小アルカナ<10>の具体的な解釈を例にしつつ、タロットの読み深めのコツについてです。
【タロット連合2】⑤LUA担当小アルカナ<10>についてで、各スートのイメージを<10>として並べてみましたね。
これ
いっぱいで苦しくて手放したい<ワンドの10>
いい感じに築いてこれた<ペンタクルの10>
よくも悪くも新しい気づきを得た<ソードの10>
どんな状況であろうと心が満たされた<カップの10>
これを絵で見ると、苦しそうな<ワンドの10>と、死んでいるのか死んだふりなのかの<ソードの10>は悪い結果で、満ち足りていそうな<ペンタクルの10>と<カップの10>は良い結果と、単純に善悪で決めつけてしまうこともあるでしょう。
でも、それはいけません
何に対して出た<10>であるかを考えて読み深めることが重要です。
たとえば、大口を叩いて「いいよ、いいよ、やっとくよ! 任せて!」と言い続けたあとの<ワンドの10>なら、自業自得だから仕方がないと読めます。
しかし、周りから無理を強いられていっぱいいっぱいになっていたときの<ワンドの10>なら、人間関係や周囲の環境を見直さなくてはいけないでしょう。
また、人に任せることや、うまく指示することができず、「わたしがやらないとダメ!」と勝手に思い込み、一人で抱え込んだときの<ワンドの10>なら、手放せるのに手放さないという自分自身が原因であることがわかります。
漠然と「悪い状態」と読むだけでは、タロット占いは成立しません。
<ペンタクルの10>は物理的な豊かさを手にしていますが、<カップの10>は心で幸せを感じる状態です。
家(財産や環境など)があり、そこに人間関係が築かれている<ペンタクルの10>と<カップの10>ですが、充実するものがペンタクルなのかカップなのかで、異なるものになります。
個人的には大好きな<ソードの10>は、思考のつまずきと捉えると読み解きやすくなるでしょう。
<ソードの10>を見ると、「こわい!」「死ぬんですか?」とおっしゃられることがありますが、どちらも正解で不正解といえます。
自らの考えてきたことが誤りだったことに気づいたら、ショックで死にたい気持ちになることがありますよね。
恥ずかしいというのもあれば、これまで自信満々でいたことを訂正しなければならない場合なら、もう、洒落になりません。
まさに、この絵のとおりで、死んだも同然といえます。
同時に、ここまで来たら、もう腹を決めるしかないという思いも生まれるでしょう。
じたばたしてもはじまらないし、一念発起するしかないという流れを迎えます。
それが、嵐で真っ暗な空の向こう側に見える黄色い光に照らされる遠くの空に表れていますね。
<ソードの10>は気づきの瞬間、目覚めの瞬間であり、ここから再び<A>の初心に立ち返ることにつながっていきます。
<A>から<10>の状態は、こうして繰り返されていると考えれば、今の自分がどの地点にいるかを見つめるヒントになるでしょう。
このように、何に対して出たカードであるかを考えて読むことが読み深めのコツになります。
小アルカナ、コートカード、大アルカナのすべてに共通することです。
「お題をしっかり決めてから占いましょう」といわれる理由は、ここにあります。
お題がざっくりしていると、このような読み深めが難しくなり、漠然とした答えになってしまいます。
とくに悩みがないから、何となくお告げやおみくじとしてタロットを引いてみるなら、何も考えなくてもOKですが、悩みについて占うときは、お題を具体的にすると占いやすくなるでしょう。
コツをつかんで、タロットリーディングを充実してくださいね
ということで、タロット連合2についてのブログを終わります。
ありがとうございました
タロット連合2関連記事
マイカレさんからの潜入レポートはこちら
こちらは前回のタロット連合について書いたブログです。
マイカレさんのマイカレ潜入レポートもあります