【マンガ感想】
『弱虫ペダル 16巻 (渡辺航)』
弱虫ペダル 16 (少年チャンピオン・コミックス)
渡辺 航 秋田書店 2011-03-08 by G-Tools |
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【あらすじ】
インターハイ2日目も後半戦に突入。坂道の活躍で6人全員合流となった総北。一方、先頭集団ではインターハイ王者の箱根学園がバラけ始めて…!?
自転車ロードレースがテーマの作品です。
主人公・小野田坂道は内気な性格で、体育会系な雰囲気が大嫌いなオタク少年。
そんな彼の唯一の楽しみが、片道45キロ以上ある秋葉原までママチャリで通うこと。
高校生になった彼は、早速アニメ研究部に入るべく気合いを入れていたところ、
そのアニメ研究部は部員が定数を下回ってしまったために、廃部していた。
しょうがなく、自らアニメ研究部を立ち上げるために行動を起こした彼であったが、
何故か、自転車ロードレースに命を燃やす『今泉俊輔』や、ヒロイン役の『寒咲幹』が
彼の非凡な自転車乗りとしての才能に惹かれて彼の周りに集まってくる・・・。
というストーリー展開の作品でして、オタクで秋葉原大好きな主人公が、
自転車ロードレースに関わっている人々に巻き込まれていくという感じの話です。
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ここからは、16巻の感想。
16巻では、前巻と同様に、9巻から開催されたインターハイの続きが描かれておりまして、
箱根学園VS京都伏見のエーススプリンター対決の結末や、『田所迅』と『小野田坂道』が
チームに無事合流するイベント、箱根学園が本領発揮をすることとなるイベントなどが
描かれました。
そんな16巻のメインとなるのは、やはり『田所迅』と『小野田坂道』がチーム合流イベントでしょう。
このイベントは、総北高校自転車競技部の3年生のエーススプリンター・『田所迅』が体調不良で
上手く走れなくなったことから始まったイベントです。 チームの要であるエーススプリンターの
体調不良は総北高校自転車競技部のメンバーに大きな衝撃を与えることとなってしまい、
その結果、他の優勝候補チームに置いていかれてしまいます。 そんな状況の中、『小野田坂道』は
その状況を何とかしようと遅れてしまった『田所迅』のもとに行き、ナント、『田所迅』を引っ張ってこようと
考え、それを実行に移します。 当然、その無茶苦茶な行動にチームメイトは驚くのですが、今までに
数々の奇跡を起こしてきた『小野田坂道』に、わずかな希望を託すこととなりました。
そして、今巻、ついに、『小野田坂道』が『田所迅』と共に奇跡を起こし、チームと合流することに
成功することとなりました。 「あの二人ならば絶対に追いついてくる」という自信はあったものの、
さすがに『田所迅』の体調不良が原因であるため「無理かもしれない」という雰囲気もありまして、
実際に合流となった場面では、先行していた4人全員が驚きつつも喜ぶ姿が印象的でありました。
『小野田坂道』と『田所迅』の合流で盛り上がる総北高校自転車競技部のメンバーですが、
トップグループとはかなり差がつけられてしまっている状況なだけにすぐに気持ちの切替を行い、
残り30キロ、トップを獲得するために、全力で走りだすこととなりました。
現時点で、トップとの差がどれくらいついているのかは不明でありますが、総北高校自転車競技部が
6人全員揃ったことや、トップグループの2チームがお互いにけん制し合っている状況などから、
恐らく、そう遠くない未来にトップグループに追いつくことは間違いないと思われます。 再び、
三つ巴戦になるのか、それともどこかのチームが飛び出していくのか、非常に気になりますね。
次巻も楽しみです。
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【総評】
о(ж>▽<)y ☆ 面白いです。
今巻は、おまけとして、この連載が始まる前の話が収録されております。
個人的に、女性が主人公であったならば、ここまで盛り上がらなかっただろうな~、と思います。
「編集長、Good Job!」という感じですね(笑)。
点数的には
100点
です。
では、ここまで。