こんばんは
フラワーセラピスト/花育士&自然観察指導員noriのブログにご訪問いただき、ありがとうございます
1月21日は『スイートピーの日』です
スイートピーの主産地である宮崎県、大分県などのスイートピー生産者や関係団体、花市場などで構成される「日本スイートピーの会」。
2016年に設立され、県や農協の枠を超えて、スイートピーの生産振興・普及促進をおこなっています。
この日本スイートピーの会が提唱し、日本記念日協会に記念日登録されたのが『スイートピーの日』です。
なぜ1月21日なのでしょうか?
理由のひとつは、この時期にいちばん生産量が安定し、スイートピーの香りが豊かできれいに咲くこと。
もうひとつは花のつくりが由来します。
スイートピーは3種類の花びらでできています。
外側のいちばん大きな花びらが旗弁(きべん)が1枚。
その手前にフリフリとしている翼弁(よくべん)がほぼ左右対称に2枚。
いちばん下にさやのように見える舟弁(しゅうべん)が1枚。
この3つの花びらの枚数、1-2-1から1月21日としたそうです。
ここで補足です。舟弁は実際は1枚ではなく2枚あります。先ほど「さやのように見える」と書きましたが、2枚が合着して1つに見えるのです。
スイートピーのようなマメ科の植物の特徴で、蝶形花冠(ちょうけいかかん)というユニークな形です。
咲き具合によっては舟弁が翼弁に隠れていることがあり、大きく目立つ旗弁とフリフリが存在感を出す翼弁だけに見えることも多いです。
さて、花にはめしべとおしべがあるということをご存知の人は多いでしょうが、スイートピーのめしべとおしべはどこでしょう?
実は、舟弁の中に入っているのです。
舟弁を割ってみると、たしかにありました。
めしべを取り囲むように10本のおしべがあります。
厳密には9本のおしべが合着していて、1本は独立しているのです。
めしべの根元に蜜があり、おしべがぐるっと取り囲んでしまうと蜜が吸いづらくなるので、1本だけ離れていて隙間を作っているそうです。
開花が進んでも舟弁が開くことはなく、閉花受粉といって花の中で受粉と受精が起こります。
※私もルーペを使って見てみましたが、1本だけ離れたおしべは正直に言うと分かりづらかったです
英名であるスイートピー:sweet pea。スイートは甘い香りを、ピーはマメ科であることを表します。
ところで、普段、スイートピーを和名で呼ぶことってないですよね?
呼ばないだけで、スイートピーの和名はちゃんと存在します。
・麝香連理草(じゃこうれんりそう)
・香豌豆(かおりえんどう)
・麝香豌豆(じゃこうえんどう) などです。
どれも“香”が入っていて、スイートピーには香りがあるのが特徴であることがわかりますね。
スイートピーに限らず、どの花も香りがあるといっても品種の差はありますが、かわいらしい花の姿だけではなく、香りも楽しんでくださいね
スイートピーの花言葉には「門出」や「別離」があります。
「別離」といっても、その花姿から蝶々が飛び立つのをイメージした、ポジティブな意味の別離です。
卒業や退職、送別など、これからの多くなる機会にぴったりの花言葉ですね。
「がんばってね」の気持ちを込めて、スイートピーを贈ってみるのもいいですね。
余談ですが、1982年1月21日に、『赤いスイートピー』がリリースされたそうです
記念日登録の申請理由には、著作権とかの問題もあって載せなかったでしょうが、きっとこのことが頭にあった人もスイートピーの会の中にはいなかったのかな?と思うのは私だけでしょうか
ブログを読んで『いいね』をしてくださる方、
いつもありがとうございます
今日も読んでいただき、ありがとうございました