● 不登校やひきこもりの子が親を見て思っていることとは?
こんにちは^^ 野田祐佳里です。
お子さんが不登校やひきこもりになると、
最初は、不登校改善のためのテクニックを学んで、
お子さんをほめたり、元気づけたり、
慌てて、カウンセリングや病院に連れて行ったり、
それで効果がないと、
エネルギー関連のグッズを試してみたり、
家中をお掃除してみたりなど、
色々試してみては、上手くいかずにがっかりした経験をお持ちの方は、
結構いらっしゃるのではないでしょうか?
過去の私も、色々やって、玉砕してきましたが…(汗)
家の気を良くするために、苦手なお掃除を熱心にしていた頃は、
私が熱心に掃除をしているのに、食べたもののゴミを捨てない息子に注意したら、
勝手に掃除するのはいいけど、それに巻き込まれるこっちは迷惑なんだよ…
と言われていました。
親が何か学んできては、お子さんに対する対応を変えたり、
何か熱心に取り組んでいるのを見て、
「また、何か習ってきたんでしょ…」
と呆れ気味に親を見ているという話も、結構耳にします。
子どものためと称して、親の勝手で色々学んで、
上手くいかずに勝手に怒ったり、落胆しているのに腹が立つそうですが、
腹が立つ思いの下を見ていくと、
自分のせいで親に迷惑をかけている…
という罪悪感を感じて、辛い思いをしているのですね。
そんな時に子ども達は、
親は、分かりやすい、手っ取り早い方法でどうにかしようとしているけど、
そこじゃないんだよ。
問題は、あんた達自身なんだから…
と思っているそうです。
親にとって、あまりにも耳が痛い言葉なので、
子ども達は、禁句とか、これを言ってしまうと地雷を踏んでしまうと思って
この言葉を飲み込んでいるそうです。
職場にパワハラ上司と、それに耐えている部下が居るとして、
部下が心身症を発症しているイメージをすると分かりやすいかもしれません。
このような環境の職場に通い続けていたら、
色々な治療などを試しても、状況は改善しないので、まずは休職したりしますよね。
でも、不登校やひきこもりのお子さんは、親を取り替えるわけにはいかないので、
関わりを絶ちたい時は、部屋にひきこもったりします。
パワハラ上司が、部下の状況が良くなるように、
会社のお掃除をしたり、エネルギーグッズを持ってきても、
そこじゃないんだよ!
と思ってしまいますよね。
パワハラ上司が、部下をほめるといいというテクニックを知ったとして、
それをやってみたとしても、
権力で部下をコントロールしないと安心できなかったり、
ちょっとしたことで、いつもイライラしている人、
自分自身の承認欲求が満たされていなくて、他人を認められない人が、
表面的にほめるテクニックを使ったとしても、
心から相手を尊敬してほめている感じが伝わらない、
上から目線でジャッジしている感じがして、
何かイヤミな感じがするんですよね。
例え話ですが、不登校やひきこもりの家庭でも、
こんなことが起こっているのかな…
と考えると分かりやすいと思います。
私達は、他人の背中が見えるように、他人の問題は分かるけど、
自分のこととなると、自分の背中が見えないように、
自分の問題にはなかなか気づけないのですね。
こんな時にはどうしたらいいでしょうか?
自分の背中が見えない時には、他人の問題を自分に当てはめて考えてみると、
色々気づけるようになります。
パワハラ上司の件で、上司や部下が異動することができないなら、
気づいた方が、自分の心に向き合うしかないのですね。
このブログを読まれているのは、親御さんがほとんどだと思いますので、
権力で部下をコントロールしないと安心できなかったり、
自分自身の承認欲求が満たされていなくて、他人を認められないという、
パワハラ上司の権力を振りかざさないと、自分に自信が持てないという、自信のなさや、
満たされていない承認欲求に向き合うということですよね。
会社に例えてみて、
上司に、自分の意見や思い、失敗したことなど、
気兼ねなく相談できる雰囲気なのか、
上の意見が通って、下の人はそれに従うしかないような雰囲気なのか、
自分の家庭をチェックしてみるといいかもしれません。
不登校やひきこもりになるような敏感なお子さんが
居心地のいい家庭というのは、
親御さんや他の兄弟にとっても居心地のいい家庭だと思いますし、
親御さん自身の課題に向き合うということは、
親御さん自身の生きづらさを解消することにもなります。
UMIのカウンセリングや講座では、そのお手伝いをしています。
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応援ありがとうございました^^