「戦略」について | 永松昌泰学長のブログ【ものの道理で人生を豊かにしよう】

「戦略」について

お早うございます。 「ものの道理を考えよう」の永松昌泰です。



私たちは、言葉を気軽に使いますが、

よくよく考えると、言葉とは非常に深いものです。


実は、言葉=世界 と言っても過言ではありません。



「戦略」という言葉があります。

ビジネス戦略とか、よくビジネスでも使われている言葉です。


スコット は、ビジネスに「戦略」は必要ない、とよく言います。


スコット の言うことを、私なりに要約すると、


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ビジネスで「戦略」という言葉を使う本や、ビジネスコンサルタントの方々の中には、

ライバルを蹴落せ、という方向性の指導をする方が多い。


しかし、その結果はどうなってしまうのか?


同業者同士での足の引っ張り合い、価格破壊によって、

その地域や業界がどんどんやせ細っていく、

仮にその地域で「オンリーワン」などになってしまったら、

その地域は非常に魅力がなくなる地域になり、

結局元も子もない、ということになる。


「戦略」って言うけれど、いったい誰と戦うのか?

経済とは、経世済民であり、その本来の意味とは、


けいせい‐さいみん【経世済民】


世の中を治め、人民の苦しみを救うこと。経国済民。

[株式会社岩波書店 広辞苑第五版]


ということです。



ビジネスの要諦とは、

他社と「差別化」した「戦い」などではない。


自らの独自性をきちんと表現し、

ものごとの真理に基づき、

人の幸せに貢献するものである。


(以上要約)

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その通りです!



さて、ここで「戦略」という言葉について考えてみましょう。


戦略という言葉は、古来からの言葉ではなく、

英語の strategy という言葉の翻訳です。


しかし、「戦略」という日本語と strategy という英語とは、

少なからず距離があると思います。



せん‐りゃく【戦略】
(strategy) 戦術より広範な作戦計画。各種の戦闘を総合し、戦争を全局的に運用する方法。転じて、政治社会運動などで、主要な敵とそれに対応すべき味方との配置を定めることをいう。「販売上の―」

[株式会社岩波書店 広辞苑第五版]



一方、strategy の方は、

http://ejje.weblio.jp/content/strategy


ここで、注目したいのは、


です。



つまり、strategy という言葉には、もちろん軍事的な意味もありますが、

第一義的には、「入念で体系的な行動計画」 なのです。


ということは、実は、エクスマで最も大切にしていることと同じ、ということです。


漫然と言いたいことを言うのではなく、

ターゲットを明確にして、

伝わるように伝える。

どのようにすれば伝わるのか、

それを、

「入念で体系的に行動する」


そう! 思うだけではなく、行動することです。


http://www.ex-ma.com/magazine.html



それにしても、言葉は、

誰がどのように使うのかによって、

まったく意味も違ってきますね!