ページ数:520P
発売日:2013年08月
長崎県の孤島波手島。
明治の教会が残る無人の島で、女たちが火に焼かれて死んだ。
宗教的理由による集団自殺か、はたまた。
事件性を疑う私立探偵に乞われ、桜井京介は現地へ向かう。
その頃、蒼はカルト教団に入信したまま戻らぬ友人を
救出しようとしていた。
ふたりに迫る悪意の罠。
狂気の炎が再び空を焦がすとき、京介は蒼を救えるのか。
---------------------------
シリーズ12作目(通算16)
後3冊で終わりってことで、いよいよクライマックスに向けて
走り出したって感じでしょうか・・・
本シリーズは順番通りに読まないと楽しめないのと
今回もまた、過去の人物がやってくれます。
ってことで、櫻闇の「捻じれた塔の冒険」と「永遠を巡る螺旋」、
そして、「月蝕の窓」を読んでおいた方がいいです。
母の死を乗り越えて?、ようやく大学に復学を決めた蒼だったが
精神的にはまだ不完全で、講義に向かう足取りも重い。
そんな時、新新宗教団体に入信した友人と連絡が取れなくなったと
相談に来た学友から相談を受け、実態を調査?することに。
一方、仕事で海外に行っている深春の紹介で、とある探偵から
長崎県にある島で集団自殺した女性達の謎を追うことになった京介。
宗教とカルトって、一番関わりたくない内容なんだけど
今回はそれがメインです。
新新宗教団体に潜入するため、学友が先に入信。
中の様子をメールで知らせてくれるはずが、言動が怪しくなり
連絡が取れなくなった。
京介とは連絡が取れず、門野のじいさんは入院中。
心配している蒼に助っ人が登場。中にいる代表格の女性が
自分の知っている人ではないかということで
共同で潜入することにしたのだが・・・
その頃、京介は探偵と一緒に長崎に向かい・・・
久しぶりにというか、お約束というか
やはり危険な目に合うのですねぇ~
だけど、今回は何故か読み始めから既視感というか
この状況は、前にもあったか?という感じがつきまとう。
思いこみとか執着とか、洗脳に近い教育って
読んでいてもムカムカするんですよね。
オウムの事も書かれていて、元々はヨガ教室から
始まっていた事が書かれていて、そういえば
オカンの親友が何度か行ったけど、その時に薬を
渡されたけど、飲むフリだけして飲まなかったので
危ない目に合わないで済んだと言っていた。
宗教を立ち上げて、崩壊していく様が
色々と説明されていて興味深かったです。
そして最後の最後に出てきた黒幕の更に黒幕に
コイツかぁ~!!!と思ってしまったのですよ。
ちなみに、月蝕の窓を読んだ時、犯人に対して
1番嫌いだ!大嫌いだ!死んでしまえ!!と書いている。
前は蒼がいなかったけど、今回は蒼が狙われる。
そのやり口が卑怯で残忍で即抹殺してやりたい!!
と今回も思ったのだが、最終決戦の相手は
どうやらコイツになるようだ・・・
さて、それと京介の過去とどう繋がるのか・・・
早く知りたいような、終わってほしくないような
このモヤモヤ感が辛いですぅ~(^◇^;)
建築探偵桜井京介の事件簿
第一部
第二部
第三部