恐怖の舞台~ハムレットにはまった女子高生の物語

 

「教室は舞台だった。

でもあてがわれた役は、明らかに自分ではなかった。

だから私はハムレットになった」

 

 

 

ホームルーム

 

司会

今年の文化祭、E組では、

タピオカティーと中華まんのお店を出店

に決まりました。

 

クラス

拍手

 

女子たち

ウエイトレスたちはみな、

チャイナドレスを着ましょう。

 

 

*****

 

 

放課後

教室内の装飾も、提灯等を作って飾り、

皆熱心にとりくんでいる

 

看板

タピオカティー&中華まん

 

 

トン子

タピオカティーって、そもそもどこの国のもの?

 

瑠菜

確か、台湾かな?

 

 

*****

 

文化祭の準備でおそくなり、雨が降ってくる。

 

トン子

傘あったかな。教室をさがしてみよう 

(一人で教室に戻り、置き傘を、確認。ない。)

やっぱ持ってなかったか。 

 

モテ男がはいってくる

 

モテ男

トン子、どうしたの?何してるの? 

 

トン子 

傘がなくて ははは。

 

モテ男

畳み傘をトン子にさしだす。 

これ使えば? 俺の置き傘。俺今日傘あるし。

 

トン子 

ありがとう。

傘を受けとり、背中を向ける。

 

モテ男が近づいてくる気配。 

 

モテ男 

ねえ、トン子

 

トン子 

行け、尼寺へ!!

 

モテ男 

??は? 尼寺って、俺は男だし? 

 

 

トン子 

じゃあ、なんか寺的なところへいって、

坊主的なものになって!!

走って逃げる。

 

モテ男 

な、なんだ??あいつ気が狂ったか??

おれのせいか??

 

 

*****

 

トン子と瑠菜が昇降口から歩きだすと、

 

横をモテ男と演鶴子が、ひとつの傘に入って通りすぎる。

そしてそのまま校庭を徘徊し、

知り合いに会うたびに演鶴子は話し込む。

そして、SNS用にスマホで写真をたくさん

撮ってもらってる。

 

オペラ女も側にいる。

 

モテ男が、トン子の方をチラッとみる。

その瞬間、演鶴子が笑いながら、

モテ男の背中を思いっきり叩く

 

モテ男

いてぇ!!💢

 

演鶴子とオペラ女

あはははは

 

女子たち

ラブラブね!!

 

瑠菜

?何あれ?

キャンドルサービス?

 

 

トン子

尼寺にいったのよ、

 

瑠菜

??

 

傘に当たる

雨音が大きくなる。

 

次 13 タピオカの涙

 

目次


 

登場人物

 

 

 

 

目次

 

序章

 

登場人物

プロローグ~キューピッドの矢の行方

 

第一章 2年E組

 

1 朝の儀式と鏡と神~鏡に現れた謎の青年

2 to be or not to be…論

3 モテ男の恋

4 トン子の恋~自分なんか嫌い

5 モテ男と演鶴子の恋

6 恐怖の合唱練習

7 牢獄と胡桃の殻~消された自分

8 影との戦い~影とは弱さ

9 人魚姫の歌声~声は奪われても

10 ハムレット論~悲劇と喜劇の間

11 オフィーリア論

12 行け!!尼寺へ

13 タピオカの涙~クラスの同調圧力による被害

14 真実の混乱~真実はこうして捏造される

15 ビーナスの支配~演鶴子による恐怖の支配

16 オフィーリアの夢~真っ白い死の世界

 

17 狂気の夢~壊れずに生き延びる、それが一番難しい役

18 笑いと狂気と自由

19 観劇の夢~観客席へ
 

 

第2章 3年E組

 

20 プールサイド~偽りの恋?存在とは?

21 ハムレット観劇

22 自由の歌~凍てつく大地に春がくる

23 スカーレットはいかが~それより恐ろしい正義のヒロイン

24 ホレーシオ論~観客の化身

25 出演の夢~私は誰?

26 ハムレット論2~名作"ハムレット"の秘密

27 バーナムの森~食われているのは私たち!!

28 恐怖の舞台~正義と友情の正体

29 死の舞台とダフネの変身

 

 

終章

 

 

エピローグ~再生の舞台

 

 

 

この物語はフィクションです。登場人物はすべて架空の人物です。

無断転載などは禁止します。

内容は随時変わる可能性があります。