校務出張研修2本目は,1年生の「大きな数」です。前時までに2位数を学習し,さらに「百」については知らされています。この日は,それをこえる数について学ぶ最初の時間です。
 「ストローつかみ大会」をします。すでに何回かやっているようです。最初は「たくさんつかむ」ゲームでしたが,その後「ターゲット」として「33本」や「66本」というような目標を決めて,それに近い数をつかむゲームをやっているようです。
 百までの数の「数の線」や「数の表」が出てくると,子どもたちから,
「まだ先があるよ。」
と言いながら「101」などといっています。それを聞いて授業者は,数の表の中に「101」「102」「103」と書き加えていきました。これを見ていて私は,
「なんでそんなかき方を知っているのか。」
という疑問が出てきました。
 授業では,班で「111本」をターゲットとしてゲームを行い,実際にとってストローを「10の束」にまとめて数え,その結果を短冊に書いて黒板に貼られていきました。ここでも,
「子どもたちはどうして数字が書けるのか。」
が疑問に残りました。
 後の研究会で指摘させていただいたのですが,この場面は,まず百を超える数の存在を認め,その構造をイメージ化し,そのあとそれをどう表現するか,という手順が必要です。私の示した代案は,まず「百」をターゲットにしてゲームを行います。必ず百を超える数の班ができるので,そのことをまず全体で認めさせます。さらに,何本のストローを取ったかを,先生が確かめに行くので,
「何本あるかわかるように並べてください。」
といって,「百」と「十」と「一」のそれぞれの塊を作って,数の「構造」を明らかにします。そのうえで「123」のような数を使って「記数法」を指導します。さらにそこから「空位」のある「103」などの数字を教えていくのが流れだといわせていただきました。
 子どもたちは,ゲームを大変楽しみ,数えるのは的確にできていました。元気いっぱいのクラスのよい雰囲気を感じました。ありがとうございました。

 

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