『男はつらいよ 純情編』

シリーズ第六作目になります。

本作は、、寅さんに落ち着き(?)が感じられ、其々のエピソードも切ないが、大変心温まる仕上がりになっています。


◇ 1971年作品
ゲスト出演 : 若尾 文子、森繁 久彌、宮本 信子


〈簡単なあらすじ〉

寅次郎(渥美 清)は旅の途中の長崎港で、赤子連れの絹代(宮本 信子)と出合うが、故郷・五島列島へ行く乗船代が無いので貸して貰えないかと頼まれる。。寅次郎は、旦那から逃げて実家に帰るというワケアリの絹代の身上話しを聞いている内に、実家が受け入れてくれるか不安に思っている絹代の手助けの為、父(森繁 久彌)の住む実家に一緒についていく事に、、
そこで、父から娘への説教を聞いた寅次郎は、
急に家族が恋しくなってしまい、、最終の船でそのまま故郷柴又へ向かうことに。。

しかし、帰郷した「とらや」の寅次郎の部屋は、叔母・ツネ(三崎 千恵子)の遠い親戚にあたり、旦那と別居中の夕子(若尾 文子)が一時的に下宿する事になっていて、寅次郎は憤慨し立ち去ろうとした所、玄関で夕子にばったり………

夕子に一目惚れした寅次郎は毎度の事、、
「とらや」に留まるが、、、
そんな寅次郎を見た、妹・さくら(倍賞 千恵子)は、不安で堪らなくなる………

一方、さくらの夫・博(前田 吟)は、タコ社長・梅太郎(太宰 久雄)の会社から独立を画策している。。

車家にまたまた、不穏な空気が………

……………


分かっちゃいるけど止められない……

さくらの説得にも応じられない程に、夕子に想いを寄せてしまう寅さん、、
毎度ながら切ない……

特に今回は、別居中の人妻で、、
結果が既に見えているので、さくらも兄の失恋を案じ心配し、幾度となく注意をしている、、
夕子も寅さんの気持ちを察してやんわりと諦めて貰う様に促すが……
寅さんには自分の事ではないと勘違いする……

案の定、夕子の旦那が、迎えに来て、、
寅さん失恋終了……THE END。。

柴又駅ホームで、旅立つ寅さんとさくらとの会話は、本当に兄妹愛に溢れていて、
寅さんが電車に乗り込み、「故郷ってやっあよお~、」と言うと、、ドアが閉まり、その後の言葉が聞き取れないまま、電車は走り出す。。

名シーンですね❗

この一連のパターン、
これが私のイメージする「寅さん」だと思います!本作はリアルタイムではありませんが子供の頃に間違いなく鑑賞していると思います👍

★『男はつらいよ』一作・二作と同様に大好きな作品です☝

………

本作一番のコメディシーンは、
夕子が風呂に入っている時の、ドギマギして想像を膨らます寅さんと「同じ事を考えている」と言う、おいちゃんとのやりとりは、最高でしたね👍、、寅さんも男だねぇ、、

本作のマドンナ【若尾 文子】さんは、パターン的に第四作の【栗原 小巻】さんの登場シーンと被りますが、、同じ様に、美しすぎるんです。。
その、美しすぎる人妻では、、無理だよ寅さん……( ;∀;)

また、本作のもう一つの目玉と言ってもいい、ゲスト出演の【森繁 久彌】さんは、流石の貫禄で、、娘の電話に鼻水垂らして泣く姿には感動しましたm(__)m

その娘役は、
あの、怖~い「マルサの女」【宮本 信子】さん……とてもお若いが、、薄幸の女性を見事に演じていましたね!


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『寅さん』シリーズは、引き続き全作鑑賞❗
を目標に気長にやって行きます👍

レビューに関しては、今後は作品をチョイスして行こうと思います。

我ながらちょっと、しつこいかなと思い。。m(__)m