先日小学生の甥っ子が我が家に遊びに来ました。
すごく速くなったよ!と得意気な顔をしながら、公文プリントを出してきました。
公文は分数の約分をしていました。Dの後半です。
このしつこいほどの約分のプリントは、このあとEの分数の計算に入るまでの導入の位置付けになります。
だいぶ慣れているようで、すいすいと大きな数でも一度で約分していきます。
「17/51」をすぐに「1/3」と答えていました。
「すごいね!」と褒めると、
「だって覚えてるもん、お母さんに覚えるようにって言われて毎日暗記してた」とのこと。
どうやら中学受験を意識しはじめた甥っ子の母親(私の姉妹ですが)は、低学年向けの塾の説明会での話をうけ、
その中で計算もある程度は暗記したおくべきだと考えたようです。
この約分については、子供は何度も解く中で暗記していることも多いと思います。
平方数や円周率などもそうですが、数の感覚に優れている子は自然と覚えてしまう子もいますが、
そうではなくとも、高学年になると塾の指導で、よく出てくる計算については覚えておくことを求められると思います。
それはもちろんそれで良いのですが(必要なことでもあります)、
低学年の場合には少し注意が必要だと思います。
まだ算数の素養が発展途上の時には、
「先に暗記から入るのではなく、まずは経験を積んでから、
その中での必要性を自分で感じて、その後覚えていく」という方が、
数の感性を磨くことには有効だと思います。
これは、一つには算数という科目が、
覚えた事(解法)で解く科目だという間違った認識をもたないようにするために。
もう一つは、今回の問題のように、
問題を解く中で何度も出てくることは、覚えておいたほうが速いと「自分で気づく」ために。
もちろん、ヒントとして気付きを与えることは悪くはないと思います。
「前にやったのこのことだよね?」というような気付きは、本人の経験を繋げるためのヒントとして有効だと思います。
ただ結果的に覚えるのは同じだとしても、急いで先に授けてしまうことで、
数の素養を身につける機会を奪うことにならないよう注意が必要だと思います。
よく算数はセンスだと生まれつき備わっているもののように思われがちですが、
これは足が速いとか耳が良いなどの機能の問題とは異なり、後天的なものであることは間違いないと思います。
算数や数の概念を身につけていく中で、同じ問題を解いていても人それぞれ吸収している内容が異なり、
その積み重ねが学力の差となってセンスなどと表現されるのではないかと思います。
受験学年になった時に算数を解き抜く力を身につけておくには、
急いで前に進む事を目指すより、
「問題を解くことそのものを、味わい尽くして進む」というイメージで進めると良いのではないかと思います。
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使用した問題集のご紹介ページを遡って探すのが難しいとのことで、
ご要望を頂きましたので、下記リンクをテンプレに入れておきます。
◉算数
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ご参考
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