原油価格が反発したにもかかわらず、メキシコ金利の上昇が続いている。
メキシコは OPECに加盟しているものの、メキシコ産原油は重質油であるため中東諸国の
石油価格と比べ 1バレルあたり 11ドル程度安くなっている。 よって今後メキシコの財政
収支に影響するのではとの観測が メキシコ国債の売りに拍車をかけているようだ。
たとえばメキシコ政府による今年の同国原油価格平均の設定 (歳入に対する原油価格
目標) は 42.80ドル。 ところが世界的な原油価格の下落に歩調を合わせ、メキシコ産
原油価格は金曜日引け値 41.95ドル ( Mexican Mix, < CRAMMMIX > < INDEX>
<GO> ) と前日比 1.12ドル安。 ついに政府歳入計画目標値である 42.80 ドルを大きく
割り込んでしまった。
これにより今年均衡財政を目指すメキシコ政府に黄信号が灯り始めたとする観測も
芽生え始め、財政面に直結する債券市場の売り材料になっているようだ。
1月に入り新興市場全体の債券・為替市場が弱含み推移となっていたことと原油価格の
急落でメキシコ債券市場も上げる場面無く下落を続け、 10年メキシコ国債は 7.40 % で
1月 2日に取引が始まったあと、昨日は 7.77 % と 37 bp も利回りを押し上げ、7営業日
連続の下げとなっている。
また米国債券市場が軟調地合いになっていることも、少なからず影響していると思われる。
ただし悪い材料ばかりではない。 米国 12月 Retail Sales が + 0.9 % と昨年 7月以来
予想外の上昇となったことで、米国に大きく依存するメキシコ経済の軟化は限定的だとする
見方でペソが買い戻されたこと。
税制改革の第一弾としてカルステンス蔵相は、大手企業が受けている優遇税制策の改正を
来週中に試案をまとめ、法制改革の実施を計画していること。
またメキシコ政府は過去に発行した米ドル建てメキシコ国債の入れ替え入札を実施。
2019, 2022, 2026, 2031, 2033年の合計 5銘柄、 8.0 % 高クーポンドル建て国債
約 280億ドルを買い戻し、6.75 % 2034年のドル建て国債 239億ドルを新たに発行し、
借り入れコスト削減を公表した。
またこの入札では 4億 0,500万ドルを単純買い入れ償却にし、昨年 7月に IADB, IBRD
などへの借り入れ資金早期返済に続いた、債務削減を実施している。
米国 3連休を前にペソは買い戻され反発。 対ドルで再び 11.00 の大台をブレークしたが、
今年に入り IMMにおけるメキシコ・ペソのネット残高は 1月 3日の + 67,873 から、
1月 9日には + 27,866 と、減少傾向にあるため、トレンドが変わったというには時期
尚早かもしれない。
米ドル/対 円 : 120.35円 - 0.05 2年債: 7.42 % + 3.0 bp
Mペソ/対 円 : 10.97円 + 0.03 10年債: 7.77 % + 4.1 bp
Mペソ/対米ドル: 10.9697 + 0.038 原油価格: $ 52.99 + 1.11
. 金 価 格: $626.90 +13.50