アメとムチの苗場山
下の娘さんの子供が生まれたので、しばし嫁さんは娘の家に行っていた。土曜日に帰宅し、せっかくの3連休なのでどこか遠出して紅葉を見ようと、急遽宿泊先を予約して翌日曜から百名山 苗場山(2145m)に登ってきた。日曜日の朝10時前に自宅を出発。先ずは嫁さんご要望の善光寺を目指す。15時に現遅着も、人も車もいっぱいで何とか近くの公園駐車場に駐車。参道からではなく境内脇から入って無事参拝。さすが由緒あるお寺で、威厳と風格が備わった立派な寺院だった。嫁さんはしばし並んでお目当ての御朱印をGET。途中、飯山の六兵衛さんでてんぷらと蕎麦を頂き、宿泊先に向かう。18時過ぎに戸狩温泉リゾートイン村田さんに到着。山小屋個室風で素泊まり13,200円/2名はお安く、早朝出発可の登山者向けのお宿だ。翌朝は5時に出発し、いつも通りのタイトな車道を詰めて、小赤沢三合目Pに6時半に到着。トイレ付きの広い駐車場で3割程度の駐車率だった。朝ごはんを食べて7時前に登山スタート。いきなり泥んこゾーンが現れる。土曜日の雨のせいかと思ったが、足場の設置状況からおそらく年中泥遊びが楽しめるのだと想像する大木をすり抜ける枝尾根を進む。4合目ぐらいまではちらほら紅葉があり、以降は視界が開けると周囲の山々の紅葉が陽光を浴びて輝いている。来てよかったと思う瞬間だ。時々泥を踏み抜きながら進むと、鎖場の急登ゾーンが現れる。鎖を使うほどではないがソールが泥まみれなので滑らぬように慎重に登る。8合目を過ぎると突然視界が開けて湿原に飛び出す。ドロドロ道でムチを打たれたご褒美と言わんばかりに、雲一つない快晴の中での木道歩きがスタートだ。視界も良好で、西側には今年登った槍穂の北アルプスや後立山連峰、火打妙高が望める。このまま木道を進めば山頂かと思いきや、途中 泥と岩のミックスゾーンとなり登頂前に心が折れる。しばし格闘し、ようやく抜けると再び木道となり、緩やかに登っていくと山頂ヒュッテ(既に営業終了)があり、少し進むと苗場山山頂広場に着く。ここは視界が無く、みなさん記念撮影が終わるとそそくさと展望デッキへ向かう。展望デッキからは南側の眺望がある。快晴だが少し風があったのでおにぎりを食べて下山。あの泥んこ道を帰ると想像するだけで気が重い・・・。泥と格闘しながら下っていると、慎重に歩いていたつもりが足を滑らせ転倒。左足が体の下敷きになり「ヤバい!?」となった。足首を動かしたり抑えたりしたが幸いそこまで痛くはない。しばし歩いても痛みはないので下山続行。せっかく前日に善光寺で足腰健全守りを買ったのに・・・とうか、この程度で済んだのだと自分に言い聞かせつつ、更に慎重に歩き無事下山。帰りに直売所でシナノスイートを買って帰路についた。紅葉は帰りの道路が紅葉ロードとなっておりある程度満喫できた。22時半に帰宅後 左足を見るとくるぶしが信州産のリンゴのように腫れていたとさ・・・。今回の苗場山はホントにアメとムチが実体験できるお山だった。広大な気持ちの良い山頂湿原歩きと眺望を得るためには泥道との格闘を経なければ実現しない。これだから山はやめられなのかな??因みに足はシップで腫れは引いてきたのでねん挫のようだ。痛みも少し出てきたので、しっかり反省しつつ しばし安静にしておこう!!