『聖徳太子』イントロ | 奈良の鹿たち

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『聖徳太子』

 

イントロ

 

 

 

今、聖徳太子が面白い。

聖徳太子は、まぎれもなく日本の歴史・文化を象徴する人物と言ってよいだろう。

多くの業績を残した我が国の代表的偉人とされてきました。

「聖徳太子は、日本人の心のアイデンティティだ」 などと言う人もいます。

生まれながらに聡明な聖徳太子は、推古天皇の摂政に就任し、仏教思想を基本とする政策を行ってきたと学校では習ってきました。

昔から信仰の対象として尊崇されてきて、「太子信仰」なるものがありました。

中国の高僧の生まれ代わりとされ、生まれながらに言葉を話すことができ、一度にたくさんの人の話を聞くことができ、戦いに参加し太子が祈ると勝利した、黒駒で富士山を駆け上り、未来を予言できた等々、多くの逸話が残っています。

実務の面では、法隆寺建立、冠位十二階・十七条憲法の制定、遣隋使派遣、仏典の解説、国史編纂・・・・様々な実績があげられます。中でも「日出ずる處の天子 云々」の文章は、日本の独立性を主張したとして有名です。

紙幣の肖像として扱われ、誰しもが素直に「聖徳太子は立派な方」と思ってきました。

 

ところが近年、「聖徳太子は本当に偉かったのか?」という問いが高まり、学問分野からも見直しがなされるようになり、教科書からもその名が消えようとしています。

それは、どういうことなのか、何が真実なのか、「偉かったのか、偉くなかったのか」。

 

                 ≪目次≫

 

                  第1回 聖徳太子とは

               第2回 太子信仰

               第3回 聖徳太子はいなかった(大山誠一説)

               第4回 聖徳太子と『日本書紀』

               第5回 聖徳太子の実像

               第6回 聖徳太子の虚造

               第7回 冠位十二階・憲法十七条

               第8回 遣隋使派遣

               第9回 聖徳太子の肖像画

               第10回 法隆寺

               第11回 三経義疏

               第12回 聖徳太子の死と墓

               第13回 蘇我馬子

               

                              

 

                  

 

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(担当 H)

   

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