進級してトン子たちは3年生に。

今回はクラス替えはないので、

そのまま3年E組となる。

今年も合唱コンクールがやってくる。

 

ホームルーム

司会では、3年E組の

合唱曲を決めます。

では、

 

トン子は

"凍てつく大地"って言う曲

一番地味で難しそうだけど、なんかひかれるな。 

手を上げる。

 

 

オペラ女

その曲難しいし、地味だから優勝できないわよ。

 

トン子

心のなか

私はどうせ口パクだけど、

難しい曲で優勝できたら、感動できるかも

 

 

トン子につられてか、

"凍てつく大地"に多く手があがる。

 

司会

では、"凍てつく大地"に決まり。

 

 

*****

 

放課後、合唱練習

 

今年もトン子は口パクで参加。

長くてつらい練習の間、

トン子は指揮者の堅子の顔をじっと見つめて、

口をパクパク。

 

トン子

(心の中)

堅子さんはずっとクラスのリーダーをやっているけれど、

演鶴子に心酔するわけでもなく、

自分を貫いてるんだよね、

芯が強いんだな。こんな人もいるのよね。

でも…

 

歌が終わると、演鶴子が堅子に近づき、

肩に手をのせる。

 

演鶴子(堅子の肩に手をのせたまま)

今年ももちろん優勝よ!!

えい、えい、おー!!

 

クラス

おおー!!

 

 

合唱コンクール当日

歌が終わって、結果発表

 

審査委員長(ステージで)

3年生

3位 E組

"凍てつく大地"

 

発表後のクラスはシーンとしている。

 

トン子

この曲で3位はなかなかすごいな。

でも珍しくみんなシーンとしてる

どうして?

 

瑠菜

あいつら、優勝しか見てないからね。

 

審査委員長

 

2位は  C組の 息吹き

続きまして

1位は B組の 春の空

 

C組とB組は大はしゃぎ。

 

B組は皆でステージに駆け上がり、

優勝曲を再度合唱する。

 

演鶴子は、うっすら涙目で周りを睨む。

 

 

合唱コンクールが幕を閉じる

 

 

トン子 

とにかく終わったわ!!

良かったよ歌わなかったけど。

私は自分の自由の歌を歌ってたんだ。

 

 

*****

 

ホールから外に出る

 

トン子

風が気持ちいい!!

深呼吸する。

なにか、甦ったような気持ち。

 

遠くで子供たちが、遊んでいる声が響く。

子供たちにに風船を配る人。

何かのキャンペーンのようだ。

 

トン子

あっ、

 

 

ひとつの風船が、ふわりと空へ舞い上がる。

トン子はその風船を見つめる

 

 

 

次 23 スカーレットはいかが

 

 

目次

登場人物

 

目次

 

 

 

序章

 

登場人物

プロローグ ~キューピッドの矢のゆくへ

 

第一章 2年E組

 

1 朝の儀式と鏡と神~鏡に現れた謎の青年

2 to be or not to be…論

3 モテ男の恋

4 トン子の恋~私なんて嫌い

5 モテ男と演鶴子の恋

6 恐怖の合唱練習

7 牢獄と胡桃の殻~消された自分

8 影との戦い~影とは自分の弱さ

9 人魚姫の歌声~声は奪われても

10 ハムレット論

11 オフィーリア論

12 行け!!尼寺へ

13 タピオカの涙~クラスの同調圧力の恐怖

14 真実の混乱~真実はこうして捏造される

15 ビーナスの支配~演鶴子による恐怖の支配

16 オフィーリアの夢~真っ白い死の世界

17 狂気の夢~壊れずに生き延びる、それが一番難しい役

18 笑いと狂気と自由~自分をまもるために

19 観劇の夢 ~観客席はいかか?

 

 

 

第2章 3年E組

 

20 プールサイド~存在とは何だ?

21 ハムレット観劇

22 自由の歌~凍てつく大地に春が来る

23 スカーレットはいかが~それより恐ろしい正義のヒロイン

24 ホレーシオ論

25 出演の夢~私は誰?

26 ハムレット論2~名作"ハムレット"の秘密

27 バーナムの森~食われているのは私たち

27 恐怖の舞台~正義と友情の正体

28 死の舞台とダフネの変身

 

 

終章

 

 

エピローグ~再生の舞台

 

 

 

 

小説家になろうでも公開「恐怖の舞台」~ハムレットに魅せられて(内容は当ブログと同じです。ただし、トン子と瑠奈のハムレットの哲学論の回は省略しております)

 

 

この物語はフィクションです。登場人物はすべて架空の人物です。

無断転載などは禁止します。

内容は随時変わる可能性があります。