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フラワーセラピールームn.Ground(エヌ・グラウンド)主宰・八重樫紀子(やえがしのりこ)です
カラスノエンドウ
ピンク色の濃淡がかわいらしい小花ですよね
ちょっと個性的な花の形をしています。
このような形を蝶形花(ちょうけいか)といい、マメ科の植物の特徴です。
マメ科の花については、以前スイートピーで書いておりますので、気になる方は
花の形もユニークですが、見た目以外にもおもしろい点があります。
みなさん、花の蜜というと花の中の方にあるイメージですよね。
このカラスノエンドウは花の中にはもちろん蜜がありますが、花の外にも蜜を出す場所があるのです
白い点線の○で囲んだ部分が黒っぽいのわかりますか?
托葉(たくよう)とよばれる葉の付け根にちょろんとついているものに、花外蜜腺(かがいみつせん)があり、ここからも蜜を出すのです。
この蜜を目当てに来るのがアリです。
これはカラスノエンドウがアリに来てもらいたい目的があるのです。
アリは縄張り意識が強く、ほかの虫を追い払うという習性があります。
だからカラスノエンドウの花や葉茎を食べる虫が来ても、アリが追い払ってくれるのです。
これでお互いがwin-winの関係ですね
そしてなぜ、このピンク色の可愛い花に「カラス」が付くのか。
これは春の終盤、これからの時期に答えがわかります。
先述の通り、マメ科の植物であり、エンドウと付くことから想像がつくと思いますが、花のあとに莢(さや)ができます。
これが熟すと、写真のように真っ黒なのです。
この姿からカラスノエンドウという名になりました。
ちなみに漢字で書くと「烏の豌豆」ではなく、「烏野豌豆」。
野に生える豌豆ということです。
最後に一つ、もやっとすることをお伝えします…
カラスノエンドウなのに、エンドウの仲間ではなく、ソラマメの仲間なのです
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