恐怖の舞台~ハムレットにはまった
女子高校生の物語
「教室は舞台だった。でもあてがわれた役は、
明らかに自分ではなかった。
だから私はハムレットになった。」
*****
トン子 授業中に頭がふらふらしてくる。
トン子
ああ、小テストの勉強一夜漬けしたからな ああ、
なんか 体が冷たくなってきた。
クラス
トン子!!
倒れたぞ!!
*****
トン子
周りの声が、遠退く。
気がつくと、あたりは真っ白
自分も真っ白な服を着て寝ているようだ。
でも、体がうまく動かない。声もでない。
(心の中)
ああ、怖い。でもちょっと静かな安らぎもある。
真っ白でなにもない。
ここは、天国?それとも…
ああ、あの真っ白で未知の世界?
手にはすみれの花束をもっている。
*****
ふっと目を開けると保健室のベッドに寝ている。
花束を持っていた手は、掛け布団を握っている。
養護教諭
大丈夫?ひどい貧血ね。ほら、水分とって。
水のはいったコップをわたす。
トン子
すみません。
水を少し飲む。
養護教諭
足を高くするように。タオルいれといたから、
そこにまた脚をのせて。
もう少し休んだほうがいいわね。
ルルル 電話がなる
養護教諭が電話にでる。
トン子さんごめんね、ちょっとはずすわね
トン子
わるい夢さえみなければ、いつまでも眠っていたい。
モテ男
恐る恐る、保健室のドアを開ける、
ベッドに近づく。
誰かが頭から布団かぶって寝ている。
トン子に、まちがいはないな、
おい、トン子、大丈夫か? うん? 生きてるか?
(恐る恐る、掛け布団を少しめくる うわ!!
紙で作った、白い花でおおわれている!! )
モテ男
とっ、トン子が死んだのか? 慌てて立ち去る
瑠菜と美佳が、保健室に入る
トン子らしき人が、頭から布団をかぶって寝ている。
布団をめくる。
瑠菜
キャーっ、えっ、トン子?
紙で作った白い花で覆ってある。
花をどける トン子か微かにに笑う。
瑠菜
もう、脅かさないでよ!!
モテ男
(いつの間にか、入ってきて)
悪ふざけが過ぎるぞ!!
怒って立ち去る
トン子
そこに、文化祭の装飾で使った、紙の花があったから。
オフォーリアみたいでしょ。
瑠菜
トン子… 何を考えてるのやら
****
別の日の昼休み
トン子
デンマークで一番美しい王妃様よ!!
瑠菜がダンス発表会で使った造花を瑠菜にわたす。
その後、オフォーリアになりきって、
造花を一本ずつ女子たちに渡す。
思いっきり、少し不気味なくらいに笑う
あははは
笑笑
プン子
何やってるの?
トン子
私のこと忘れないで 。
造花を渡す。
プン子
は??
別の日の昼休み
机を並べて、その上にトン子が横たわる
回りに紙の花が、飾られる。
瑠菜
美しい人には美しい花を さようなら。
ハムレットの嫁になってくれればと思っていたのに
モテ男
ハムレットって、俺か?
演鶴子、睨む。
瑠菜
笑笑 あんたが、ハムレット?
あんたは、せいぜいリヤ王よ。
笑笑笑笑
モテ男
リヤ王ってなんだ?
この文学かぶれが!!
この物語はフィクションです。登場人物はすべて架空の人物です。
無断転載などは禁止します。
内容は随時変更する場合があります。
目次
序章
第一章 2年E組
第2章 3年E組
終章
小説家になろうでも公開「恐怖の舞台」~ハムレットに魅せられて(内容は当ブログと同じです。ただし、トン子と瑠奈のハムレットの哲学論の回は省略しております)
この物語はフィクションです。登場人物はすべて架空の人物です。
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