GWの山竹の会のイベントは初日(4/26)から百名山 甲武信ヶ岳(2475m)と埼玉県最高峰の三宝山(2483m)へ。

今回は毛木平から千曲川源流ポイントを経て、甲武信ヶ岳に登り、その後三宝山に登って甲武信小屋に泊まる計画だ。

毛木平の毛木場Pのトイレが冬季で閉鎖中とのことで(実際は使えるようになっていた)、森の駅マルシェかわかみ横の川上村役場Pで車中泊をして毛木場Pに5時過ぎに到着。

まだ駐車は3割程度で余裕で停められた。

準備をして7時にメンバー6人が集合して登山スタート。

大山祇大神までは20分ほど林道歩きのあと登山道となり緩やかなアップダウンを繰り返しながら千曲川沿いを進む。

途中苔むしたところもあり、まるで八ヶ岳のアプローチを歩いているような感覚になる。

ナメ滝あたりから雪が出てきて、アイスバーンになり始めたところでチェーンスパを装着した。

千曲川の水量が徐々に減り、瀬音もわずかになってくると千曲川(信濃川)源頭に着く。

雪沢のポイントまで下りてみたが、源水はこれだけ雪があるにも関わらず確認できなかった。

ここから尾根まではさらに斜度が増し、踏み跡を外れるとひざ下まで踏み抜くこともしばしば。

尾根まで登ると金峰山への分岐となっており、果たしてどの程度の距離と時間がかかるのか?と想像しつつ甲武信へ向かう。

この尾根上からは富士山が望めるようだが、今日は雲で絶景は明日へのお預けのようだ・・・。

山小屋拍にするとチャンスが2度あるので存分にお山を楽しめる。

最後は荒々しい岩場となり甲武信ヶ岳に登頂だ。

山頂広場はさほど広くはないが、登山者が少なくてゆっくりできた。

晴れてはいるものの富士山側は雲が湧いているが、金峰の五丈岩や八ヶ岳、南アが薄っすらと確認できた。

しばし眺望を楽しんだ後、甲武信小屋に向けて20分下る。

12時半に甲武信小屋到着。

東向きに建てられたこじんまりとした歴史を感じる小屋だ。

煙突からの煙が季節を感じさせてくれる。

チェックイン後おにぎりを食べて三宝山へ向かう。

三宝山へは甲武信へ登り返さない巻き道がある。

このルートの山行記録がアップされていなかったので少々不安だったが、果たしてトレースが薄くルート開拓しつつ、時折踏み抜きながらなんとか甲武信⇔三宝山の登山道に出られた。

このルートも登山者が少ないようで雪道はあまり踏み固められていない。

小屋からちょうど1時間で三宝山に登頂。

こちらの方が甲武信よりわずかに標高が高く、一等三角点が設置されているが眺望はない。

都道府県最高峰Mission28をクリアし、ピストンで小屋へ戻った。

小屋へ戻り少々寒かったが、デッキにてビールで登頂を祝して、5時から晩ご飯のカレーを頂き8時前には眠りについた。

2回の大部屋で事前に小屋番さんから聞いていた通り、この時期は上下ダウンを着込んでちょうどいいくらいだった。

翌朝も天気が良くご来光を見て5時半に朝食を頂き、準備をして6時40分に下山開始。

昨夜お隣だった広島の女性パーティは金峰まで縦走するとのことで暗いうちに出立された。

我々と違い健脚さんは活動の幅が広がり、見える景色も違ってくるのだろうから羨ましい。

一方我々は、いきなり甲武信へ登り返しで、まだ身体が起きていないのでヒィヒィ・・・。

ただ、キツい登りをクリアすると昨日見られなかった富士山がド~ンとお出ましになった。

北側から見る富士山は均整がとれた裾野を広げる、これぞ富士山!!といった山容で見とれてしまう。

早朝で空気が澄んでいることもあり富士山はもちろん、昨日よりも金峰や八ヶ岳、南ア、北アまでくっきり望める。

眺望を満喫し名残惜しいが下山する。

昨日のルートをピストンするが、早朝なのでほぼアイスバーンになっており、チェーンスパを頼りに11時前に無事下山完了した。

今回の甲武信ヶ岳・三宝山はアプローチが長く、終盤に急登が待っており出だしからのペース配分が重要なお山だ。

残雪ではあるがチェーンスパイクで十分であった(装着せずに登ったメンバーもいる)。

甲武信は晴れていれば素晴らしい眺望があるが、一方 三宝山はマイナーなお山のようだ。

甲武信小屋はそんなに大きくはないものの、こじんまりとした登山者同士の距離感が近いアットホームな良い小屋だった。

下山後、山梨といえば ほうとう ということで清里の小作さんでお昼を頂いた。

ホントに具だくさんの ほうとう でおなか一杯になった。

その後は信玄餅の桔梗屋本社に寄って、宿泊先の石和の大江戸温泉に宿泊。

温泉で疲れを癒し、食べ飲み放題の大宴会で二日分の消費カロリーを越える摂取をして眠りについた。

 

翌日(4/28)は二百名山 三ッ垰山(1785m)へ。

甲武信ヶ岳を登った後にサクッと登れる二百名山ということで選定。

三ッ垰山は開運山(1785m)、御巣鷹山(1775m)、木無山(1732m)の3座からなる富士山眺望のお山として人気がある。

甲武信下山後に石和 大江戸温泉にて宴会・宿泊しての山行。

前日は温泉に浸かり、たらふく飲み食いをして些かしんどかったので、朝5時から再び温泉に浸かって少し酒を抜き、7時から朝食を食べてホテルを後にした。

コンビニでおにぎりを買って、最短ルートである裏登山コースの県営無料Pへ向かうも、スマホへの入力ミスで30分ほどロス。

9時40分にPに着き、準備をしてスタート。

今日は曇り予報で15時から雨なのでそれまでには完了したい。

スタート直後に林道ルートと登山道ルートに分かれるが、登山道ルートを選択して進む。

比較的急勾配の登山道を30分ほど登ると、林道ルートと合流しここからは林道を進むことになる。

林道を40分進むと三ッ峠山荘と木無山の分岐となり、木無山に向けてほんの少し登ると富士山がド~ンと現れる。

甲武信からよりも、さらに大きく堂々たる富士山だ。

ちょうど農鳥が現れていて「どれが??」とググってようやく特定できた。

農鳥というよりも、ひよ子サブレといった方がわかりやすいかもしれない。

ここから数分で木無山に登頂。

山というよりもなだらかな高原といった山頂である。

一旦三ッ峠山荘まで戻る。

ここには富士山の見えるベンチが沢山あり、ここでおにぎりを食べることにして、残り2座を目指す。

次は最高峰の開運山(ここが三ッ峠山と呼ばれている)に向けて、一旦下り階段で登り返す。

ここには三ッ垰山の標石と三等三角点が設置されている。

さらに下って基地局を越えザレた道を登ると御巣鷹山に着く。

以前の投稿では施設の裏側に山頂標識があると書かれていたが、施設の前に質素な木版があるだけだった。

曇り空で少し肌寒かったので、急いで三ッ垰山荘へ戻る。

団体さんが先客でおられたが、ベンチに座って富士山を見ながらおにぎりを頬張った。

12時45分に下山開始、雨までには下山できそうだ。

35分でサクッと下山。

曇り空でも登山者が多く、噂にたがわぬ富士山の眺望もあり人気のお山だということが良くわかった。

メンバーとはここで別れて、道の駅 富士吉田で吉田うどんを食べて帰路についた。

 

GWの後半は予定が立て込んでおり、この4日目(5/1)がGW最後の山行となる。

越前五山(白山、日野山、文殊山、吉野ヶ岳、越知山)をコンプしようと、最後の5座目となる福井 鯖江の越知山(613m)へ。

朝7時に自宅を出発し、小川集落集会所の登山者用Pに9時過ぎに到着。

快晴の中 半袖、短パンでスタート。

今回は白山を開山した泰澄大師の修験道コースで登る。

スタートから比較的急登でいきなり面食らうが、ルートを通して登り一辺倒ではなく、小ピークをいくつも越えるので、アップダウンやフラット道が混在する尾根歩きが基本のコースだ。

途中、泰澄の道 林道コース(10分)と泰澄の道 古道コース(15分)の分岐が現れる。

嫁さんは迷わず林道を選択し、自分は古道を進んだ。

結果、絶対林道を選択すべし!!

古道コースはP311を踏んでいくルートで、せめてピークに何かあればいいのだが、何もないピークを急登⇒激下りと無駄に体力を削られる。

コースを通して合数標柱(途中から15→1の仏像もある)が立っているので、進捗度合の目安となる。

五合目と六合目間に独鈷水(どっこすい)という大きな岩からの湧水ポイントがあり、東屋(実際は東屋ではなく仏像の安置所にベンチが併設されている)がありしばしの休憩ポイントでもある。

泰澄が独鈷で岩を突いて出現させたという霊験あらたかな霊水である。

ここからもアップダウンを経てスタートから凡そ2時間半で越知神社に着く。

いくつもの社がある立派な神社だ。

参拝をして神社の奥にある山頂を目指す。

最後の階段をの登ると奥宮のある越知山に登頂である。

山頂からは東側のみ眺望があり白山が望める。

ちょうどお昼で団体さんがランチ中だったので展望台へ向かう。

一旦下ると織田信長所縁の殿池があり、トイレの併設されていて非常にありがたい(参拝者用の駐車場もあって実は簡単に登頂できる)。

林道を登ると電波塔が設置されていてその奥に立派な展望台がある。

ここからも東側の眺望があり白山、荒島岳(薄っすらとだった)、能郷白山が望める。

貸し切り状態だったのでここでランチにした。

かなり風が強かったが半袖、短パンでも寒くはなく、春を感じる暇もなくもはや初夏が来たという感じの陽気だ。

しばし休憩して下山開始。

ピストンで下山するが、もちろん古道コースは使用せず林道コースで下山した。

今回はシャガ、ツバキ、イワカガミしかまだ咲いていなかったが、おそらく色んな花がこれから咲くお山だと思う。

また、登山道脇にはたくさんの新旧仏像が奉られており、泰澄の歴史を感じることができる。

基本的にはアップダウンの尾根歩きで、危険個所や迷いそうな箇所もなく、自然林の中を歩けるいいお山だ。

ただ低山ではあるもののアプローチが長く、懐の深い歩き甲斐のあるお山だった。

帰りは道の駅越前で温泉に浸かって、越前そばを食べて帰路についた。


連休後半は娘や孫たちが帰ってきたので、孫中心の4日間を過ごした。

まだまだ小さくて世話が焼けるので、お山に入っている方が気楽だが、成長を見るのは何物にもかえがたい。

結局あわただしく過ぎ去った11日間であった・・・。