三次元空間の位置
前時に学習した「平面上でのものの位置の表し方」を復習します。簡単なプリントで練習です。どれも「2つの数字」で表すことができます。このような「広がり」のことを「2次元空間」ということを指導します。すると今の子どもたちなので,「二次元て聞いたことがある。」という呟きが起こります。子どもたちは「アニメなどのキャラクター」で認識しているようです。平面に描かれた「絵」は,平面状に表現されているので2次元となります。これが「フィギュア」になれば違ってきます。そのような話をしながら,「1次元空間」の話もしてやりました。典型的なものが「数直線」です。 しかし,現実の私たちが住んでいる空間は,2つの数字では表せません。空中に浮かんだ「風船」の場所は,前時の2つの数字に加えて,「高さ」を表す数字が必要になってきます。 イラストを使って,それらの風船の位置を表す練習をします。横・縦・高さの順に3つの数字で表すことを指導しました。 さらに,同じようなイラストですが,今度は「動物」が描かれている絵を見せて,その練習をしていきます。最初は「横3,縦1,高さ2」になるのはどの動物かな,とたずね,「サル」であることを見つけさせます。次に,「豚」の位置を表すとどうなるかを考えさせ,それらを表現するときに「横・縦・高さ」という言葉を省略して,左からこの順に書くことを「約束」として設定しました。「座標」の表し方で,小学生には必要ないことですが,ここではあえて取り入れました。煩雑さを避けるためです。その表現を使って,残りの動物の位置を表現していきます。 最後は,直方体の「見取り図」を使って,3次元空間の場所を表現していきます。Aの位置だけが,3つの数字に0が入りません。その真下にあるBは,Aの数字から,高さが0に変わったものになっていることにも気づかせます。 また,0が1つ入る位置は,原点と平面を共有している「2次元」空間に位置し,0が2つ入る位置は,原点と直線でつながっている「1次元」空間に位置していることなどにも触れていきました。(ちなみに、右の見取り図の記号は、一般的にみると記号の順序がおかしいと思われるでしょう。これは難易度順にしたためです。Aは0が入らない。BCDは0がいつ入る。残りは0が2つ入るような順にしている。) 最後に,原点である「O」を表すと「0,0,0」になることも押さえ,教科書の練習題をして終了しました。これでこの単元は終了です。 にほんブログ村