メキシコ債券市場は一週間を通じ連続上昇。 メキシコ 10年債は昨年 10 24日に 

その利回りが8.0 % を割り込み 7.44 % まで買われていたが、今年に入り食品価格

上昇に伴うインフレ懸念が台頭し、債券市場は続落。 特に先々週金曜日には 3ヶ月

振りに再び 8.0 % を超えたものの、その後急反発。 1 29 () 8.07 % で取引

されていた 10年債は金曜日引けには 7.79 % と、一週間で 20 bp 強買い込まれて

終わっている。 特に先週金曜日、メキシコ債券市場はここ 2ヶ月で最大の買いを集め、

2年債で 6bp10年債は 9 bpもの大幅高を演じている。

その理由として、

1) 1 30日の 米国FOMC政策金利が据え置きとなり、新興市場全体に買い

戻されたこと。

2) 暖冬の影響で原油価格が 117日に 51.03ドルを付けたあと反転。 昨日引けで

59.02ドルとこの半月で 15.6 % も上昇し、産油国であるメキシコ金融市場が

見直されたこと。

3) 米国雇用統計の伸び悩みで、目先米国の金融引き締めの先伸び予測が出始めたこと。

                                               などが上げられる。

 

先週金曜日 メキシコ中央銀行は、月例経済見通しを発表した。 同報告書によると、

2007年 2008年  

(カッコ内は 昨年12月時予測)  

インフレーション   3.62 % (3.50 %)   3.54 % (3.50 %)

コア・インフレ 3.46 % (3.30 %)   3.28 % (3.26 %)

成 長 率      3.50 % (3.49 %)   3.68 % (3.70 %)

と、インフレ見通しは昨年 12月の予測数値 3.50 % から 3.62 % へと若干の上方

修正を加えている。 これは 12月の CPIが年率 4.05 % と、メキシコ中銀ターゲット

である 2.0 % 4.0 % の上限を超えていたことに加え、エタノール需要増から来る

トウモロコシ価格が上昇し、主食であるトルティーア価格が大きく跳ね上がったこと

(先週水曜日には食品価格上昇に対して抗議する数十万人の市民デモが実施された)。  

さらに年末から春先にかけての各企業の労使賃金交渉で、経済の活況からいずれも

大幅な引き上げが見込まれることなどが上げられ、今年上半期のメキシコのインフレは

一時的に 4.5 % 程度に上昇すると見られている。  ただ下半期にかけてインフレは

沈静化するとしており、2008年全体では 3.54 %と落ち着く数値を示している。

この CPI 上昇見通しに伴い 市場では利上げ観測も散見されるものの、半面利上げに

よる景気鈍化の弊害を指摘する声もあり、市場のコンセンサスとして同国政策金利は、

食品価格が落ち着くまで当面 「据え置き」とする声が多く、第 2四半期から下半期に

かけて利下げ予測も依然残っているようだ。

米ドル/対 円 :  121.00円  + 0.15      2年債: 7.41 % - 6.0 bp

Mペソ/対 円 :   11.04円  + 0.02    10年債: 7.79 % - 9.0 bp

Mペソ/対米ドル:   10.954 + 0.016   原油価格: $ 59.02 + 1.72

.                              金価格: $652.90 - 10.10



先週金曜日のメキシコ債券市場は、木曜日にカルデロン大統領がまもなく メキシコの

主食であるトルティーヤを、「現在の市場価格高値水準より約 20 % 安価に市場

放出する」 と述べたことから 2日間連続債券市場には買戻しが入った。

現在のトルティーヤ 1kgの価格は約 11 ペソ。政府は約 8.5 ペソ以下での供給を

考えており、食品価格の上昇から来るインフレ懸念はとりあえず抑えられることになろう。

ただ市場ではエタノール需要が増加傾向にあるため、世界的なトウモロコシ価格は

高止まりすると見る向きがなお多い。 よって今年上半期に小幅利下げが見込まれて

いたメキシコは、その実施がずれ込む可能性が高いとのコメントが市場で散見され

始めている。

一方北米東部では、ようやく本格的な寒波が襲来。 この影響で灯油の消費需要が

見込まれるとした買いが原油価格の買いを誘い WTI 1バレル 51.99ドルと

前日比 1.51ドル高。 

この動きも産油国であるメキシコにとっては好材料となり、ペソが続伸。 債券市場も

長期債こそやや停滞したが、2年債は約 2.0 b買われて引けている。

米ドル/対 円 :  121.25円 + 0.01     2年債: 7.48 % - 1.9 bp

Mペソ/対 円 :   11.15円  - 0.06   10年債: 7.87 % + 0.7 bp

Mペソ/対米ドル:   10.876 + 0.055   原油価格: $ 51.99 + 1.51

.                            金価格: $636.10 + 8.00



2004年以来、メキシコ債券は 9日間連続の下落に見舞われている。 トウモロコシ価格高騰

から来る最近のメキシコ主食、トルティーヤの相次ぐ値上げ話が徐々に広がりを見せ、それに

伴うインフレ懸念を先取りした債券の利益確定売りが先行しているため、金融市場の思わぬ

足かせ。

カルステンス蔵相は、「これら食品価格の上昇は一過性のものであり、メキシコのインフレに

長期的なインパクトを与えるとは思えない」とコメントを発したものの、マーケットのトレンドを

変えるまでには至らなかった。

さらにトウモロコシ価格の上昇は、ここに来て鶏卵価格の高騰を招いており、メキシコ市内の

先週のたまご小売価格は 1kgあたり 12.50 ペソ ( 135 ) と前月の 10.0 ペソ 

25 % も上昇しており、いずれ食肉価格にも影響するのではとの声も上がっているようだ。

またメキシコ産原油輸出価格は下落の一途。 Mexican Mix の昨日の引け値は 41.07ドルと

前日比87セント安。2005年以来の安値水準まで戻しており、歳入減少となることも債券市場に

とって悪材料となっている。

一方メキシコの経済は米国経済の軟化とともに鈍化するのではと見られていたが、

依然好調である。

   

 

メ キ シ コ

前月比

前年比

前月比

前年比

11

    

+ 0.87 %

+ 4.8 %

10

- 0.62%

+ 4.6 %

11月の鉱工業生産指数は年率で + 4.8 % 5ヶ月ぶりの前月比上昇。 引き続き国内建設

関係生産が + 6.3 % と大きな伸びを示しており、鉱業生産の + 2.0 % を除き製造、公共生産は

いずれも + 4.5 % 以上の伸びとなっている。 米国輸出にその 80 % を依存するメキシコでは

あるが、景気が活性化し始めている同国の国内需要の旺盛さもこれら数値に表れ始めたようだ。

 

食品価格の上昇は今しばらく続くと思われるが、急ピッチで金利低下が進んだ同国金融市場に

とって程よい休息の時間と考えて良いかもしれない。

昨日のメキシコ金利、目先のインフレ懸念が台頭し短期債中心の売りが散見。

2年国債は約 6.0 bp利回りを押し上げて引けている。

米ドル/対 円 :  120.80円  + 0.35     2年債: 7.51 % + 5.9 bp

Mペソ/対 円 :   11.01円  - 0.02   10年債: 7.87 % + 3.7 bp

Mペソ/対米ドル:   10.963 + 0.008   原油価格: $ 51.21 - 1.78

.                            金価格: $625.90 - 1.00

原油高騰の余波を受け、トウモロコシを原料とする植物燃料 エタノールの需要が急増。

シカゴ商品先物取引所では、トウモロコシの価格はここ 10年来の高値

( <C H7> <Cmdty> <GO> <GPC> ) を付けている。

また米国では近年中に国内作付けの約半分がトウモロコシになるとの分析もあり、2006年の

生産高は2年前と比べ 60 %強増加しているがそれでも追いつかず、価格は高止まり、および

依然上昇トレンドを描いている。  

ちなみに昨日の南アフリカでのトウモロコシ取引価格は、ストップ高となっている。

この影響がメキシコの食文化に大きな影響を与え始めた。 同国名物料理であるトウモロコシを

主材料とした 「トルティーヤ」の販売価格がここ数週間のあいだで急騰。

メキシコ・デュランゴ州では 11 1kg あたり6ペソ ( 65) であったトルティーアの

価格が、最近は30ペソ ( 330) と 5倍に跳ね上がり、悲鳴が上がっている。 

なお最近のメキシコ全体の平均トルティーア価格は 10ペソ前後である。

メキシコの低階層家族はトルティーヤで巻いたタコスが主食となっており、しかも一日の最低

賃金は米ドル換算で約 4.5ドル (日給 540) である。 これに対するトルティーアの

現在の価格は 330円。 単純計算で低所得家族のエンゲル係数は 60 % を上回るという、

食品インフレの現状に直面している。

メキシコ政府もこの現状を黙認するわけにも行かず、カルデロン大統領は先週トルティーアの

価格調整と、トウモロコシの原材料緊急調達を発表。 メキシコは 1990年代に同じく穀物

価格の急騰により食品価格統制を実施したが失敗に終わり、今回のトルティーア価格調整も

強制力が無いためその効果は薄いとみられている。 この救済策として、政府による小麦粉

放出などが検討され始められたという。

今回の食品価格の急騰が、メキシコ金融市場にもジワリと影響し始めた。 原油価格が

反発したにもかかわらず、メキシコ金利は 8営業日連続の価格下落。 昨日も 2年国債

利回りで 3.0 bp10年国債は約 6.0 bp の上昇。

金融市場関係者の間では、トルティーヤ価格の急騰がメキシコ国内インフレを誘発し、

昨年から年頭にかけて予測されていた利下げより、むしろ「緊急利上げ」措置が採られる

のではないかとの観測も語りはじめられたことがメキシコ金融市場を直撃。  ペソには

好材料となるも、金利にとって頭の痛い材料が噴出してきたことがメキシコ国債市場の

下げ要因として働いているようだ。

なお先週オルティス・メキシコ中銀総裁は、「世界的なトウモロコシ価格の上昇が、メキシコの

インフレ沈静化を妨げている」とコメント。 メキシコ中銀も食品価格の上昇に注視ているため、

7.0 % の現政策金利は据え置かれることがあっても、引き下げ措置が採られることは

当面ないと思われる。






米ドル/対 円 :  120.45円 - 0.19     2年債: 7.45 % + 3.0 bp

Mペソ/対 円 :   10.99円 + 0.023   10年債: 7.83 % + 5.9 bp

Mペソ/対米ドル:   10.971 - 0.001   原油価格: $ 52.80  - 0.19

.                            金価格: $627.60  + 0.70

原油価格が反発したにもかかわらず、メキシコ金利の上昇が続いている。

メキシコは OPECに加盟しているものの、メキシコ産原油は重質油であるため中東諸国の

石油価格と比べ 1バレルあたり 11ドル程度安くなっている。 よって今後メキシコの財政

収支に影響するのではとの観測が メキシコ国債の売りに拍車をかけているようだ。

たとえばメキシコ政府による今年の同国原油価格平均の設定 (歳入に対する原油価格

目標) 42.80ドル。 ところが世界的な原油価格の下落に歩調を合わせ、メキシコ産

原油価格は金曜日引け値 41.95ドル ( Mexican Mix, < CRAMMMIX > < INDEX>

<GO> ) と前日比 1.12ドル安。 ついに政府歳入計画目標値である 42.80 ドルを大きく

割り込んでしまった。

これにより今年均衡財政を目指すメキシコ政府に黄信号が灯り始めたとする観測も

芽生え始め、財政面に直結する債券市場の売り材料になっているようだ。

 

1月に入り新興市場全体の債券・為替市場が弱含み推移となっていたことと原油価格の

急落でメキシコ債券市場も上げる場面無く下落を続け、 10年メキシコ国債は 7.40 %

1 2日に取引が始まったあと、昨日は 7.77 % 37 bp も利回りを押し上げ、7営業日

連続の下げとなっている。

また米国債券市場が軟調地合いになっていることも、少なからず影響していると思われる。

ただし悪い材料ばかりではない。 米国 12 Retail Sales + 0.9 % と昨年 7月以来

予想外の上昇となったことで、米国に大きく依存するメキシコ経済の軟化は限定的だとする

見方でペソが買い戻されたこと。  

税制改革の第一弾としてカルステンス蔵相は、大手企業が受けている優遇税制策の改正を

来週中に試案をまとめ、法制改革の実施を計画していること。

またメキシコ政府は過去に発行した米ドル建てメキシコ国債の入れ替え入札を実施。

2019, 2022, 2026, 2031, 2033年の合計 5銘柄、 8.0 % 高クーポンドル建て国債

280億ドルを買い戻し、6.75 % 2034年のドル建て国債 239億ドルを新たに発行し、

借り入れコスト削減を公表した。

またこの入札では 4 0,500万ドルを単純買い入れ償却にし、昨年 7月に IADB, IBRD

などへの借り入れ資金早期返済に続いた、債務削減を実施している。

米国 3連休を前にペソは買い戻され反発。 対ドルで再び 11.00 の大台をブレークしたが、

今年に入り IMMにおけるメキシコ・ペソのネット残高は 1 3日の + 67,873 から、

1 9日には + 27,866 と、減少傾向にあるため、トレンドが変わったというには時期

尚早かもしれない。

米ドル/対 円 :  120.35円  - 0.05     2年債: 7.42 % + 3.0 bp

Mペソ/対 円 :   10.97円 + 0.03   10年債: 7.77 % + 4.1 bp

Mペソ/対米ドル:  10.9697 + 0.038   原油価格: $ 52.99 + 1.11

.                           金 価 格: $626.90 +13.50



昨年大統領選挙、原油価格の急騰を受け劇的に買われたメキシコ金融市場であるが、

今年に入って足踏みが続いている。

メキシコ財政の 1/3 を占める原油輸出の歳入が、このところの原油価格の下落が

悪材料となり、これが同国為替・債券の利食い売りに使われているようだ。 

原油価格は今年に入りすでに 12 % の下落をみせ、ペソも対ドルで 1.4 % の下げ。

さらに米国景気の鈍化から、メキシコの対米輸出にも陰りが出るとの予測や、今年

上半期米国金利の引き下げの可能性も低く、メキシコ金利にとってもう一段の低下

理由が見えづらいのが現状。

ただ同国経済が急速に鈍化する材料も無く、昨日は、

  

  

メ キ シ コ

前月比

前月比

12

Consumer Confidence

110.10

11

106.80

12

C. P. I. ( 年率 )

+ 4.05 %

11

+ 4.09 %

12

C. P. I. ( コア、年率 )

+ 3.61 %

11

+ 3.50 %

12

P. P. I. ( 年率 )

+ 5.39 %

11

+ 5.57 %

 11月に一旦低下した消費者信頼感指数が、再び上昇に転じている。 さらに コア

CPI は若干の上昇となってはいるものの、 ハリケーン被害で一時的に上昇した

C.P.I. および P.P.I. は下落に転じ始めている。

12月における 年率CPI + 4.05 % とメキシコ中銀インフレ・ターゲットである

+ 2.0 % + 4.0 %のほぼ上限に張り付いているが、ピークは去ったとする見方が

支配的。  またコア CPI PPIが低下しづらい理由として、エタノール特需による

メキシコ主要農産物のトウモロコシ価格が上昇。 この生産価格や周辺産業価格が

下落しないことがひとつの理由となっているとも言われている。


米国の利下げがあるまでメキシコ単独での利下げは難しいかもしれないが、一部

エコノミストの間ではメキシコの公定金利は現行の 7.0 % から 6.25 % にまで

低下する (Morgan Stanley ) と予測する向きもあり、金利低下の終焉はまだ

先のことかもしれない。

 昨日のメキシコ金融市場は、ペソがようやく落ち着きを取り戻したものの、債券市場は

続落。 ただしその金利上昇幅は小さく、長短金利ともそれぞれ + 1.5 bp 強の

利回り上昇で引けている。

  米ドル/対 円 :  119.55円 + 0.20     2年債: 7.34 % + 1.9 bp

  Mペソ/対 円 :   10.90円 + 0.06    10年債: 7.66 % + 1.7 bp

  Mペソ/対米ドル:   11.972 + 0.037   原油価格: $ 54.02 - 1.62

  .                           金価格: $613.40 - 1.60

メキシコ金融市場が大賑わいとなっている。 大幅下落の米国債券市場を横目に、10

メキシコ国債は 8営業日連続の上昇。 11 27日に 7.89 % の利回りであった

10年メキシコ国債は、金曜日引けには7.45 % と、わずか 8日間で 44 bp も利回りを

落とすという好調な推移だ。 

一方メキシコ・ペソも大統領就任式前にオブラドール氏支持者の抗議デモがあった

11 27日に対ドルで11.090 の安値をつけたあと連続して買われ、金曜日は

10.825 で引けている。 IMM通貨先物でのペソの建て玉も下記のとおり大きくロングと

なっており、 


1205 1128

Long 33,935 27,433

Short 8,586 24,144

Net 25,349 3,289

ペソ買いが目立っている 12月であり、対ドルで 4ヶ月ぶりの高値となっている。

株式市場も同様に今年 7月中旬から大きな落しも無く、右肩 45度の角度で上昇の

一途。ボルサ指数は金曜日 25,756.81 + 117.50 と、ほぼ史上高値で引けている。

金曜日のメキシコ金融市場では毎週定例のメキシコ中央銀行 定例理事会が開かれ、

市場の予測どおり政策変更なし (オーバー・ナイト金利 7.0 % ) となったが、いくつかの

好材料が発表された。

まず 11月 C.P.I.

        

 

メ キ シ コ

前月比

前年比

前月比

前年比

10

C. P. I.

+ 0.52 %

+ 4.1 %

10

+ 0.44 %

+ 4.3 %

前月比では上昇を示したものの、年率ではここ 4ヶ月で初めて下落に転じた。 これは

夏から秋にかけてメキシコを襲ったいくつかのハリケーンが農産物に被害をもたらし、結果

野菜などの生鮮食料品価格が急騰。ここに来て落ち着きを取り戻し始め、トマト・

アボガド・オレンジなどの価格がようやく下落に転じ始めたことが11 年率CPI

4ヶ月振りに下落へと導いた。

メキシコ中銀は10 31日に同国の CPI 見通しに関し、11 + 4.5 % 前後まで

跳ね上がり、その後徐々に下落に転じ、中銀ターゲットである 2.0 % 4.0 %

レンジ内に納まるであろうとの予測を出していたが、これを下回る結果となった。 

市場関係者の間で、「メキシコのインフレはすでにアンダー・コントロールに入ってきており

Nafta条約の

恩恵で今年に入ってからの 9ヶ月の間、米国への輸出は原油・自動車を中心に 20 %

も伸び 1,860億ドル (昨年同期 1,550億ドル) となっている。今年の成長率は 4.7 %

前後が予測され、メキシコ中銀は来年第 1四半期に 5月から据え置いている 7.0 %

の政策金利を 25 bp 引き下げるであろう」と予測する者が徐々に増え始めている。


下へと続く.....


.

.

一方政治・財政面では、金曜日にカルデロン新大統領が来年も均衡財政達成を表明。 

ペメックス社に対する投資の増額と貧困層の多いメキシコ国内 100地区への助成金

増額を実施するも、その他歳出削減と政府費用カットで来年度の予算を均衡に導くと

述べた。

ちなみに今年度のメキシコの財政は、原油価格上昇の追い風を受け、 + 0.3 % 前後の

財政黒字となる見通し。 またカルデロン新大統領は就任早々自らの給与削減を

表明し、上級公務員の給与削減も目論ろんでいるようだ。 

来年度の支出は今年度比 + 9.4 % 増加の見通し。

さらに良いニュースが続いた。 米国格付け機関である S & P社は、「カルデロン

新大統領が就任してからその手腕が判明する 6ヶ月間は現行の BBBの長期格付けを

据え置くが、仮に大統領と議会の協力体制が整うのであれば、現行の同社メキシコに

対する格付けを  Stable  から  Positive  に引き上げることを示唆した。

ただ原油価格が下落に転じた場合、歳入面へ悪影響が生じ、また今年も構造改革が

うまく機能せず、財政支出の削減が予測以下になったこと。 さらに税制改革からの

遅延で、本来入るはずの税収がなされなかったこともあり、来年度のカルデロン政権の

行動と原油価格動向を見極めてメキシコの格付け引き上げに対処したいとも述べて

いる。 

このように一連のポジティブニュースを元に、メキシコ金融市場はトリプル高。 これまで

8.0 % 台利回りのイメージしかなかったメキシコ国債はいつのまにか 7.0 % 台に突入。

 金曜日はついに 7.5 % を割り込み、7.45 % 、前日比 7.0 bp 利回りを押し下げて

引けている。 スピードが早過ぎるような昨今だ。

.


週明け 04日のメキシコ金融市場は、先週金曜日が祝日ということもあり、3日間の

連休明けのスタートとなった。 その祝日であった金曜日、カルデロン新大統領の

就任式典があったが、会場となった国会では新大統領の就任を阻止しようとする

民主革命党 (PRD) 議員と、それを防御しようとする国民行動党 (PAN)議員が

再び乱闘。 PRD議員は入り口にバリケードを組んだりしたが、カルデロン大統領は

裏口から入場。 PAN議員にガードされ壇上に上がり大統領就任の宣言をしたものの、

歓声と怒号が飛び交う中 結局初心表明演説は中止となった。

この混乱を嫌気した為替市場は金曜日の段階でペソ売りに拍車がかかり、一時対ドルで

11.00 の大台をブレーク。 祝日で薄商いの中、LDN NYで軟調推移となった。

しかしながら 3連休明けのメキシコ金融市場は寄付きから活況。 中期的には国民

行動党と民主革命党との対立や 5月から続いているアオハカ州の国民ストの問題が

残るものの、混乱の中ではあったが 新大統領に就任したカルデロン大統領 および

カルステイン蔵相を金融市場は歓迎。

ペソは再び買いを誘い対ドルで11.00 の大台を再びクリア。 一気に買われ 10.9275

の高値で引けている。

株式市場も中南米諸国全体に高値更新。 特にブラジル株式指数が + 3.2 %

アルゼンチン + 1.47 %、そしてメキシコボルサ指数が + 1.0 % と、軒並み史上最高

値近くで終了。

ただ反米主義を唱えるチャベス大統領が選挙で 3選を果たしたベネズエラ株式市場は、

先行き不安が市場を取り巻いたのか、中南米諸国で唯一 - 1.48 % の大幅下落と

なっている。

メキシコ債券市場も終日大活況。 引き続き 20年メキシコ国債には年金ファンド

(Afores など) の買いが集中。 その他年限もイールド・カーブ全体に買いを集め

2年債で 2.5 bp 10年債は約 8.0 bp 近く利回りを押し下げ、活発な取引の中

高値引け。

今後メキシコ・ペソはクリスマスを間近に控え、活発な買いを集めそうとの予測が多い。 

米国在住のメキシコ移民による仕送り送金や企業収益回収がこの先 2週間で

ピークとなり、為替市場ではその額が 20億ドル相当になると試算。 米ドル売り /

メキシコ・ペソ買いが本格化し、対ドルで 10.800台をキープしてくるのではとの見通しも

少なくない。 メキシコ金融市場は年末にかけて、もう一段強くなるのかもしれない。




米ドル/対 円 :  115.40円 + 0.20       2年債: 7.24 % - 2.5 bp

Mペソ/対 円 :   10.55円 + 0.10      10年債: 7.67 % - 7.8 bp

Mペソ/対米ドル:   10.940 + 0.079     原油価格: $ 63.43 + 0.30

.                              金価格: $650.60 - 2.30


.