一角獣の繭 建築探偵桜井京介の事件簿/篠田 真由美 | mokkoの現実逃避ブログ

mokkoの現実逃避ブログ

現実から目を背けて堂々と楽しむ自己満足ブログ


ページ数:508P
発売日:2014年08月

家族惨死事件の生き残りの少女と蒼の宿命的な恋――
美しき緑の高原で、静かに事件は起こりつつあった。

6月の緑の森の、白い花の咲く木の下でぼくは君と出会った。
人の姿をした美しい一角獣(ユニコーン)と。
放火殺人の生き残りである少女に、宿命のように
心惹かれていく蒼。
しかし少女の母は、眼窩をイッカクの牙に貫かれて
無惨な死を遂げる。
すべてが明らかにされたとき、桜井京介の下した決断とは。
シリーズ最高潮!
---------------------------
シリーズ13作目(通算17)
前作「聖女の塔」から続いた流れとなっております。
月蝕の窓で京介に敗北したシリーズで一番嫌いな犯人は
京介に苦痛を与えるには、蒼を狙うのが一番ってことで
アイツこと松浦窮(キワム)は巧妙な罠を仕掛けたんだけど
蒼の絶対的な京介に対する信頼で危機を逃れた。
しかし、アイツがこれで諦めるはずがない。

臨床心理士で催眠術も操る松浦に、後催眠暗示を
掛けられている可能性がある。
ってことで、入院している蒼を門野の息のかかった
会員制のリゾート施設に隔離することになり、
綾乃と深春が同行する事になった。
一方、京介は松浦の餌となるべく東京に残る。

すんなり言う事を聞くはずのない蒼は深春を大いに困らせたが
リゾートの森で出会ったユニコーン(蒼の第一印象)が
家族惨殺事件の生き残りとして好奇の目に晒されているという
自分と似通った境遇の少女であったことから
自分も京介のように彼女を外の世界に連れ出そうとする。

前半は蒼と、その少女の時間がゆっくりと語られるが
最初から違和感バリバリ。
ここでも既視感が常に付きまとう。
やっぱりアイツが絡んでいるってことがどうしても
頭から離れないんだよね。
っていうか、蒼!それは恋ではないよ!
しかも、蒼のやってる事は京介とは違うよ!
油断しないで!狙われてるのは蒼なんだよ!
何度も心で叫びましたとも。

これ以上書くとネタバレになるので止めておきますが
何が驚いたって、京介が行方不明になる事よ!!
突然消えるんじゃなくって、意識が朦朧としている
深春の前で別れを告げて出ていきます。


工工工エエェェ(゚Д゚)ェェエエ工工工

そして京介を連れ戻すと決めている蒼。
そうだ!絶対に連れ戻してちょうだい!

っていうか、京介って何者?
次回、それがわかるはず。
だから、待てなくてノベルス版でラスト2冊を購入。
もう心臓バックバクです!!

 


建築探偵桜井京介の事件簿
第一部
シリーズ1作 「未明の家」
シリーズ2作 「玄(くろ)い女神」
シリーズ3作 「翡翠の城」
短編集「桜闇」
シリーズ4作 「灰色の砦」
シリーズ5作 「原罪の庭」

第二部
シリーズ6作 「美貌の帳」
シリーズ7作 「仮面の島」
番外編「センティメンタルブルー」
シリーズ8作 「月蝕の窓」
シリーズ9作 「綺羅の柩」
番外編 angels 天使たちの長い夜
番外編 Ave Maria
シリーズ10作 「失楽の街」

第三部
シリーズ11作 「胡蝶の鏡」
シリーズ12作 「聖女の塔」