この田んぼには3種類の苗を植えています。
大地に種をまく苗代と育苗箱に種をまいた苗の違いの検証です。
苗代は陸苗代と水苗代の2種類の苗を植えました。
ネットに溢れる様々な情報を見ると、苗代の苗は分蘖がよく進み収穫量が増えるとの事。
それと、陸苗代の場合は干ばつに強い苗に育つとの事です。
分蘖(茎が別れて数が増える事)に関してはそろそろ結果が出る頃と思います。
冒頭の写真の右側の8条の稲が苗代の苗です。
右側が育苗箱の苗。
心なしか左の8条は色が濃いように感じます。
▼箱苗は1箱あたり40~50gの薄まきにしています。
ベトベトに濡れたモミの重さで50g測りましたので、実際には40g前後の種籾だと思います。
▼これは苗代の苗
▼植えた時にはこのような感じですでに分蘖が始まっていました。
播種密度はさらに薄く育苗箱1枚あたりの面積では20gの計算でまいています。
これは4月末日の様子ですが、この時点で見た目にも違いは出ています。
やはり苗代の苗の方が強くてたくましい苗に育つのでしょうか?
さて、茎数に違いが出ているか検証してみます。
▼1株に1本植えの陸苗代の苗
結構増えました。^^この田んぼは人目につく田んぼなので気合の入れ方も違います。
1本植えを笑う方々に「1本植えでもここまで増える!」というのを知ってもらうためです。
そんな事を考える私は変態・・・もとい、変人ですね。^^;
▼そしてこれは育苗箱の苗
あれれ!?
どっちかというと全体的にこちらの方が勢いがいいように感じます。
干ばつに関しては平野部の田んぼでは検証しかねますが、分蘖に関してはどちらも大差ないようです。
来年からはもう陸苗代にする事はないと思います。
陸苗代は非常に手間暇がかかり、田植えまでの所要時間は何10倍も変わってきますので。
陸苗代の苗が強くて、箱苗の苗が弱いという説ですが、
実は大差なく、差が出た場合の問題は播種密度であったり、育苗中の管理によるものと感じます。
よ~し!!聞きかじった話を実践し、経験値がまたひとつアップしました。^^
どこかで聞いたお話と自分が体験した知識の重さは天と地ほどの差があります。
私にとっては、それを感じる事も農業の楽しみのひとつです。