『男はつらいよ』シリーズ


今回は、1986年公開の第三十七作を紹介致します。

当年は、山田 洋次監督『キネマの天地』が、
8月に公開された為、『男はつらいよ』は年末一作のみの公開でした。

自分にとって、、
とても懐かしい風景が、沢山観れる作品で、、またまたノスタルジーに浸ってしまいました❗


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『男はつらいよ 幸福の青い鳥』


◇ 1986年8月公開
ゲスト出演 : 志穂美 悦子、長渕 剛、じん 弘、すまけい、イッセー尾形、笹野 高史、桜井センリ



〈簡単なあらすじ〉

山口県萩で売をする寅次郎、
ポンシュウとは別れ、一人気ままに福岡県飯塚へ渡り、その昔知り合った旅芸人一座が興行していた劇場へ足を伸ばしてみたが、、
その座長が亡くなっている事を聞いた寅次郎は、その娘で大空小百合の芸名で一座の女優をしていた島崎 美保(志穂美 悦子)の家を訪ね再会した。


父を亡くし、一人になってしまった美保を心配して、東京に来たら葛飾柴又の「とらや」を訪ねる様に告げて飯塚を後にする寅次郎は、、
その後、凡そ一年ぶりに故郷・柴又へ帰って来た。

程無くして、寅次郎を頼りに上京して来た美保は途中で体調を崩してしまい、道端で座り込んでいた所を、偶然出会った倉田 健吾(長渕 剛)に助けられ、健吾の働く看板屋の下宿部屋で一晩休ませて貰った。

絵描きになる夢を持って鹿児島から上京して来た健吾に恋心を抱く様になる美保だった。

翌日回復した美保は「とらや」を訪れると、、直ぐにラーメン屋への就職も決まり「とらや」で下宿させて貰う事にもなった。

色々と世話をする寅次郎は、美保の親代わりと公言するが、、本心ではやはり淡い恋心が。。

そして、生活も落ち着いた頃、久し振りに健吾を訪ねる美保だが、、そこには、絵画の展覧会に落選して、自暴自棄になってしまった健吾が居た。。

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いきなりですがm(__)m


第八作『寅次郎恋歌』から、度々出演されていた、初代・大空小百合(岡本 茉莉さん)は、純真で、ホントに可愛い娘さんでしたね☝
しかし、本作では志穂美悦子さんが演じていて。。かなりイメージが違う、、

随分と垢抜けていて、あの田舎っぽさがないm(__)m、
キリッとシュッとした美人に最初戸惑いましたが、、


彼女のこれまでの苦労等が、徐々に見え隠れして来て、上京してからは、かなりいい感じに物語に馴染んで来る所は流石です☝


「ヤケ」を起こして、美保に「オイタ」してしまった健吾…‥
彼女を探して柴又に来たが、、たまたま入った「とらや」で団子とビールを頼む。
初対面の二人だが、、
寅さん「失恋したか?」
健吾「なんでそんな事、分かるんですか?」
寅さん「幸せな男が、団子とビール一緒に食うかい」
このお二人の絡みの「間」が、最高でした!


そして、出前中の美保と偶然バッタリ会うが、謝りに来たのに、素直になれず口論となり帰ってしまった。。

寅さんは美保に優しい口調で、
「お前はあの男が好きだし、アイツもお前に惚れてるよ」
とても単純な言葉なんですが、寅さんの優しく静かな語り口で言われると、説得力が凄い👍


そして、二人は仲直りして結ばれることに!


美保が結婚する時にと、、
区役所から貰ってきた婚姻届の保証人欄に寅さんの名前を書いてさくらに渡すシーンは、涙、涙。。

ここ数作は、マドンナの恋愛を後押しする様な作品が続いていますが、
どの作品も、その別れ際での寅さんの優しさや人情深さが身に染みます。。

美保の為に旦那まで探す、
ややお節介な寅さんでしたが、、

家族の無い美保を優しく受け入れる、
いつもの「とらや」の面々等々、、

とても、温かい作品です👍

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⬆美保役の【志穂美 悦子】さん、、
小学生の頃、テレビドラマ『ザ・ボディガード』を観て、志穂美さんの大ファンだった事を思い出しました!本作が最後の映画出演だったそうですね。。


⬆健吾役の【長渕 剛】さん、、
かなり個性的に美保のハートを掴みました👍(笑)
しかし、ブルースハープの演奏は素晴らしかったですね!BGMに移行していく演出も良かった!
(『寅次郎かもめ歌』での1シーンで伊藤蘭さんが働く「セブン・イレブン」のBGMが『順子』だったのは伏線?(笑))


「このおじさんユニーク❗」
『キネマの天地』の【有森 也実】さんがラストでカメオ出演はご愛嬌。。

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いつもの余談☝
健吾と美保が出会う町は「新小岩」。
チンピラに絡まれるのは、総武線のガード下、
そこから平和橋通りを堀切方面に行った中川沿いの看板屋(住所は葛飾区東四つ木)で、健吾は住み込みで働いていましたが、、たしかあの看板屋さん「創美社」は、当時実在していたと思います👍(※今はマンションですが…‥)



そこから、健吾のお気に入りの中川沿いの公園(東立石)☝

東四つ木も東立石もゆかりのある地で、実際、何度も通った事のある場所だったので非常に懐かしい映像に感動しました❗



好きなシーン☝
葛飾区役所で、寅さんと源ちゃんが入口に設置されている「あなたの声を聞かせて下さい」の投書箱に向かって、声を聞かせてしまうシーン!ベタですが、、この二人のボケならではの面白さでした!

★宜しければ他の作品レビューもどうぞ🎵