次の目標を発表します
前回は、彼と一緒に依存症子さんに会い『罪友会』に行って色んな方と触れ合う事で同じ方向に向けた様に感じたと書きました。彼は、初めて社会で1年半もの月日を過ごす中で、長い間刑務所で過ごしていた分、色んな体験を積んでいるところです。社会生活が短ければ短いほど、社会での常識やマナー、そして理不尽な出来事に、つまずく確率が上がります。繰り返す閉鎖的な刑務所生活ではコミニュケーションというものをあまり学べないだけでなく、臨機応変という柔軟な考え方を育てる事は難しい。それに該当するのが、彼です!服役中にいい子になるのは当たり前私も元受刑者で経験があるので理解は出来ているつもりでした。私が彼にずーっと疑問に感じていた事があります。それは、刑務所にいる時は割と聞き分けも良く理解力もあって、優しいのに、なぜ社会に出てくると崩れてしまうのか?という事でした。刑務所では規則正しい生活の他、規則が細かくあります。そして精神薬の乱用やアルコール摂取もできません。人間関係も外の世界よりは、複雑ではないから心が乱れることも少ない。集団生活の輪を乱せば、それなりの罰則が課せられるので良い子になるのは当たり前なんです。出所するとそれが全てフリー(自由)になるから崩れるんだと思います。崩れた時にどうやって対処するか?これが、わからない受刑者が多いと思います。私も経験があるから物凄くわかります。しかし待ち人としての考え方に陥っていまい、彼の更生(気付き)を邪魔していました。頭のどこかでは、私はもう捕まる事もしてないし、出所して何年も経っているから私は悪くない!捕まる彼だけが悪い・更生出来ない彼だけがダメなんだ。と本気で思っていました。自分の中に『共依存』という存在が潜んでいる事すら少しも考えもしませんでした。まさに恋は盲目です。彼の行動を助長していた例えば、毎週手紙を書く。切手も、彼が少しでも社会を感じれる様にとわざわざ可愛い切手、珍しい切手を購入していました。頼まれた本は、店頭になかったらわざわざ取り寄せしてでも差し入れしていました。面会も刑務所が近場だった為、きっちり(月2回の面会なら月2回)行っていました。彼が『午前中がいい』と言えば午前中に行っていました。彼から手紙が来ない時は落ち込み、イライラもしました。『私は頑張って尽くしているのに。なんで?』と怒りが込み上げてきました。彼から手紙が来ると幸せを感じ愛されてる!と嬉しくなっていました。一見、好き同士が離れ離れになったから当たり前の様に感じますが、、この行動に歪みが隠れている事に気づいたのが、今回捕まった辺りからです。何処が歪んでいるのか?・本人が悪い事をして捕まったのにわざわざ切手を可愛くする必要もない・捕まって反省しなきゃいけないのに、娯楽の為の本を取り寄せてまで差し入れする必要はない・私は仕事をしているし、社会にいたら何かと忙しいのにわざわざ指定した日に行かなくてもいいし、むしろ面会は私が会いたいから行っていた・手紙が来る・来ないで振り回されていた(離れていても振り回されていると言う事)そして1番重要な『再犯防止の為の促し』を怠っていた事が失敗点だったと、今は反省しています。もし、私が事件や犯罪に向き合うアクションを彼におこしていたら彼は刑務所にいる時間を無駄に過ごす事はなかったかもしれないのです。キャリアコンサルタントの講習が始まりました4月20日開校のキャリアコンサルタントの養成講習を受講している事を報告します。※写真の写し方、試行錯誤中!4ヶ月間の講習期間を経て11月の試験に向けて勉強をしていきます。※ホテルも予約しました。子供が起きる前にも勉強したり、仕事前にも時間があれば車の中で勉強しています。高校認定に続き、また勉強の日々に突入しますがキャリアコンサルタントの合格に向けて、しっかり傾聴や問題解決力をつけたいと思います。今後も、恐らく、犯罪は無くなる事はないと考えています。逮捕されて刑務所に行った事で、自分の問題点が見つかってラッキー!と考えてくれる人が1人でも増えて欲しい、捕まらずにズルズル周りを巻き込み続けていくよりは、更生していい意味で巻き込む人間に方向転換して欲しいと強い気持ちで挑みます。私が【やり直せる】と言う事を示し続けていく事で犯罪や再犯、そして被害者が少しでも減る事を強く願っています。次回は5月25日に更新します。