『男はつらいよ』シリーズ


このGW、世話になった先輩で元ロックバーのマスターが、久し振りに上京して来たので、、
昨日は、久々に昔の仲間が集まり、マスターを囲み、他愛もない談義で、あの頃の様に盛り上がった。。

各々、病気自慢(笑)が、済むと、好きな音楽や映画の話しになるパターン⤴⤴

しかし、、この内、私を含めて3人程は、50を過ぎても訳ありの、男やもめなので、残りの余生をどう生きるか??等。。切実な問題を話していると、、

かの【寅さん】の話しになり、、、
好きな女にゃ、振られまくるが、、
逆に、たま~に言い寄られると腰砕け(´д`|||)

「あるよね~」等と共感しあってました……

その【寅さん】の故郷「葛飾柴又」の、
帝釈天の参道を横切る柴又街道をまっつぐ南下すると、、
下町随一の飲み屋が軒を連ねる「小岩」。。
での、誠に楽しい宴席だった👍👍👍

(※ あのリリーさんが一時期働いていた、、キャバレーはもうありません…………)
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今回は、1974年の第十三・十四作を紹介します!


『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』

◇ 1974年8月公開
ゲスト出演 : 吉永 小百合、宮口 精二、高田 敏江


〈簡単なあらすじ〉

島根県温泉津の旅館で番頭として働いていた寅次郎は、そこで知り合った、夫が蒸発してしまった絹代(高田 敏江)と所帯を持つ(?)との報告をする為、久し振りに柴又「とらや」へ帰郷して来た。
早速、縁談をまとめる為、さくらと出張ついでのタコ社長と共に、絹代の元を訪れたが、、
そこで絹代から、蒸発していた夫が戻って来たと告げられ、事を荒立てずに挨拶もそこそこに、三人はその場を去った。。

傷心のまま、再び旅に出た寅次郎だが、立ち寄った城下町・津和野で、二年前、寅次郎が恋心を抱いたものの叶わぬ恋に終わった、歌子(吉永 小百合)と偶然にも再会する。

陶芸家だった歌子の夫は、突然の病に倒れ、実家のあるここ津和野に帰り、亡くなっていたのだ。
寅次郎は、夫亡き後も実家で暮らす歌子を不憫に思い「困ったことがあったら、とらやを訪ねな」と言い残し、別れた。

それから数日後、その歌子が「とらや」を訪ねて来た。

また、寅次郎の恋にやつれる顔が想像される……

…………………

本作では、【吉永 小百合】さん演じる、歌子がマドンナとして再登場しました❗

寅さんは、歌子さんが、出てくると、、
周りが見えなくなり、暴走機関車(?)と化してしまう。。

そして、、家出同然に出て行った実家に一人暮らす小説家の父との確執までも解決に乗り出し、また空回りする寅さん、、かと思いきや。。父と歌子を仲直りへと導いてしまった!
アッパレでした(^-^)/

それまで無粋な男を演じていた父が「とらや」で涙を流しながら歌子に謝る姿には、胸が詰まりました。。
【宮口 精二】さんの流石の演技に泣かされました。💧

本作のテーマは?「和解」かな……
温泉津の絹代と蒸発していた夫、、
歌子と小説家の父、、

寅さんの二つの恋愛物語が、、終わりましたが、、相手の二人は幸せに向かって走り始めました☝

とても良いエンディングでしたね❗

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本作で【松村 達夫】さんがおいちゃん役を卒業しました。m(__)mなので⬇⬇⬇

好きなシーン☝
寅さん以外の面々が茶の間で歌子さんの話をしている場面、、さくらが発した「未亡人」というワードに、おいちゃんが敏感に反応をして「へへぇ~未亡人サロンってやつかぁ(*´∀`)」
……さくらオコっ(`´)
これまでの言動から、「助平じじい」間違いなしのおいちゃん。。よく寅さんが好きになる女性等を、、「その子は美人かい?」と聞いてましたね。。
この不真面目感は、松村おいちゃんのオハコでしたね👍


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『男はつらいよ 寅次郎子守唄』

◇ 1974年12月公開
ゲスト出演 : 十朱 幸代、上條 恒彦、春川 ますみ、月亭 八方
★本作より 竜造役 : 下條 正巳

〈簡単なあらすじ〉

寅次郎は、旅先の佐賀・唐津の港で見た、赤ん坊連れの男(月亭 八方)と偶然、宿で隣部屋となった。泣き止まない赤ん坊をあやせず愚痴る男に同情した寅次郎は、その男とその晩、酒を酌み交わしたが、、夜が明けるとそこには一通の書き置きと赤ん坊のみ………男は子供を寅次郎に預けて逃げてしまった。
困り果てた寅次郎は、叔父母と妹・さくらを頼り葛飾・柴又へ帰郷した。
当然、寅次郎が子供を連れて帰って来た!と町中の噂となるが、、、

その、赤ん坊は長旅の疲れからか熱が出てしまった為、さくらの夫・博が工場で怪我をした時に、世話になった病院で診て貰うことになった。

翌日、事情を知った、その病院の看護士・京子(十朱 幸代)は、赤ん坊が心配になり「とらや」を訪れた。。

明るく朗らかな京子に寅次郎が一目惚れてしまうことは、、今や定説である。。

…………

まず本作から、おいちゃんが【下條 正巳】さんになりましたが、、これまでの寅さんとコミカルにやり合うおいちゃんと言うより、よくいる少し頑固な昭和のおじいちゃん的にキャラ変更していますね…
しかし、その先代おいちゃん達のコメディ路線を引き継いだのが、、おばちゃんとは❗ビックリ!

「まくら❗さくら持ってきて❗」的なボケ「髭じゅう顔だらけ❗」を、おばちゃんがカマしてくれました👍

また、
おばちゃんが、赤ん坊の世話をしているうちに愛着が湧いてしまい一生懸命に育てるが、、そこへ、赤ん坊の父(月亭 八方さん)と母代わりとなる(春川 ますみさん)が引き取りにくる。
子供の居なかったおばちゃんは、情の移った赤ん坊を渡したくないと抵抗する。。

おばちゃんの心情を察して、みんなが優しく慰める。。心に染み入るシーンでした💧

母代わりの踊り子さん役の【春川 ますみ】さんは、以前も別役で出演して車家をお騒がせ(?)させたが、、今回はとてもいい味が出てました👍


テーマは母性愛か?
怪我をした博とさくら。、
赤ん坊と寅さん。、
赤ん坊とおばちゃん。、
赤ん坊と母代わりの踊り子さん。、
京子の父に似ている大川……これは違うか?

…………………

今回のマドンナは、【十朱 幸代】さん、
元気で明るい看護士さん役でしたが、当時はホームドラマに欠かせない素敵なお姉さんでしたね。
「髭じゅう顔だらけ」の大川さんのプロポーズを受け入れちゃう辺り、、正に下町の太陽☀
(※ 頑張れば手が届くかも的な存在の意?)


好きなシーン☝
京子が「とらや」を始めて訪れた時の、寅さんのメロメロっぷりな台詞!
誤 :「びょういんのきゃんぎょふしゃん」正 : 「病院の看護婦さん」