雪を求めて三百名山の那岐山(1255m)に登ってきた。

那岐山は岡山と鳥取の県境に位置し、伊邪那岐命と伊邪那美命が降臨したお山と言われている。

朝6時に自宅を出発し、9時に那岐山Pに到着。

下の駐車場が結構空いていたので、一番上の駐車場まで上がってみると、路肩になんとか駐車できた。

道路を含めて全く雪は無かったが、スタート時には小雪が舞い始めた。

予報通り上空は強風らしくゴーゴーと吹き荒れている音が聞こえる。

今回はCコースで登ってBコースで下る、時計回りで周回する。

事前情報ではそれなりの積雪があり、久しぶりにアイゼンを装着しようと思って、こちらも久しぶりにガチ靴を履いてみたら歩きにくいのなんの・・・。

出だしは歩きやすい登山道なのだが、イマイチ歩き方が思い出せない。

標高800m付近から雪が付き始め、アイスバーンになっているので早目にチェーンスパイクを装着する。
天候は晴れたり曇ったりを繰り返している。

大神岩を越えると徐々にアイスバーンではなくなるが、アイゼンに変えるほどではない。

標高1100mを越えると霧氷が付き始め、避難小屋手前あたりからは見事な霧氷パラダイスとなった。

少し青空が覗くタイミングも出てきたが、やはりかなりの強風で山頂直下の避難小屋へ急ぐ。
予報が微妙だったせいか、小屋は貸切状態で外の強風はどこ吹く風と、ヌクヌクとカップ麺とコーヒータイムを楽しんだ。
食後に外に出てみると、風は弱まり青空になっていた!!
青空のもと登頂。

氷ノ山と大山が見えるのだが同定は出来なかった。

山頂は360°開けており、眼下には霧氷パラダイスも広がっていてさすが三百名山、素晴らしい山頂だ。
無雪期に来たことはないが、この光景を目の当たりにすると、断然積雪期の方が良いように思う。

名残惜しいが下山。

しばし県境の霧氷稜線を歩き、分岐から下山道に入る。

登りのCコースに比べて、こちらの方が雪道がグズっていて、少しでもルートを外れると膝上まで踏み抜いてしまう。
下山になりようやく登山靴が馴染んできた。

結果的にチェーンスパイクで十分だった。

2時間弱で無事下山。

途中、雪が舞う時間帯もあったので、良いタイミングで登頂出来たのがラッキーだった。

下山後、せっかく巳年なので蛇渕の滝を見て帰路についた。

今回は登頂前後は曇りや雪、強風だったのが、登頂時は穏やかな環境で眺望を満喫できたのはラッキーだった。

また、この那岐山の霧氷は樹林帯のものではなく、稜線上の霧氷であることが珍しく、青空とのマッチングがホントに素晴らしかった。

微妙な予報だったが、今回は良い山行になった。