恐怖の舞台~ハムレットにはまった女子高生の物語
「教室は舞台だった。
でもあてがわれた役は、明らかに自分ではなかった。
だから私はハムレットになった」
モテ男
ごめん、別れて欲しい
演鶴子
どうしたのよ?何が気に入らないのよ!!
モテ男
なんか、お前といると頭が混乱する。
演鶴子
私が余りにも人気者だからね。
焼き餅妬いているのね。
モテ男
いや、そう言う訳じゃ
まぁ、とにかくね別れるってことで
そそくさと立ち去る。
演鶴子がスマホを操作する。
演鶴子
彼氏の愛が重すぎて悩んでいるのよねー
*****
翌日
オペラ女とプン子
(ひそひそ声で)
演鶴子人気者すぎて大変ね。
*****
人の少ない放課後の教室
モテ男
俺は、演鶴子と別れたのに、
トン子のやつ全く無視しやがる
瑠菜
別れたの?
モテ男
え?、知らないのかよ
瑠菜
だって、あんた演鶴子に未練たらたらだってうわさよ。
演鶴子か、あんたの愛重すぎるって
笑笑
瑠菜はスマホを見せる。
男子1
ヒューヒュー!!
お前もちょっとは大人になれよ笑笑
モテ男
え??
どうなってるの?
なんで、そうなるんだ??
俺は、あいつといるとなんか頭が混乱するから。
瑠菜
あーそうなの? でも、うーん、諦めた方がいいかも
モテ男
え?トン子はやっぱり無理かな?
瑠菜
トン子じゃなくて、演鶴子よ。
彼女と別れるのは、諦めた方がいいかも
笑笑
モテ男
どういうことだ?、ちょっと待て
俺は、演鶴子とは別れたんだ。
もう関係ないはず。
瑠菜
わかってないな。あんたの欠点は、モテすぎる、いや、
モテすぎたってことかな。
モテ男
は?
瑠菜
真実なんで意味ないのよ。
そんなものはいくらでも
語り手に都合よくつりかえられるの。
モテ男
なんだか頭が混乱してきた!!
なんだよ、事実とか真実が変えられるって、おかしいだろう!!
瑠菜
笑笑笑 甘いのよ、あんたは。もう遅いわ。
事実はひとつでも、真実なんてね
人の数だけあるの。
事実を知ってる可能性があるのは、
観客だけなのよ。
あんたのちゃらーい真実なんてね、
何の意味もないのよ。
まぁね、いいじゃない、
あなた、凄く愛されてるわよ、演鶴子に。
彼女の人生を演出する小道具としてね。
貴方ほど最高な人はいないわね。だから世界でいちばん、
演鶴子に愛されてるわよ!
笑笑 だから、安心感しなさいよ
笑笑
モテ男
小道具とはなんだ!!
ええ?それは安心していい話なのか??
もう、何がなんだかわからない。
とにかく、トン子に何とか近づく方法ないか?
瑠菜
それも難しいわね。 トン子にとって、
演鶴子みたいな人は恐怖なのよ。
あなたはもう、演鶴子の小道具だから。
モテ男
だから、演鶴子はもう別れたんだ、関係ないだろ?
ああ、そういえばこないだトン子に突然
行け!!尼寺に!!とか言われたぞ!!
瑠菜
まじか、あははは 笑笑笑笑
ついにでたか、尼寺 笑笑
笑笑
モテ男
え?
瑠菜
まぁね、もうほっておいてあげたら。
トン子は生きてるだけで、精一杯なのよ。
モテ男
どうして??
瑠菜
人の気持ちなんてそんなに単純じゃない。
いずれにせよ、すべて自分の思うようになるなんて
思ったら大間違いよ!!
現実はそんなに甘くない
モテ男
もう、頭が混乱してきた。
(頭をかかえる)
(コンタクトがずれて目をこする)
モテ男
(携帯用のコンパクトミラーを出して)
コンタクトずれて、いってえな。
あれ、なんか鏡曇ってるし
ハンカチを出して鏡を拭く。
この物語はフィクションです。登場人物はすべて架空の人物です。
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