嫁さんの厳島神社に行きたいとのリクエストを受けて計画していたが、この土日の天気が微妙で様子をみていた。

なんとか土曜の昼から雨がやみそうだったので決行。

せっかく広島に行くので初日は厳島(宮島)の弥山(535m)に登り、翌日は広島(島根)の最高峰である恐羅漢山に登る。

宮島は観光客が多く、混む前にフェリーで渡りたかったので、金曜の20時前に自宅を出発し宮島SAで車中泊。

朝7時前から移動して7時45分のフェリーに乗船し8時に宮島に上陸した。

小雨だったので先ずは厳島神社を参拝する。
幸いまだ観光者もまばらでゆっくり廻れた。

すでに干潮は過ぎていて大鳥居は水没していたが、神社にはまだ海水は来ていなかった。

さすが世界遺産という佇まいで、心身が清められた。

まだ小雨が続いていたが、お店もまだ開いてなかったので弥山山頂を目指す。

今回は紅葉谷ルートで登って、大聖院ルートで下山する周回コースを選定。

登山口の紅葉谷公園までの間にはたくさんの鹿が群れていて奈良公園のようだ。

登山口からは階段や岩場の登山道を進むが、周りの木々は原始林らしく天然記念物のようだ。
周囲の岩も想像以上に大きな岩で、空海縁の修験のお山であることがうかがえる。

途中雨も上がりロープウェイからの遊歩道と合流し、さらに進むと御山神社が現れる。

ここには不消霊火堂があり、空海修行時の護摩の火が消えることなく、今だに燃え続けているらしい。

お参りをして山頂へ向かう。

ここからはさらに巨石が現れ、まもなく登頂。

山頂には立派な展望台があり、360°の眺望がある。

晴れ始めたものの雲の流れが早く、北側の広島方面は望めるが、江田島方面は雲がかかっていた。

風は強かったが気温が高かったので、快適に休憩をして下山。

下山の大聖院ルートはほぼ階段で、なんなく下山。

大聖院から厳島神社、周辺店舗は観光客であふれかえっている。

安芸の宮島は全国有数の観光地だとあらためて認識した。

しばし店舗をまわりフェリーに乗って車に戻った。

弥山はよく整備された登山道だが、原生林や巨石が残された、さすが世界遺産のお山だ。

老若男女が何の問題もなく登れるいいお山だった。

下山後は広島のお山shopであるASSES BRIDGEを覗いてホテルに向かった。

広島サンプラザの夕食は肉にくのオーダーバイキングだったので、お腹がはちきれんばかり頂き爆睡した。

 

広島遠征2日目は広島と島根 両県の最高峰となる恐羅漢山(おそらかんざん、1346m)へ。

なんとも ただならぬ山名だが、熟達修行者(阿羅漢)ですら恐れるほど険しく暗い山だからだそうだ。

朝、ホテルのバイキングをたらふく頂き、8時前に出発。

9時半に牛小屋高原キャンプ場Pに到着。

準備をしてスタート。

今回は夏焼峠経由で登頂し、双耳峰のもう一方の旧羅漢山を踏んで、恐羅漢スノーパークへ下山する反時計回りで周回する。

夏焼峠までは恐羅漢セラピーロードらしく、ゆるゆると登る新緑の良いルートだ。

スタート時点は晴れで暑かったが、森林の中を比較的涼しく進める。

夏焼峠からはP1131を越えて徐々に勾配が強くなる。

登頂を前にガスが出てきて、暑さはやわらぐものの眺望は望めなさそう・・・。

なだらかになりスキー場からの分岐を越えると、恐羅漢山に登頂。
三等三角点がある山頂広場は広めで、ベンチは無いが腰掛けられる岩がいくつかある。

ただし攻撃的な小虫が多く、ホワイトアウトで眺望も望めないので、そそくさと旧羅漢山を目指す。

ここから一旦下って登り返すがガスの影響もあるけど、薄暗く踏み跡も薄いのでまさに恐羅漢という少々不気味(良く言えば神秘的)な登山道になる。

20分で旧羅漢山登頂。

狭い山頂だが大岩があり、一本梯子で登ることが出来る。

先行パーティーが登っていたので、ここで行動食を食べてしばし休憩。

こちらは小虫の攻撃が少しましだったが、それでも顔付近にうっとおしく飛来する。

この山域は虫除けスプレーは必携だ。

不安定な一本梯子で大岩の上に登るが、ガスガスで何も見えず。

そそくさと神秘的な登山道で恐羅漢山頂へ戻る。

人気のお山のようで、こんな天気でも多くのハイカーで賑わっている。

やはり小虫が多くて逃げるように下山。

ゲレンデへの登山道は登りルートとはうって変わって、かなりの急勾配である。

ゲレンデ脇の階段をしばし下るとリフトトップが現れ、ここからは白きゲレンデ内を黙々と下りて下山完了。

恐羅漢山はよく整備された自然豊かなお山だ。

特に旧羅漢山側はあまり人の手が入っておらず、スキー場という人工施設との共存が成立している良いお山だった。

道の駅戸河内でうどんを頂き、SAごとに休憩を挟んで、450Kmを6時間かけて帰宅した。