悲しみと共に
前回は彼が自死したことで、周りの何気ない言葉に傷付いたり自分だけが取り残された感覚になることなどについて書きました。大切な人が亡くなっても、世間の流れは全く変わらない。その流れについて行くのに必死でしたが、着いて行くことに限界があることに気付かされました。今の私に必要なこと彼が自死して4ヶ月が過ぎました。 忘れようと思っても忘れられず、思い出そうと思っていないのに彼の顔や彼との思い出が頭に急に浮かんだりします。彼とのLINEや思い出の写真をじっくり見ることすら出来ませんが、彼が亡くなった事をなかったことにするのではなくて、彼の自死と共に生活するのではないかと考えました。彼のことを思い出そうとしてないのに彼のことが頭に浮かぶのは、引きずって前に進めないのではなくて、前に進むために必要な作業なのだと感じ始めたからです。絶対に忘れることはできない、だから受け入れるしかないと思いました。私にとって、彼がいなくなったことはとても大きな出来事でした。人生が一変し、埋めることができない穴が空いてしまいました。その中で、1人で抱え込むことへの限界を感じ始めています。忘れることなんて出来ない。彼が居なかったかの様に暮らせない。だから彼の思い出や彼への想いを理解してくれる人に話し、吐き出しながら生きていくんだと気付きました。生きたい、でも耐えられなかった彼は頑張って働いて、頑張って社会貢献して、頑張って信用取り戻して、「刑務所には絶対もどるもんか」と頑張って生きようと思っていたと思います。しかし刑務所生活が長かった彼にとって、社会で生活するということは困難の連続だったと感じています。世の中の理不尽さや思い通りにならない物事、やり場のない気持ちの対処法などは刑務所では教えてくれません。なぜなら社会に長く居る過程で、家族・学校・友達・先生・会社の上司・同僚などから学びながら身につけていくからです。彼は社会復帰をして2年目に大きな壁に打ち当たり、自死という選択をしました。私も出所して2年目にスリップ・自殺未遂をした経験があります。だから出所して2年という時期は、心身共に気をつけないといけない時期なのかもしれないと感じています。納骨されましたつい先日、彼のお父さんが彼の遺骨を市の合同墓地に納骨しました。彼が自死して4か月。まだ昨日のことの様に感じます。この世のどこかにいるのではないかと思ってしまう程、信じられない出来事です。急にLINEがくるのではないか。電話がかかってくるのではないか。あるはずも無い事を考えたりもします。これは、彼が使っていた携帯です。ロック番号がわからず、開けません。でも、逆に開けない方がよかったと思っています。携帯の中を見てしまうと、知らなくてもいい彼と知らなくても良い事実を知らなくてはいけないかもしれないからです。試験までブログをお休みしますブログを読んでくれている方はわかっていると思いますが、私は去年11月にキャリアコンサルタントの試験を受けて不合格でした。『依存症は複雑で深い病気です』前回は出所後の大切なことについて書きました。「◯◯をしたから許してもらえる」ではなくて、頑張っている姿を見せ続けること。挫けそうになって立ち止まってもいい。で…ameblo.jpなのでもう一度、7月にキャリアコンサルタントの試験にリベンジします。(本当は、今年の3月に試験が開催されていましたが)絶対に合格したいので、勉強に集中したいと思います。これは彼がプレゼントしてくれた時計です。わざわざベルト部分もオリジナルにしてくれた物。時計をプレゼントされた時は「こんな物買わなくていいから更生してくれ」と思っていましたが、この時計を付けて試験に挑みます!↑この写真は彼とスカイツリーに向かっている時に写しました。この後、喧嘩になり気まずい雰囲気になりました。喧嘩の原因は私の一方的な疲れからくるイライラです。「あの時はごめん」と謝りたいです笑