メキシコ金融市場が大賑わいとなっている。 大幅下落の米国債券市場を横目に、10年
メキシコ国債は 8営業日連続の上昇。 11月 27日に 7.89 % の利回りであった
10年メキシコ国債は、金曜日引けには7.45 % と、わずか 8日間で 44 bp も利回りを
落とすという好調な推移だ。
一方メキシコ・ペソも大統領就任式前にオブラドール氏支持者の抗議デモがあった
11月 27日に対ドルで11.090 の安値をつけたあと連続して買われ、金曜日は
10.825 で引けている。 IMM通貨先物でのペソの建て玉も下記のとおり大きくロングと
なっており、
12月05日 11月28日
Long 33,935 27,433
Short 8,586 24,144
Net 25,349 3,289
ペソ買いが目立っている 12月であり、対ドルで 4ヶ月ぶりの高値となっている。
株式市場も同様に今年 7月中旬から大きな落しも無く、右肩 45度の角度で上昇の
一途。ボルサ指数は金曜日 25,756.81 + 117.50 と、ほぼ史上高値で引けている。
金曜日のメキシコ金融市場では毎週定例のメキシコ中央銀行 定例理事会が開かれ、
市場の予測どおり政策変更なし (オーバー・ナイト金利 7.0 % ) となったが、いくつかの
好材料が発表された。
まず 11月 C.P.I.、
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メ キ シ コ |
前月比 |
前年比 |
|
前月比 |
前年比 |
10月 |
C. P. I.
|
+ 0.52 %
|
+ 4.1 %
|
10月 |
+ 0.44 %
|
+ 4.3 %
|
前月比では上昇を示したものの、年率ではここ 4ヶ月で初めて下落に転じた。 これは
夏から秋にかけてメキシコを襲ったいくつかのハリケーンが農産物に被害をもたらし、結果
野菜などの生鮮食料品価格が急騰。ここに来て落ち着きを取り戻し始め、トマト・
アボガド・オレンジなどの価格がようやく下落に転じ始めたことが11月 年率CPI が
4ヶ月振りに下落へと導いた。
メキシコ中銀は10月 31日に同国の CPI 見通しに関し、11月 + 4.5 % 前後まで
跳ね上がり、その後徐々に下落に転じ、中銀ターゲットである 2.0 % ~ 4.0 % の
レンジ内に納まるであろうとの予測を出していたが、これを下回る結果となった。
市場関係者の間で、「メキシコのインフレはすでにアンダー・コントロールに入ってきており、
Nafta条約の
恩恵で今年に入ってからの 9ヶ月の間、米国への輸出は原油・自動車を中心に 20 %
も伸び 1,860億ドル (昨年同期 1,550億ドル) となっている。今年の成長率は 4.7 %
前後が予測され、メキシコ中銀は来年第 1四半期に 5月から据え置いている 7.0 %
の政策金利を 25 bp 引き下げるであろう」と予測する者が徐々に増え始めている。
下へと続く.....
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