですが、逆に理解されずに、十分伝わっていない場合も多々あると思います。
また、読み手は、知りたいと思っている内容を求めて、本を探している場合でも、期待した内容が
表現されていない場合もあります。
他の本などからの引用や、文献も活参考にしますが、伝えたい内容を誤解を与えないように記述することも求めらます。
昨今での論文での真偽を問われることも多く見受けられますが、書いた内容には、責任を伴うことも覚悟して、十分なチェックを怠らないようにしなければなりません。
一般的には、売れれば増版され、世間のニーズに応えることができたとも言えるでしょう。
売れなければ、必要とされなかったのか、タイトルに対し、期待外れの中身で、購入されるほどの内容がなかったとも言えるかもしれません。
されど、一技術者としての経験から、伝えたいことを託すことが少しでもできれば、書いた価値はあるかもしれません。
コミュニケーションとしては、書き手から一方向からのウエイトが大きいものになりますが、その波紋がまた他の人へ影響を及ぼし、モノづくりの環境活性化につながれば、良いと思います。
今後も、技術者として伝えたいことを伝えることができるコミュニケーション能力の研鑽としも、続けていきたいものです。
『Net-P.E.Jp』編著の技術士試験関係の書籍が3冊出版されます。
 
■技術士第一次試験「基礎・適性科目」のキーワード700(第4版)
技術士第一次試験「基礎・適性科目」のキーワード集の第4版。基礎・適性科目は、
受験者の専門以外の出題が多く、キーワードで理解して学習することが合格への
早道となる。
問題集、ガイドブックと併せて、受験対策を行えば、より効果が高くなる1冊。
第4版では平成23~25年度の3年間の問題を中心に精査して、キーワードおよび
キーワード一覧を刷新している。
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■技術士第一次試験「機械部門」専門科目過去問題 解答と解説 第6版
  技術士第一次試験機械部門「専門科目」に対応した過去問題集。
  平成25年度問題(全問紹介)に加え、過去3年分を中心に、材料力学、
  機械力学・制御、熱工学、流体工学の各科目ごとに過去問題を厳選して
  多数解答、解説しています。
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技術士第二次「筆記試験」「口頭試験」<準備・直前>必携アドバイス
  「技術士試験は制度改正で何が変わったか」「技術的体験論文に代わって導入
  された業務内容の詳細はどう書くか」「復活した択一式問題の対策はどうする」
  「技術的体験論文が廃止され、試験時間が20分に短縮された口頭試験対策は
  どうする」など、技術士第二次試験受験のための重要ポイントについて、アドバ
  イス形式で答えた本。
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futoといいます。
産業機械の実験を行っている機械部門の技術士です。測ることが仕事の一つ。
私の知っている会社では、こんなことがある・・・・・

例えば、技術部門に次のような問い合わせがくる。
1.ちょっと、擦れていて操作すると重たいんだ。
2.客によるけど、亀裂が入る場合があるんだ。
3.カバーの取り付け穴が少しずれているんだ。

これらの問い合わせに対して、例えば次のように答えてしまうことはないだろうか?
1.潤滑するか、表面の仕上げをよくしてみたら
2.三角の部材のリブ入れちゃいなよ。
3.カバー側の穴、長穴にしちゃいなよ。

確かにそうだ、でも、それをやる際、次の問題が出てくる。
1.どの程度、仕上げをよくするのか?
2.どこにどのぐらいのリブを入れるのか?
3.どの程度の長穴が必要なのか?

あぁ、分かったと、なめらかに、次のような設計案が出てくる。
仕上げはこのぐらい、リブはこの寸法でここへ、、長穴はこの寸法!

いけた!もう手離れだ・・・確かに、そうだが、相手からは、
どのぐらい改善できるんですか? 本当に再発しないのですか?とくる!
次いで出てくるのは、たぶん・・・・、いけると思う・・・となる。

何かの改善をするとき、測っているだろうか?

表面荒さ、溶接、部材寸法は図面どおりのものか?強度は計算どおりか?
ばらつきか?加工ミスか?組み立てか?潤滑忘れか?顧客の使い方か?設計ミスか?が分からない。

現状がどの程度で、それを、どの程度、よくする、足りないかがないと、
原因が分からず、改善するのは難しいはずなのに・・・・

基本的なことだが、測ってから、対策や設計案のはずだ!
KKD(勘・経験・度胸)も必要だが、それだけではいけない!

「測れないのもは改善できない。」と学生時代、先生に言われたものだ!

さて、新製品の開発、営業からマーケティング部門からこの仕様でとなる。
また、部内では、私はこの案、この機能、この機構を!っとなる。

次のことが、ここ10年ぐらいの私の悩みだ。

開発してできるのだが・・・・次の質問をされたらどう答えたらよいのだろう?
あなたの "案" は、何%の顧客に受け入れられるのか?また、喜ばれるのか?
その案は、どのぐらい売上や利益を上げることができるのか?

私は事前に測る、あなたはどうする?

(futo)
先日、ある事情からスマホをガラケーに機種変更しました。スマホに慣れていたせいで、変更すぐはトラブルが続出。特に出張のときが大変で、乗換えを調べようとしてもサイトがすぐに見つからず、道に迷ってもマップの使い方がわからず、画面の拡大できないので、何が書いているかわかりづらい。昔はガラケーでなんとかなっていたはずなのに、スマホはやはり便利な機能がいっぱいあるのだと実感しました。ただ、ガラケーの電池はかなり長持ちしますし、小さいのでワイシャツのポケットにも入れやすいなど、いいところもいっぱいあることも再認識しました。大画面化だけではなく、この辺が狙いどころかも。  
ところでガラケーになってメールをよく使うようになりました。写真を添付しない代わりにテキスト中心になり、絵文字も復活(^▽^)/デコメも使ったりして、妻や娘とのメールでの会話が楽しくなってきている次第です
 去る5月8日付朝刊に、3Dプリンターで作った殺傷能力のある拳銃が摘発され、
大学職員が逮捕されたというニュースが流れました。さらに、5月14日には、京都
大付属病院で、3Dプリンターでシミュレーションを行い、世界で初めての生体肺移
植手術に成功したと発表されました。
 3Dプリンターは、産業革命にも匹敵する変化をもたらす技術であるとの話があり
ます。ダイナマイトや原子力の様に、平和利用で恩恵をもたらすか?悪用して負の効
用をもたらすか?私も、3Dプリンターの大いなる可能性に注目しているひとりです。
 3Dプリンターとは、積層造形技術を用いて立体形状物を製造する装置のこと。数
μ~0.2mmの非常に薄い層を重ねることで造形されます。最近では家電量販店で
も目にすることが出来ます。
 積層造形法を用いれば、旋盤やフライス盤などの従来加工方法では実現できなかっ
た加工も可能となります。例えば、
  ①内部空洞のモノコック構造
  ②ボトルシップやホイッスルなどの入れ子構造
  ③シームレスチェーン
などが製作可能となります。
 社会面から変化をもたらす可能性としては、
  ①パーソナルファブリケーション:大資本による工場から個人工場の時代へ。
  ②修理の時代、大量消費の終焉:同じ製品が大量に作り出される取り替えの時代か
   ら、一品一葉の一生モノへの回帰。取り替えから修理の時代へ。
  ③ものづくりの海外シフト→国内回帰:3Dプリンターさえあれば、安価な労働力
   は不要。
などの大きな社会的変化が現実になるかも知れません。
 未来への可能性としては、
  ①バイオプリンタの出現による人工臓器作成。体内臓器の修復。(手術方法の大き
   な変化)
  ②月や火星に人口建造物をつくる。3Dプリンターさえ月へ送り込めば、レゴリス
   (月の土)を材料として建物をつくることが可能。
などが可能となります。
 もちろん、これらの夢を実現するためには、多くの難題を克服しなければなりません
が。私も、このすばらしい可能性を秘めた3Dプリンターの世界へ飛び込んでみたいと
夢を膨らませています。
こんにちは。大阪のyamaです。
 
今日は、ゴールデンウイーク最終日。連休に入るとあっという間に、時間がたちます。
あれもこれもしたかったのに、また仕事かと、「サザエさん症候群」の自覚症状が出ています。
 
さて、この連休に沖縄でダイビングをしてきました。海の中は、こんなきれいな世界が広がっています。
水中にプカプカ浮いていると、まるで空を飛んでいるような錯覚を感じます。
     イメージ 1 イメージ 2
 
技術士のブログなので、少しは技術のお話を。
水中で浮き上がりも沈みもしないニュートラルな、プラスマイナスゼロな浮力状態のことを、
「中性浮力」といいます。
BCD(空気を送りこんで浮力を得るためのライフジャケットのようなもの)への吸排気で大まかな浮力調整を、
呼吸で微妙な浮力調整をします。空気を肺に吸い込むことで浮力が増加し、体は浮かびます。逆に空気を
吐き出すことで浮力は減少し、体は沈みます。この原理を利用して、「中性浮力」の状態をキープします。
 
ダイビングは遊びだけでなく、物理現象の勉強にもなるわけです。奥が深いでしょう。
 
次はお盆に、沖縄でダイビングの予定です。また物理現象の勉強してきます(笑)
 
こんばんは。
桜の時期も終わり、日中は暑いくらいの気候になってきましたね。
今年のGWは天気にも恵まれて、過ごしやすい休日となったかと思いますが、いかがお過ごしでしょうか?
久しぶりの投稿をさせて頂きます。

先般、大学で講義をさせて頂く機会がありました。
私の母校で、対象は機械工学科1年次の学生さん達です。

私も会社ではまだまだ若輩者ですし、もちろん大学での講演経験もありません。
さらに相手が1年生となると1回り以上も歳が離れていることもあり、正直どのような事にに興味を持っているのかわからず、かなり不安だったのですが、できる限りの準備をして臨みました。

90分の講義の終わりに、質疑とアンケートを取りました。
アカデミックな部分の内容は少し難しかったようですが、社会人生活のリアルな話などは興味深く聴いてもらっていたようで、予想していた以上に良い反応をもらえました。

ゆとり世代、ジェネレーションギャップなどと世間では言われますが、知らず知らずのうちにこちらが壁を作っていたのかもしれません。できる限り同じ目線で、オープンに話しをすることコツなのかなと感じました。

また私の略歴から、技術士についてもいくつか質問が相次ぎました。
このNet-P.E.Jpもそうですが、業種を超えて技術士の諸先輩方とつながりができたことが一番の収穫だと話をしました。200名程度の学生さん達がいましたので、機械部門技術士に対する認知活動に少しは貢献できたのではと思っています。

以上は、私の例ですが
皆様は若者、若手技術者とのコミュニケーションなどで工夫しておられることなどありますでしょうか?
また機会がありましたらお聞かせください。

それでは。



皆様、お久しぶりです。とらぶるです。
なかなか朝晩の気温が上がらず、日中の寒暖差に悩まされる日が続いていますが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
 
さて、「春はあけぼの」などと言いますが、私にとっては「春はスギ花粉」です。スギ、ヒノキ花粉の花粉症歴17年の私は、毎年花粉シーズンが始まると新たな花粉症グッズを探すのが恒例となっています。
 
今年の花粉症グッズの目玉は、やはり何といってもサンコー株式会社の「USB花粉ブロッカー」でしょう。究極の花粉症グッズだと思います。さすがにこれを使用する勇気は持てず、購入していませんが・・・。
ご存じない方は、「USB花粉ブロッカー」で検索すると出てきます。また、サンコー株式会社のHPのURLは以下の通りです。
http://www.thanko.co.jp/
(製品情報メニューの「メディアに紹介されました!」で見ることができます。ほかにも変な商品目白押しです。)
 
今までいろいろな花粉症グッズを試してきましたが、やはり一番効果があったのは普通の「マスク」でした。ただし、私が使用している「マスク」は使い捨てではなく、布製の立体タイプです。この布製マスク使用には、私なりの理由があります。
 
花粉症以外の方はわからないと思いますが、花粉症でつらいとき、風呂桶のふたを開けて湯気を浴びたときに、つらさがフッとなくなることがあります。このことから、鼻の中が高温多湿状態になったとき、症状が緩和されるのではないかとの仮説が頭の中に浮かびました。
 
そこで、マスクをしているとき、意図的に呼気による多湿状態を作って確認してみたところ、やはり若干ではありますがつらさが緩和された気がしました。そこで、この多湿状態を継続させようとしたのですが、使い捨てのマスクでは問題が出てきました。
 
その問題とは「結露」です。使い捨てマスクでは、マスク内面で呼気の湿度による結露があり、水滴化して気持ちが悪いのです。その点、布製マスクであれば結露することもなく高温多湿状態を保ちやすいので、私は布製マスクを使用しています。昨年は、この方法でほとんど薬に頼らず乗り切ることができました。(点鼻薬2回使用のみ。逆に薬がもったいない・・・。)今年は別件で病院に通っているので、「アレグラー」を服用していますが・・・。
ちなみに鼻炎の点鼻薬を使用するとき、鼻の中が鬱血して鼻腔が閉じた状態では薬が中に入っていかず、ほとんど役に立ちません。こういったときは、極限まで息を止めたり、階段を1階から8階くらいまで上り下りすると一時的に鼻腔が開きますので、その状態で点鼻薬を入れるとバッチリです。
 
閑話休題。
 
布製マスクの欠点は、高温多湿状態を作るのでとにかく「暑い」。5月に近づくとマスクを脱ぎ捨てたい衝動に駆られることが多々あります。さらに、布製マスクの需要が減っているせいか、なかなか店で売っていません。私はいつもネット通販を利用して手に入れている状況です。また、清潔さを保つために毎日の洗濯が必要ですが、それと同時に中に新しいガーゼも必要です。このガーゼ、なかなか良いものが売っていません。現在は滅菌ガーゼのLサイズを3等分して使用しています(貧乏人なので・・・)が、使用していると切り口から糸くずが出てきます。時々この糸くずがマスクからはみ出てみっともない状態になってしまいます。これらの欠点を補うのが今後の課題です。
 
このように、毎年苦労していますが、もうじきスギ、ヒノキ花粉のシーズンも終わりです。スギ、ヒノキ花粉の花粉症のみなさん、もう少しです。頑張りましょう。
 
我が家のモッコウバラ(花色:黄、一期咲)が満開となった(下に画像あり)。

 テラスを覆うように自由に枝を伸ばし、薄暗がりの空の元、黄色のカーテンを広げている。
実に美しい、一年で一度きりの宴である。
垂れ下がる枝のラインが美しく、八重咲きのやさしい色合いも心を落ち着かせる。残念ながら、昨晩から雨が降り続いているので(今週は後3日間、雨模様)、今週末で見納めになるかもしれない。仕事さえなければずっと見つめていたい景色なのだが、仕方がない。
 
 この時期(3月から4月)は、いつも新たな気持ちになる。人事異動や木々の芽生えを肌で感じることがこうした気持ちにさせているのかもしれない。
エンジニアとして活動し初めて早35年を経過した。現在は、フリーのエンジニア(独立技術士)として、主に製造業の支援業務を(大学校の非常勤講師も)している。

 3月末には、私が始めて就職した会社では、よく知った諸先輩の方々が退社した。また、大学校では大変お世話になった先生が異動で九州を離れた。寂しさを感じる今日この頃である。

 本ブログでは、フリーのエンジニアがどのような状況下で業務をおこなっているか、私的なことで恐縮であるが、実態の一部を開示できる範囲で少しお示ししたい。
仕事柄、秘守義務があるため詳しい内容をお伝えできないのが残念である。

 特定の企業に帰属しない「フリ-のエンジニア」を目指しておられる方のご参考になれば幸いである(←収入の安定、土日ゆっくり休みたい方には、独立自営の働き方はお勧めしません)。
 
■近況の「製造業の支援(自動機の構想&設計)」について

 とくに、今月に入り、業務が集中し(過多?)、消化不良ぎみである中、本ブログを書いている。正直、もっと時間が欲しいと思っているが、こちらの都合は大抵の場合、考慮されないのが実情である。業務は集中するときと そうでないときの差が激しいが、たまたま4月は繁忙期となっている。
 
1)(A社)環境機械の開発支援

①低騒音化製品の実現とヨーロッパ輸出(CEマーキング)に向けての支援

 CEマーキング取得は、メーカの自己宣言でよいことになっているが第三者機関の力を借りている事例が多いようである。
安全・環境基準の壁が高く、審査通過までの期間と費用は中小企業には大変厳しい。
 
②出荷製品のトラブル対応

 メイン部品であるΦ100のロータ軸-複数のパーツから構成された溶接構造部品(最大径Φ300、長さ
1000、衝撃荷重が常に働く)に亀裂が入ったため、原因と対策を検討している。
 真因を見つけるためには、今後の詳しい検査等を待たなければならない。部品(溶接接合部)の亀裂であること、溶接の多層盛りの状態から溶接欠陥部(アンダーカット等、複数の欠陥因子が考えられる)に応力集中が起こった破壊ではないかと考えている(←短絡的な見立ては危険であるが…)。この部品は、装置の主要部品であり、溶接(溶接施工者の技能&人格に依存)の良否に部品品質が直接影響を受ける。4/14に現物を見、2日後に叩き台としてのレポート(原因推測と対策案)をまとめ送信した。
4/19に会社に出向き社長同席の下、会議を実施し、今後の対策等の話し合いをもった、

2)(B社)北米向け自動車生産設備の設計支援

 世界は、SI単位に移行してかなりの年月が経っているが、この北米の自動車会社は、未だ「インチ-フィート&ポンド」が主流である。以前は、北米にて資材のすべてを調達しなければならなかった関係で、鋼材ほか購入品すべてのサイズがインチであった。鋼材(形鋼、板材、角材)のサイズも見事にインチサイズであり、日本国内で流通しているものとは明らかに状況が異なる。
  
  技術計算も「インチ&ポンド」である。今回は、資材を日本で調達(設計条件:購入品は一部メー カ指定があり、また北米にて入手が容易なこと)、設備はインチとミリが混在することになる。イ  ンチとミリを変換するのは大変な手間がかかる。図面には、公差表記も含め両方を描かなければな  らない。設備業界では、相手国や企業の事情に大変影響を受けるのが実態である。

3)(C社)中国向け自動化機械の設計支援

 4/7、元部下から設計依頼(構想図作成)を請け、全自動前の単独機械化案(ポンチ絵)を作成、その3日後4/11に、全自動案(2D-CAD図)作成し提出した。
 4/19にメール(顧客:3面図が読めないため、2D-CAD図では理解不能)が入り、4/21にあらためて全自動化案でのポンチ絵(設備全体のイメージがわかるもの)を持参しC社担当者と打合せ予定している。

  ■構想図&概算見積作成
   1)構想図→ポンチ絵(俯瞰図 3Dもどき)
   2)ワークフロー図
    3)概算見積提出

 本設備は、数種類のワーク(質量:200kg強)の全自動のワーク着脱装置である。
 現在は、ワークの着脱作業を人がすべて行っている(機械化が進んでいない)らしい。
ワークが重量物であり手作業での段取り換えは危険を伴うため一刻も早く機械化を進めたいようである。エンドユーザーは、一度、中国国内の設備メーカに装置の開発&製造を頼んだが、使いものにならなかったとの理由で、(コストが多少高くても)日本の設備メーカに注文したいそうである。C社は大手ではないが、大手半導体製造装置メーカにも設備導入している。製造には、実績がある企業である。見積競合企業は、財閥系巨大企業2社(商社?)も含まれているとのこと。いかに魅力的な構想を早く提供できるかが受注のカギを握る。

 ただし、わかりやすい構想図の開示&提出には(失注の際、他社への情報流出のリスクが伴うため)注意が必要。自動機には珍しく複数台(数十台)の受注が見込まれるようである。

■リスク管理
 ~リスク管理をしなかったことが大きな損失を生んだ

  今年2月上旬に、外付けHDD(ハードディスク)が壊れ、業務に多大な影響を及ぼしている。
 なぜ、HDDが壊れたか、また救出の策を施したのかは、話がながくなるので本ブログでは割愛させていただく。
  現在当たり前であるが、紙で出力しているもの以外、過去の資料はすべて見ることができない。

 

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  資料は、CAD図、パワーポイント、エクセル、ワード、PDFなどである。今回の出来事は、例えていえば、母屋が全焼しアルバムが1冊出てきたという状況である。初めての独立自営から17年余り経過し、業務のほとんどがパソコンで作成した資料(毎日コツコツと作成してきた資料)である。個人としては膨大な量である。おそらくすべての資料を紙で出力すれば、5㎝ファイル200冊分以上になるのではないかと思われる)。ほとんどの資料は思い入れがあり、二度と作れないものが多数含まれている。とくにCAD図は、1000枚以上の組図・部品図が保存してあったので、後悔の念にかられている。