立花隆さんは、10万冊の本を読み、執筆活動への意欲が旺盛で自らの臨死体験まで、出版されています。宇宙飛行から恋愛論まで、幅広い分野で詳細な記述をされ、TVでも詳細されていまあすが、調査内容が興味深く、惹かれる部分も多いものです。
さて、最近、本の執筆を数冊続けて来て、感じる所を、以下書いて見ました。
本を執筆するにあたり、次のようなことを考えることが多いです。
書いた当人の意図
・執筆に至った目的としては、技術者としての経験から現状の業務の改善を若い方へ伝えたい。
・自分も過去に本を購入し、知識を得て、業務に活用していたので、恩返しできたらという思い。
・できれば、印税で副収入を得たい。
・自己研鑽につながる。
書いた当人の疑問
・読んで役に立っているか、興味を持たれているかなどの、どのような反論があるかなどを知ることができない。
・本は、不特定多数が相手であり、購入した顧客層やその購入動機は、わからない。
・読み手が、期待した内容が得られているか。
本は、文字と図の情報であり、読み手の想像パターン(経験・環境)の違いにより、捉え方も変わります。書き手が、伝えたいと思って書いた内容が、読み手の要望とマッチする場合は、非常によいですが、逆に理解されずに、十分伝わっていない場合も多々あると思います。
また、読み手は、知りたいと思っている内容を求めて、本を探している場合でも、期待した内容が
表現されていない場合もあります。
他の本などからの引用や、文献も活参考にしますが、伝えたい内容を誤解を与えないように記述することも求めらます。
昨今での論文での真偽を問われることも多く見受けられますが、書いた内容には、責任を伴うことも覚悟して、十分なチェックを怠らないようにしなければなりません。
一般的には、売れれば増版され、世間のニーズに応えることができたとも言えるでしょう。
売れなければ、必要とされなかったのか、タイトルに対し、期待外れの中身で、購入されるほどの内容がなかったとも言えるかもしれません。
されど、一技術者としての経験から、伝えたいことを託すことが少しでもできれば、書いた価値はあるかもしれません。
コミュニケーションとしては、書き手から一方向からのウエイトが大きいものになりますが、その波紋がまた他の人へ影響を及ぼし、モノづくりの環境活性化につながれば、良いと思います。
今後も、技術者として伝えたいことを伝えることができるコミュニケーション能力の研鑽としも、続けていきたいものです。