「九九の表とかけ算」導入(九九パズル)
新年度の,教科書内容の授業のスタートです。最初の単元は「九九の表とかけ算」です。この時間の目的は,「かける数が±1になると,かけられる数だけ±になる。」という,かけ算のきまりをまとめることです。これを実現するために作ったのが「九九パズル」です。 これを提示したとたん,「かけ算や。」と気づく数感覚の児童もいます。もちろん全く分からない児童もいます。かけ算だと感じた理由を聞いてみると,「一番大きいのが81だから。」など,子どもらしい発想がありました。 この中の,ほぼ中央に位置する1枚のピースを取り上げ,「このピースの右あたりに来るのはどれだろうね。」と投げかけます。 子どもから反応があったのは,2つのピースです。どちらも「24」という数字が目につきます。これを選んだ理由を話し合います。「12,16,20と4ずつ増えてるから,24になる。」など,数の並びに自然に着目します。ただ,24ならばもう1つのピースもあります。そのように並べてみると,4ずつ増えていたものが3増えることになってしまいます。このようにして,横の並びは,いつも同じ数ずつ変化しなければならないことの「説明」が自然に起こってきました。 これを,左側に来るピースで考えると,今度は「減っていく」変化に目をつけることになっていきました。こうして,本時のねらいである「言葉」を自然に引き出していきました。 こうして,見事に九九パズルが完成しました。ここまでにピースを見つけるためにやってきたことを,言葉にしてまとめていきます。かなり長い文になっていますが,このようなものは,きちんとノートに視写させます。 この後,教科書の簡単な問題を書き込み,「仲間学習」を押さえました。さらに残った時間で,印刷した九九表をわたし,「ハサミで切って,自分なりの九九パズルをつくろう。」と投げかけました。時間不足で休み時間まで使ってしまいましたが,子どもたちは喜んで作っていました。 にほんブログ村