テーブルに人が座っていくときの,テーブルの数と座れる人数の関係について考えていきます。最初は「台形」のテーブルで考えいきます。
数字カードを裏返して示し,
「テーブルの数は引いたカードになるので,どんなカードが引かれてもすぐに答えられるようにしておいてください。」
といって,自力解決に入りました。子どもたちは,1から9までの時の人数を調べてノートに書いていきます。
結果は,短冊にまとめていきます。もうすっかり「並べ替え」が定着しているので,表のようにまとめ「テーブルが1卓増えるごとに,3人ずつ増えていく」ことが分かりました。そこで,
「じゃあ,テーブルが100卓になったら何人になるかな。」
とたずねました。すると急に困り始める児童が出てきました。そんな時,
「○や△の式ができていれば分かる。」
という児童がいたので,記号の式を考えていくことになりました。
少人数で話し合っていく中で,「×3」とか「+2」という言葉が聞こえるようになってきました。それらを拾い上げながら,
「○×3+2=△」
という式が出来上がりました。帰納的にできています。ここから「なぜ」に向かいます。「3」とは何のことなのかを考えます。最初に出てきたのは,
「3ずつ増えているから」
という変化からです。確かにその通りです。さらに,黒板にあるテーブルと人の図を見ていると,
「1卓に座っている人数」
ということも見えてきました。(式の順序については不問とした。台形からスタートしたのは,ここの順序のためだったのですが,うまくいかなかった。)
つぎに「2」についてはあっさりと,
「お誕生席の人」
という言葉でまとまりました。
この後は,テーブルの形を変えていきます。「正六角形」のテーブルの場合,お誕生席を除くと,1つのテーブルに「4人」ずつ座れます。このことから表を作り,記号の式にもまとめていきました。
この後は「正方形のテーブル」「正三角形のテーブル」についても調べていき,式の表していきました。この日は4種類のテーブルについて考察され,並べてみると,「お誕生席の2人」はどれも同じで,1テーブルに座れる人数によって,かける数が変わってくるだけの違いで,本質的には同じことなのだということを見て終了しました。
教科書では,そんなに深く「記号の式」は取り扱っていないのですが,十分にここまで進めることが分かりました。