米国株続伸も円高進行とApple shockで不振に喘ぐ日本輸出企業
マニアックな読者の皆様、お早う御座います。FRBが利上げを見送る可能性が高くなってきた現状で、米国株は堅調だがこれは当然ながらドル安円高を招き、108~110円/$を想定為替レートに置いている日本企業の減益要因になるのは不可避で、企業決算予想は下振れるのが濃厚である。更に悪い事に業績が悪化の一途を辿るApple関連企業の多くが打撃を受けるのは間違いなく村田製作所、アルプスアルパイン、日東電工、太陽誘電、Japanディスプレ―などは底値圏に沈むのは火を見るよりも明らかで、他にもオムロン等の機械関連株も厳しい風が吹く。新型3機種が販売不振で減収減益のApple唯でさえ、米中貿易摩擦の中で中国ではApple不買運動にまで発展しているのに不要な機能を付加して高価格で販売しようとした戦略に大きな間違いがあった。スマホ全般に言える事だがiPhoneも成熟期を迎えて、行き詰まっている事は間違いない。無論、Appleだけに依存している訳ではないが、世界経済自体が失速局面にある中で今年の相場に期待などを持てる由もなく、日経ダウが20000円を維持している間にリスク資産である日本株(特に輸出景気敏感株)を徐々に処分すべきである。【引け後雑感】円高進行により、予想通り昨日分の上昇を打ち消した格好です。引け後の為替も108円/$を割って、先物も下落…108円/$前後で踏みとどまれば大きな下落は避けられるでしょうが、欧州筋の見立てでは早ければ1月中にも105円/$まで突っ込むと予想しているので、再度日経ダウ19000円割れを試す公算が極めて大きいと言えます。円高進行で春先にも100円/$を試す展開か?初っ端の安川電機の決算はIFISコンセンサスを下回ったものの、然程悪いものではなかったが想定為替レートが110円/$で算出しているので、再度下方修正が行われる可能性が高く仮に今回の下落が受注減を織り込んだ水準まで売られていたとしても明日のリバウンドは極めて小さくなるであろう。また、NYSEが大幅下落すれば明日も続落する可能性が高い。 【業績予想/決算速報】安川電機<6506>が1月10日に発表した2019年2月期第3四半期(累計)の経常損益は42,830百万円であった。また同日発表された業績予想によると通期の経常損益は前回予想(60,000百万円)から下方修正され、1.6%減益の54,400百万円を予想、IFISコンセンサスを5.1%下回る水準となっている。 決算期 月数 区分 発表日 売上高 営業利益 経常利益 当期利益 201902 本 12 会社予想 2019/01/10 482,000 53,000 54,400 45,500 201902 本 12 従来予想 2018/10/10 498,000 59,000 60,000 47,000 201902 本 12 コンセンサス 2019/01/09 485,904 56,031 57,324 44,21 安川電機云々ではなく、これだけ円高に振れれば輸出企業の想定為替レートを変更せざるを得なくなり全ての外需企業の業績は下方修正を余儀なくされる。どちらにしても昨年末の暴落で懐が痛んだ個人投資家の買い意欲は失せてしまっているので日銀とGPIF頼みの薄商いでの買い上がり期待に委ねるしかないであろう。但し、事実上、トランプ氏に為替操作国と見なされている日本が円高を協調為替介入などで抑制する事は不可能なので結局はCTAが大きな先物売りを仕掛けてくれば太刀打ちできずに、遅かれ早かれ大きく膨らんだ節目19000円のPutoptionの板に飲み込まれる事は想像に難くない。安易に「108円/$程度で下げ止まるであろう」と言った根拠なき楽観論は持つべきではない。購買力平価(PPP)から言えば100円/$前後なので、108円/$は未だ尚円安なのである。naniwa335