新型コロナ感染が拡大しないように、外出時のマスクが必須となって約半年。
普段ウェディングドレスを作っている私たちが、感染予防のためのマスクを製作するとは、今年の初めには想像できない出来事でした。
3月に実家の弟に電話をしていて、ひとしきり話しをした後、最後に「それじゃぁ、気をつけてね。会社に行く時はマスク忘れないで。」と言ったところ、「っていうかマスク売ってないよ!」との返事。2歳年下の弟は、私にとって子供の頃から(大人になっても・笑)放っておけずにお世話してしまいたくなる存在。
「えー、マスクないの?! それじゃ、今度作って送るから待っててね」それがマスク作りの始まりでした。
弟をはじめ両親・実家の家族、姉家族などまずは家族のマスクを作ったのですが、家族をウィルスから守りたい。そして着けたときに安心感のあるもの、かつ楽しい気分になるような素敵なものを作りたい!!という思いがすべての原点でした。
そのときに作ったマスク(家族 多いです)
家族には写真で生地を選んでもらい作ったのが好評で、そのスタイルでお客様にもマスクをお届けできればと受注生産性にしたのですが、販売できるよう納得がいくまで素材・サイズ、デザイン、型紙など...試行錯誤し、研究を重ねました。
ご自分のマスクや、ご家族の皆様のマスクをご注文くださる方の思いには毎回感動し、ご自分やご家族の方に向けたその想い(愛)を形にしよう、そう心に決めました。
コロナウィルスで不安が高まる中、マスクをご注文くださる多くのお客様が、優しいお気持ちやお言葉を送ってくださって、私も一日でも早くお客様のお手元にマスクが届くように、すべての思いを込めて製作に励みました。
今年の春だけで、たぶん一生分のマスクを作ったのではないか...と感じていますが、以前ほどの枚数ではありませんが、現在もオーダーしてくださる方もいらしてやりがいも感じています。
お客様さまからいただいた沢山の思いです。こんなにも嬉しいご感想をいただいていたとは、自分でも驚きでした。ありがとうございます!!
ウェディングドレスという非日常的なアイテムを扱うアトリエですが、日頃から機能性や美しさを常に研究していたため、マスクという実用的なアイテムも、どうしたらもっと機能的に、使いやすく心地良いか...というのを現在でも改良を続け、バージョンアップしています。
マスク作りを経験して感じたことは、お客様の求めるものを作る喜びと、お届けできる喜び、そしてお客様とのコミュニケーションが何よりも励みになり、ものづくりに繋がっていくということでした。
やはり人と人の繋がりが全ての源だという経験をマスク作りを通して体験させていただいたこと、そして不安で先が見えないときも、支えてくださる方々のおかげで、助けられたことにも感謝しています。
今日も読んでくださってありがとうございました。
ルーチェ クラッシカ・光田 みどり
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