前回はアルコールについて書きました。
依存の真っ只中にいる間は、周りを見る事も出来ずに、周りを巻き込んでいる事にも気付かないと思います。
それは「自分だけが辛い状態」だと思っていたりもします。
みるみるうちに共犯になってしまいました
私には関係ないと思っていた。
それは彼がやっていた覚醒剤の売人と自己使用。
私は当時19歳。彼は29歳。
私は彼と付き合っていましたので
私の家に出入りをするのは当たり前の事でした。
彼がヤ◯ザだった事も知りながら付き合っていましたが、ヤ◯ザの彼が好きで付き合った訳ではなく、彼が好きで付き合っていました。
感覚的には、たまたま好きになった彼がヤ◯ザだったってだけの事でした。
彼はシノギとして覚醒剤の売人をしていました。
そして彼自身は自分で覚醒剤も使用していました。
（シノギとは）
収入源や生活手段であり。
ほとんどが「正業」ではない違法行為である。
私は彼が売人（覚醒剤の）をしている事は特に自分には【害がない】と軽く考えていました。
私自身が覚醒剤を使わなければ大丈夫！と
簡単に考えていたからです。
彼は私の目の前では、注射をする姿は見せる事はありませんでした。
そして覚醒剤を小分けにする時も、私に見せない様に背中を向けるか等の配慮をしてくれていました。
（小分けとは）
パケ（チャック付きビニール袋）に覚醒剤を◯gか入れて、売人（プッシャー）が管理しやすくするためです。
大量の覚醒剤、そして重さを計るスケール（計量器）や注射器は私にとったら普通の光景でした。
"私が売っているわけでもないし
私が覚醒剤を使用している訳ではないから
捕まらないだろう"と思っていました。
しかし、ある日、彼が知らない若い男女2人を連れて帰ってきました。
そして彼は私に背を向けて、小分けを始めた時
私は「いつものことだ！」と思っていました。
会った事のない2人でしたが、彼の知り合いなのも分かっていたので、何も言わずに私は仕事の準備をしていました。（夜の仕事です）
その数分後、、、
ピンポーン！と部屋のチャイムがなりました。
私は内心、"また彼の友達が来たのかな？"って思っていた矢先
そしたらガッチャーン、ドタドタっと凄い勢いで鍵を開けられ、チェーンロックを切る音が聞こえたと思ったら数人の刑事が入ってきました。
『動くなー！』と力強い言葉が響き
私は突然の事で状況を把握するのに、時間がかかりました。
状況がだいたい理解出来た時は
内心、『あぁー、終わった』と諦めの気持ちと
私が、覚醒剤をやっている訳ではなかったので
「大丈夫」って気持ちと半分半分でした。
しかし
私と彼、そしてその場にいた若い男女も
逮捕されてしまいました。
そして私達は別々の車に乗せられて警察署に連れて行かれ
私は覚醒剤の共同所持の容疑者として彼の共犯者となりました。
浅はかな考え、知識の無さ、世間知らず。
思うがままに行動した果ては逮捕でした。
これは決して誰のせいでもない。
自分の考え方の甘さでした。
私はその逮捕の事で彼を責めたりした事は1回もありません。憎いと思った事もありません。
たまたま付き合っていた人が覚醒剤の売人で
、たまたま警察が来て捕まったという様な感覚でした。
けれど、親としては
『あんな奴といるから娘はこうなった』
『だからあんだけ言ったのに』
『もう二度と関わるな』
『とんでもない男だっ。』
書き出したらキリがありませんが、親は
沢山の怒りの感情が湧き出たと思います。
しかし当時者の私としては
誰のせいでもないんです！
私が歩んできた道で、私が選んだ道が
結果的に逮捕されただけ。
彼が悪いとかは言わないで！って強く思った
事は今でも鮮明に覚えています。
誰かのせいにしたい気持ちもわかりますが
当事者の私としては、全て自分が選んだ道。
私的には
共犯者になるのも、共依存になるのも
なんとなく感覚が似ている様に感じます。
お知らせがあります
私、ハーレークィーンのブログは
月に１回の更新にしたいと思います。
考えとしては、
本やzoomなどの講演会に参加したりして
もうちょっと依存症や犯罪に関して知識を
深めたりしたいと思っているからです。
彼が捕まった事で始めたブログ。
当時は不安でいっぱいでした。
そんな中、ブログをアップしていくうちに
頭の中が整理されて言語化・文字力が
最初より身につきました。
最初は"捕まった"という暗いスタートでしたが、今は前向きに考えられる様になってきました。
まだまだ私も彼も回復途中ですが
ブログを読んでくださる方の回復のきっかけになれば嬉しいです。
そして、これからも宜しくお願いします。
次回は12月16日に更新したいと思います。
その前に、高校認定の合否がわかるので
分かり次第またブログをアップします。
ではまた！高校認定の合否がくるまで
ドキドキです😅