前回の続きです。
「比」について強化したい場合には、現段階の理解度をまず確認し、その段階にあった演習に取り組むことがとても大事だと思います。
基本的な理解が出来た上で、比の概念をどのように使って解くのかを演習によって積み重ねていくことが大事だと思います。
使用したものをご紹介します。
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以前にもご紹介した熊野先生の著書ですが、
比の概念を用いながら複数の演習にあたるとき、同じような考え方の問題ばかりでは土台となる力が身に付きにくいですし、かといってあまり汎用性の低い問題ばかりでも効果がでにくいと思います。
この問題集はコンパクトに比を使い切る練習を積むのに向いていると感じます。
※すぐに在庫切れになってしまうようなので、こちらでも。
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こちらは、「比の基本的な理解はできているはずなのに、初見の問題にあたると解法の糸口がみつからない」というような場合に有効だと思います。
抽象的な比の概念を図を用いることで、頭の中で具体的にそして柔軟に考えることを促してくれます。
あくまで塾のテキスト等、軸となる教材で基本を学習した上で、演習を重ねていくのが良いと思います。
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また、比と絡めた問題で一番躓きやすいのでは、速さの問題であることが多いのではないかと思います。
抽象的な数値を扱うことに不慣れだと点数に繋がりにくく、模試などでは一番点差が付き易い分野だと思います。
これも集中的に問題を解くことで、力が付き易い問題集だと思います。
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同じシリーズの新刊が出るようです。
新しいものの方が、直近の入試問題の傾向を反映したものになっていることが多いので、こちらの方が良いかもしれません。
また既に使っておられる方も多いかと思いますが、こちらも集中的に取り組んでも効果が出易いと思います。
中学への算数 2017年 07 月号 [雑誌]
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中学への算数 2017年 08 月号 [雑誌]
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中学への算数 2017年 09 月号 [雑誌]
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息子の時はこの一年前のものを使用しましたが、
7〜9月号は比の文章題、比と図形、比と速度、と比の特集が続いています。
ご存知の通り中数は過去の入試問題から編集された問題種になりますので、問題のレベルとしては難度が高いように思われがちですが、全ての問題が必ずしも難問というわけではなく、適した難易度の問題も多々含まれています。
入試ではどのように出題されるのかを予め知っておく事で、何に気をつけて問題にあたるべきかを意識しながら演習を積むことができると思います。
そして、もう少し比の基本的なところから積み上げたいということであれば、
こちらの問題集が良いのではないかと思います。
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算数分野別問題集 ベイシック 基本60題 (2) 比
https://www.sapientica.com/sapix/books/items/arithmetic/basic_2/
サピックスの校舎でしか購入できないことが難点ですが、とてもよくまとまった問題集だと思います。
中学受験の算数の問題は原則、小学校の教育課程内での学習内容で作問されることになっています。
その枠の中で、受験生のレベルに合わせて思考力をみるような問題を作ろうとすると、
算数の考え方を組み合わせた問題でその切り口に気づけるかどうか、というような種類の問題が多くなります。
その際、比の概念を組み入れた問題というのはどの単元に絡めても様々な展開ができるので、結果的に中学受験の算数は「比」の概念の習得が重要、となるのだと思います。
逆にいうと、ここを5年生でしっかりと鍛錬しておけば、それが6年生になってからの学習にも大きくいきてくると思います。
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