本来の自分 (4) 現状否定と「本来の自分」 | 永松昌泰学長のブログ【ものの道理で人生を豊かにしよう】

本来の自分 (4) 現状否定と「本来の自分」

こんばんは。「ものの道理を考えよう」の永松昌泰です。


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さて今度は、「本来の自分」「本当の自分」という考えが
「現状否定」に繋がっていることが多い、というスコットの指摘です。



この指摘は、大変正しいです。


「本来の自分」「自分探し」をしている人たちの多くは(もちろん全てではありません)、
結局のところ現在の自分を否定してしまっていることがほとんどです。

そこから、「いや、これは本来の自分ではない」
という考えになり、
「自己啓発」「自分探しの旅にでる」ということになりがちです。


しかし、これは、まず「哲学的に」間違っています。

というのは、
現在の自分というのは、
ベストな自分だからです。


と書くと、???という方も多いと思いますが、
実は私たちは、全ての一瞬一瞬、ベストを尽くしています。


ますます ????? となりそうです。


誰でも自分はちっともベストを尽くしてなんかいない、
もっとああすることもできた、
こうすることもできた、と思うことばかりだからです。


しかし、それにもかかわらず、
私たちは一人残らず、すべての瞬間瞬間、
ベストを尽くしています。


もし、私たちがその時に、
もしそれが出来ていたのであれば、
それをやっていたのです。


でも、その時にはできなかった。
もし本当にできていたらやっていたのです。



もちろん、その次の時にはできていたかもしれません。
でも、その時には、それ以外できなかったのです。
もしできていたら、それをしていたからです。


ですから、私たちは常にベストを尽くしている。
まずは、そのことを肝に銘じる必要があります。


ですから、どんなに現状に問題があるとしても、
現状の否定から出発するということは、間違っているのです。