お早うございます。「ものの道理を考えよう」の永松昌泰です。
しばらくご無沙汰しました。
このところ、思いの外忙しくしておりました。
さて、先日予告しましたが、
初めて経営者向けのセミナー
を行います。
今まで、何度か要請されたこともあったのですが、
いろいろと考えるところがあり、
今までは行なっていませんでした。
しかし、今、その時が来たように思います。
今回の、「経営者向け ものの道理セミナー」について、
どのような思いで行うのかを、少し書いていきたいと思います。
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私の家は、韓国で先祖代々宮廷の学者であったそうですが、
それは遠い昔の話です。
私は、商売を営む家に生まれました。
父は、私が生まれた頃に鉄鋼会社を創業しました。
新日鐵と伊藤忠商事(旧安宅産業)が主な取引先の会社です。
鉄鋼の世界は、今も昔も浮き沈みが激しい世界です。
俗に、「王様か乞食か」といわれるくらい、相場は乱高下することが多いです。
1万円だったものが、1年後には5万円になり、
2年後には2万円になったり8千円になったりする世界です。
先を読むことが必要とされている世界です。
そういう世界の中で生きてきた父をずっと見ていました。
父は、とてもワンマンでした。
性格的には、「織田信長タイプ」だな、とずっと思っていました。
一代で会社を相当の規模にまで築きあげた父を、
すごいな、と思いながらも、
とても煙たい存在でもありました。
大学は、父が勧めるままに工学部に入りましたが、
大学に入ってから、それまで苦手だった数学、物理に突然目覚め、
またDebateに触発され、
もともと大好きだった人間学、哲学、歴史、文学にも、ぐっと深みが出てきました。
そして、私は研究者になろうと決意し、留学しました。
アメリカ、フランス、と学びを深める中、
最初はただやみくもに勉強していましたが、
次第に私は、自分は結局何をやりたいのかが分かってきました。
私の中心は、今も昔も常に哲学ですが、
結局自分は「哲学の研究者」になりたいのか、
それとも「哲学的に生きていきたい」のか、というところにきました。
そこまで煮詰められtくると、答えは明白でした。
自分は、哲学の研究者になりたいのではなく、
哲学しながら生きたいだけなのだ!
それが結論でした。
哲学する、ということは、結局のところ、「正しく考える」ということに尽きます。
「正しく」という意味は、
「ものの道理」に基づく、という意味です。
もちろん、偏狭な意味での「正しく」という意味ではまったくありません。
そして、学問的なことであれ、ビジネスであれ、
どんな分野であろうとも、
「正しく考えること」
「ものの道理に基づいて考えること」は、
同じはずである、
という確信がありました。
そして、それは正しかったのです。
つづく