恐怖の舞台~ハムレットにはまった

女子高校生の物語

 

「教室は舞台だった。でもあてがわれた役は、

明らかに自分ではなかった。

だから私はハムレットになった。」

 

 

*****

 

 

 

文化祭前日。トン子たち裏方は、

机のや椅子、その他の大道具を講堂に運び込む作業にあたる。

全クラス一斉に動きだしたので、

講堂まで長蛇の列になった。

 

裏方1

ひー

疲れたな。

もう、列が動かない。

腹減ったよ。もうお昼だ。

 

トン子

一旦お弁当食べて休もうか?

 

瑠菜

賛成

 

一同、一旦休憩して、お弁当を食べ始める。

 

プン子があらわれる

 

プン子

誰がお弁当食べていいって、いったの?

 

皆下を向く。

 

プン子(怒りに震えて)

信じられない!!誰がお弁当食べていいっていったの?

 

裏方たち

……

 

 

トン子

(目を見開いて、プン子にせまる)

食べてるのではなく、食われてる。

笑笑

バーナムの森は、まだ動いていない!!

 

 

 

瑠菜

ありゃ、ハムレットからの、

今度は、マクベスだ

笑笑

 

 

 

プン子

(呆れたような顔して)

だから、誰がお弁当を食べていいって言ったのよ!!

私たちがどれほど真剣に頑張ってるか、分かってる?

 

トン子

お前に喜んでやれるものは、

お暇ぐらいなものだな。

…命は別だな。命、命…。

命を奪おうというなら、

奪えるものなら奪ってみろ!!

……

この耄碌爺め!!

(おもちゃの短剣を突きつける)

 

瑠菜

ちょっ、トットン子!!

あっ、

食卓が神とともにあらんことを!!

 

プン子

はぁ?

(怒りに震えながら、去っていく。)

 

善吉

弁当食べるのに許可なんか待ってたら、

俺たち飢え死にだよな。

笑笑

 

瑠菜

ブラック企業だな。

 

トン子

いや、私たちはもはや奴隷なのよ。

 

他の裏方たちは、ずっと下を向いたまま

黙っている。

 

瑠菜

(心の中)

最近のトン子、さすがにちょっとやばいかもな。

 

 

次  28 恐怖の舞台~正義と友情の正体

 

 

 

この物語は、フィクションです。登場人物はすでて架空の人物です。

 

目次

 

 

 

序章

 

登場人物

プロローグ ~キューピッドの矢のゆくへ

 

第一章 2年E組

 

1 朝の儀式と鏡と神~鏡に現れた謎の青年

2 to be or not to be…論

3 モテ男の恋

4 トン子の恋~私なんて嫌い

5 モテ男と演鶴子の恋

6 恐怖の合唱練習

7 牢獄と胡桃の殻~消された自分

8 影との戦い~影とは自分の弱さ

9 人魚姫の歌声~声は奪われても

10 ハムレット論

11 オフィーリア論

12 行け!!尼寺へ

13 タピオカの涙~クラスの同調圧力の恐怖

14 真実の混乱~真実はこうして捏造される

15 ビーナスの支配~演鶴子による恐怖の支配

16 オフィーリアの夢~真っ白い死の世界

17 狂気の夢~壊れずに生き延びる、それが一番難しい役

18 笑いと狂気と自由~自分をまもるために

19 観劇の夢 ~観客席はいかか?

 

 

 

第2章 3年E組

 

20 プールサイド~存在とは何だ?

21 ハムレット観劇

22 自由の歌~凍てつく大地に春が来る

23 スカーレットはいかが~それより恐ろしい正義のヒロイン

24 ホレーシオ論

25 出演の夢~私は誰?

26 ハムレット論2~名作"ハムレット"の秘密

27 バーナムの森~食われているのは私たち

27 恐怖の舞台~正義と友情の正体

28 死の舞台とダフネの変身

 

 

終章

 

 

エピローグ~再生の舞台

 

 

 

 

小説家になろうでも公開「恐怖の舞台」~ハムレットに魅せられて(内容は当ブログと同じです。ただし、トン子と瑠奈のハムレットの哲学論の回は省略しております)

 

 

この物語はフィクションです。登場人物はすべて架空の人物です。

無断転載などは禁止します。

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