futoといいます。
産業機械の実験を行っている機械部門の技術士です。測ることが仕事の一つ。
私の知っている会社では、こんなことがある・・・・・

例えば、技術部門に次のような問い合わせがくる。
1.ちょっと、擦れていて操作すると重たいんだ。
2.客によるけど、亀裂が入る場合があるんだ。
3.カバーの取り付け穴が少しずれているんだ。

これらの問い合わせに対して、例えば次のように答えてしまうことはないだろうか?
1.潤滑するか、表面の仕上げをよくしてみたら
2.三角の部材のリブ入れちゃいなよ。
3.カバー側の穴、長穴にしちゃいなよ。

確かにそうだ、でも、それをやる際、次の問題が出てくる。
1.どの程度、仕上げをよくするのか?
2.どこにどのぐらいのリブを入れるのか?
3.どの程度の長穴が必要なのか?

あぁ、分かったと、なめらかに、次のような設計案が出てくる。
仕上げはこのぐらい、リブはこの寸法でここへ、、長穴はこの寸法!

いけた!もう手離れだ・・・確かに、そうだが、相手からは、
どのぐらい改善できるんですか? 本当に再発しないのですか?とくる!
次いで出てくるのは、たぶん・・・・、いけると思う・・・となる。

何かの改善をするとき、測っているだろうか?

表面荒さ、溶接、部材寸法は図面どおりのものか?強度は計算どおりか?
ばらつきか?加工ミスか?組み立てか?潤滑忘れか?顧客の使い方か?設計ミスか?が分からない。

現状がどの程度で、それを、どの程度、よくする、足りないかがないと、
原因が分からず、改善するのは難しいはずなのに・・・・

基本的なことだが、測ってから、対策や設計案のはずだ!
KKD(勘・経験・度胸)も必要だが、それだけではいけない!

「測れないのもは改善できない。」と学生時代、先生に言われたものだ!

さて、新製品の開発、営業からマーケティング部門からこの仕様でとなる。
また、部内では、私はこの案、この機能、この機構を!っとなる。

次のことが、ここ10年ぐらいの私の悩みだ。

開発してできるのだが・・・・次の質問をされたらどう答えたらよいのだろう?
あなたの "案" は、何%の顧客に受け入れられるのか?また、喜ばれるのか?
その案は、どのぐらい売上や利益を上げることができるのか?

私は事前に測る、あなたはどうする?

(futo)