
夏休み、人けのない校庭に男の死体が転がっていた。
校内には15人の生徒だけ。
警察へは通報せずに、生徒たちによる犯人捜しが始まる。
微妙に絡み合う人間関係と錯綜するアリバイから
浮かび上がる意外な犯人は?
蒼こと薬師寺香澄が活躍する「建築探偵シリーズ」の番外編。
ミステリーの醍醐味、ここにあり!
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シリーズの番外編で蒼のシリーズ2作目(通算12作目)
ってことで、蒼がメインの内容かと思ったら、違ってました。
蒼の立ち位置は、向陵高校の生徒の1人・薬師寺香澄。
!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?
そう言えば、翠香さんのレビューでも書いてあったような・・・
ショボ――(´-ω-`)――ン
本編では大学生になってしまっている蒼。
まだ高校生やってる蒼がお気に入りだったから
かなり期待して読み始めたので寂しかったじゃないか!
っていうか、自分が凹んでいたので蒼に癒してもらおうと
思ってたんだけど見事に玉砕o( _ _ )o~†
まぁ~いいんだけど・・・(-。-;)
本作は蒼の親友であるカゲリ(結城翳)目線で進みます。
事件から4年半経って開かれた当事者達による同窓会。
高校3年の夏休みの登校日に起きた殺人事件と
そして、同時に蒼こと薬師寺香澄に対する悪意。
その顛末が語られる事になる。
その日、職員や警備員の集団食中毒が発生し、病院送りとなった。
学校に残されたのは15人の生徒と、見知らぬ男の刺殺体。
状況から、この15人の中に犯人がいる。
そこで警察には知らせずに自分達で犯人探しをすることになる。
それぞれのアリバイ報告と推理。
大人のいない校舎内で、状況さえ違ったらワクワクと
楽しい時間が過ごせるはずなのだが、状況は犯人探し。
いや・・・決して犯人を吊るし上げるつもりではない。
1日という時間をかけて、犯人に自主する勇気を与える
いわば時間稼ぎとも言える。
今まで時代背景をそんなに気にしてなかったけど
蒼が高校3年の夏休みって、「もののけ姫」が
上映されてた時期だったんだねぇ~
そして香澄に対する悪意の理由は嫉妬。
これには激怒したわぁ~
おのれはぁ~!蒼のこと何にも知らないくせに
勝手に嫉妬なんかするなぁ~(((p(>◇<)q)))
電車の中で嫌な汗掻いたわよ!
なのになのに蒼ったら・・・
あの笑顔は実は・・・(ノ◇≦。)
蒼が京介達と離れていても、自然な笑顔ができますように
本当に切に願いますって!
っていか、この次がもっとスゴイらしい。
どうしよう・・・
泣くのか?
読むのが怖いぞ・・・(-。-;)
建築探偵桜井京介の事件簿
第一部
シリーズ1作 「未明の家」
シリーズ2作 「玄(くろ)い女神」
シリーズ3作 「翡翠の城」
短編集「桜闇」
シリーズ4作 「灰色の砦」
シリーズ5作 「原罪の庭」
第二部
シリーズ6作 「美貌の帳」
シリーズ7作 「仮面の島」
番外編「センティメンタルブルー」
シリーズ8作 「月蝕の窓」
シリーズ9作 「綺羅の柩」