『男はつらいよ 寅次郎物語』
12月に入り、すっかり寒くなりました。。
昨日は家でおとなしく過ごしていましたが…‥
歳を取って来ると、温度や気候の変化に敏感になり、寒くなると、出来ることなら此処よりもっと西の暖かい地方へ行きたくなりますね。。
そんな寅さんみたいな暮らしにも憧れてしまいます、、(笑)
1987年、、
好景気から人々が徐々に浮かれ始めて行く頃、今や夢物語のバブル到来…‥
当時の私はと言えば、、
週末は「原宿ホコ天」(懐)でバンド野郎と化し、オラオラっとしていた頃。。f(^_^;
とにかく日本全体が調子に乗りだしたこの時代に於いても『男はつらいよ』は決してブレずに、粋な渡世人【車 寅次郎】とその家族のハートウォーミングな物語を貫いています!
本作は、
母を尋ねて系のロードムービー!
マドンナとの唐突な出会い等、中々凝っていてとても異色のシチュエーションです。
寅さんの後継者(?)満男君も、、
多感な時期を大いに悩む!の巻☝
今回は第三十九作を紹介致します。
◇ 1987年12月公開(松竹)
監督・原作・脚本 : 山田 洋次
脚本 : 浅間 義隆
撮影 : 高羽 哲夫
音楽 : 山本 直純
出演 : 渥美 清、倍賞 千恵子、下條 正巳、三崎 千恵子、前田 吟、吉岡 秀隆、大宰 久雄、美保 純、関 敬六、佐藤 蛾次郎、笠 智衆
ゲスト出演 : 秋吉 久美子、 五月 みどり、河内 桃子、伊藤 祐一郎、すまけい、笹野 高史
〈簡単なあらすじ〉
高校の三者面談から帰る途中の満男は、柴又駅でたまたま出会った少年が寅次郎を探してこの地にやって来たと聞き、直ぐに「とらや」へ連れて行った。。
少年の名前は秀吉(伊藤 雄一郎)、郡山から一人で上京して来た所へ、久し振りに帰郷した寅次郎とばったり対面する。。
この秀吉は寅次郎の香具師(ヤシ)仲間の「般若の政」と妻・おふで(五月 みどり)の息子だが、おふでが出奔してしまい、秀吉は政と二人で暮らしていたが、政が他界してしまい、、「俺が死んだら寅さんの所へ行け」との遺言の通り、秀吉は寅次郎を尋ねてやって来たのであった。
行方知れずだった秀吉の母・おふでが、和歌山に居るとの噂を仲間から聞き付け、早速、寅次郎と秀吉の二人は母を探す旅へ出たのだが…‥
和歌山県に入った二人は、地元の人の情報を頼りにおふでの居場所をつきとめるが、向かった和歌浦のホテルは既に辞めていて、次に働いていると言う吉野の旅館・翠山荘に着くが、ここにも居ないと分かり意気消沈する二人。。
疲れきった二人は、この旅館に一泊させて貰うことになったが、、夜中、秀吉の容態がおかしくなり、困った寅次郎はさくらの家に電話をして事情を話すと、直ぐに医者を呼ぶ様に言われ、慌てて、医者を呼びに病院へ行こうとすると、隣部屋に泊まっていた、高井 隆子(秋吉 久美子)が、秀吉の看病を買って出てくれた。
寅次郎は秀吉を隆子に任せて病院へ向かい無理矢理、御隠居の老医師(松村 達雄)を連れて旅館に戻った。。
秀吉は容態が悪化して危険な状態だったが老医師の治療と、その後の隆子の献身的な看病によって朝には熱も下リ、一安心となった。。
昨日の急を要する事態と老医師から夫婦と勘違いされていた寅次郎と隆子は、いつの間にか互いを「とうさん」「かあさん」と呼び合っていた。
ふと、寅次郎は、秀吉を母に会わせず、このまま三人で柴又に帰って、本当の家族になろうかとも考えたが…‥
その後、寅次郎が下した決断は?
…‥…‥…‥‥…‥(★この先ネタバレしますm(__)m)
旅館で出会った隆子は、各地を転々とする美容部員で、この旅館に彼氏と泊まる予定でいたが裏切られてしまい、一人淋しく寝床に就いていた。しかし、夜中になっても隣の父子(寅さんと秀吉)が騒々しく中々寝付けず、様子が気になる。。そして、咄嗟の親切心から病を患った秀吉を看病する事がきっかけとなり、「とうさん・かあさん」と呼びあう様になるが、、
不思議と息の合う、微笑ましく素敵な関係で、二人とも満更でもない感じでしたね☝
隆子は堕胎の経験があり、もしも生まれていればちょうどこの子位だったと懺悔の念と共に、秀吉をいとおしく思う様になって行くが…‥
結局、この三人は、ここでお別れしてしまいます…‥
またも残念でしたが (T_T)
おふでの居場所が分かり、やはり、寅さんは何がなんでも秀吉を母の許へ連れていかなくてはと決心を固めたのでした。
マドンナ・隆子役の【秋吉 久美子】さん、、現在も歯に衣着せぬ御意見番的な女優さんとしてテレビ等でもご活躍ですが、、当時からお人形さんフェイス(笑)ながら大人の雰囲気を持つ二面性で魅せる個性派女優さんでした☝
そして、やっと母の居る志摩の賢島に着き、母子の久々の涙の対面、、寅さん、今度はおふでとの恋沙汰か?とも思ったが、あっさり辞退して早々に引き上げてしまった。この寅さんの気持ち…分かるかな?わかんねぇだろうな…‥(笑)
長居をすれば、魅力的な、おふでに惚れてしまうバカな男だという事を自分でも分かっていた寅さん、、もしも前夫の政と同じ渡世人と一緒になっても幸せにはしてやれないと、自分の器量を重々分かっていた。
そしてこれ以上居れば秀吉への情が深くなってしまう事を恐れたのでしょう。。複雑な寅さんの心情が痛いほど伝わる港での別れのシーンには泣かされました💧💧
秀吉の母・おふで役の【五月 みどり】さん、、
「飲む・打つ・買う」で暴力まで振るう政に耐え兼ねて、已む無く秀吉をおいて出奔してしまった母…‥短いシーンでしたが、存在感は充分で滲み出る色気を感じます。「一週間に十日来い🎵」とは決して大袈裟では無い程に魅力的ですね(笑)
m(__)mm(._.)mm(__)mm(._.)mm(__)m
それから、
柴又に帰った寅さんだったが、、
正月も近づくと、寅さんは書き入れ時だからと、また暖かい西の方へ旅立って行った。。
柴又駅まで送った満男は、別れ際に寅さんに悩みをぶつけた…‥…‥
満男「人間は何の為に生きてんのかなぁ?」
寅次郎「なんか、生まれてきて良かったったなぁって思う事が何べんかあるじゃない、、その為に生きてんじゃねぇか、、」
「そのうち、お前にもそう言う時が来るよ!」
またまた、さらっと深いお言葉m(__)m
残りの人生、生まれてきて良かった!と思えることが、何べんも起こる事を期待して生き続けたいですね。。
そして正月、伊勢・二見町に売に来ていた寅さんは、偶然にも初詣に来たおふでと秀吉と賢島の船長(すまけい)が仲睦まじく歩く姿を見かけるが…幸せそうな親子に見える三人を見て安心する寅さんに、ジーンとしてしまった。。
前作然り、、寅さんは肝心な所で逃げているのではなく、甲斐性の無さと、身の程を知り過ぎている為、相手の幸せを考え身を引いている。この時、既に生涯独身で居ようと悟った様にも感じてしまいました…‥
最後の売のシーンまでもが切なく感じ、ここでもまたじんわりと涙が滲みました💧💧
本作の寅さんは、色々と悩み考えに考えぬき行動に出ます。
如何にして、みんなが幸せになれるか?だけを考えています……
そんな寅さんの真の愛情に触れられる作品でした❗
…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥…‥
オープニングの夢シーン、
まだ学生だった寅さんが父親に怒られ家出をするまでを回想する夢ですが、朝もやに映る若き寅さんとさくらのシルエットが美しく、中々味わい深いオープニングでした!
好きなシーン☝
夜遅くに宵っ張りの隆子が、部屋に入って来ては、秀吉の横で寝ると言い出し布団に潜り込むと、寅さんも手招きされる、、遂にお色気シーンか?と思った瞬間、秀吉が噴射式寝ションベン(大笑)寅さん思いっきりションベン浴びて「しょっぺぇ~」(´Д`)
⬆最後に、柴又の愛すべきお人好しの面々👍
★宜しければ他の作品レビューもどうぞ🎵




















![男はつらいよ 寅次郎物語〈シリーズ第39作〉 [DVD]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51A6TZQPKXL._SL160_.jpg)