ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回は番外編、ビーフカツからは離れます。テーマは、『韓国美食麺回顧録(地方都市編)』です。これまで韓国美食麺回顧録は『プサン/キョンジュ編』、『ソウル/インチョン/スウォン編』と2回アップしましたが、今回が最終回になります。店名に過去の記事をリンクさせていますのでご興味ございましたらご笑覧ください。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カンウォンド(江原道)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カンウォンド(江原道)からスタートします。
キョンギド(京畿道)の東に隣接し
冬季オリンピックの開催地ピョンチャン(平昌)や
冬のソナタの舞台にもなったチュンチョン(春川)など
人気の都市が多数あります
・・・と書きつつ私はどちらにも行ったことがありません。
まずはカンヌン(江陵)市
日の出が美しい東海岸の町です。
#01 うどん
キムパプ・チョングク
記事書いていません。
キムパプ・チョングクは
韓国全土にある食堂です。
店名のキムパプ(韓国風海苔巻き)をメインに
ビビムパプ、ラーメン、スパゲティ、ハンバーグ
オムライス、とんかつ、うどんなど
韓中洋和の無国籍なメニュー構成ですが
安くてそれなりの味なので重宝する店です。
頂いたうどんは和風出汁で
油揚げ、揚げ玉、海苔などが乗り
とても美味しかったです。
うどんは柔らかく
大阪や博多に近い食感です。
次は40㎞ほど南下した
サムチョク(三陟)市です
海の中に突き出た蝋燭のような岩
『チョクテバウイ』で有名な町です。
#02 チャムポン
市中心部にある
日本で言うところの町中華です。
日本のチャンポンから派生した料理ですが
かなり韓国風にアレンジされ
全くの別物といっても過言ではありません。
ムール貝など魚介類の出汁が効いたスープは
何とも言えない美味しさ
辛いことは辛いのですが
見た目ほどではありません。
麺はチョルミョンに近く
腰があってシコシコ
超美味です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キョンサンプクド(慶尚北道)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
更に南に下り
キョンサンプクド(慶尚北道)へ。
まずはポハン(浦項)市
世界最大級の製鉄会社POSCOの城下町で
韓半島で最初に日が昇る町です。
#03 テゲラミョン
市中心部から東に15㎞程
日本占領時代の面影が色濃く残る
クリョンポ(九龍浦)という漁港にある
海鮮料理店です。
テ(大)ゲ(蟹)ラミョン(ラーメン)
さぞかし素晴らしく大きな蟹が
・・・と思っていましたら、これです。
蟹の旨味が出たスープは
味わい深くとても美味
丁度よい辛さです。
麺は即席麺
韓国のラーメンでは当たり前のことで
それなりの美味しさです。
問題は蟹
ご覧の通りスカスカで
ほとんど身が入っていません。
全体的には美味しかったのですが
やはり蟹の身が恋しかったです。
ポハンから東へ約100㎞
韓国第4の都市テグ(大邱)市へ移動します。
昔から市場で有名な町で
『ソムンシジャン(西門市場)』を始め
大小の市場が市内に点在しています。
#04 ネンミョン(冷麺)と炭焼きカルビのセット
2006年創業のネンミョン専門店で
韓国各地にチェーン展開されています。
ネンミョンと炭焼きカルビのセットは
店の一番人気商品。
ネンミョンは
そば粉の割合が多いのでしょうか
歯切れがよくとても美味でした。
通常はキュウリが入っているのですが
いつもの通り『オイペギ(胡瓜抜きで)』。
ユク(肉)サム(包む)ネンミョンの店名通り
肉でネンミョンを包んで頂きます。
私もやってみましたが
食べにくかったので
別々に頂きました。
#05 焼きうどん
市中心部にある
1954年創業の中華料理店です。
『元祖』を名乗る焼きうどんは店の名物
ほとんどのお客さんが注文しています。
ハングルでも
야끼우동(ヤキウドン)と表記されています。
焼きうどんとは言うものの
日本の焼きうどんとは全く別物。
麺は太麺で腰があり
スパゲティのような食感。
海老、イカなどがゴロゴロ入り
とても美味。
見た目ほど辛くはなく
一味唐辛子を大量に掛けている
韓国人の方もいました。
テグから北に約70㎞
アンドン(安東)市へ。
両班文化の伝統を残す
『アンドンハフェマウル(安東河回村)』で有名な
韓国でも有数の観光都市です。
#06 ソングクス
アンドンで有名な食べ物は
ブランド牛のアンドンハヌ(韓牛)を使った料理ですが
今一つ忘れてはいけないのがソングクスです。
市内に何軒もの専門店がありますが
一番の人気は『コルモッカンソングクス』です。
日本のうどんに近い
手打ちの平打ち麺ですが
腰はありません。
透明のスープは
牛骨出汁で美味ですが
非常に薄味です。
パンチャンとして出される
キムチや野菜を入れ
ヤンニョム、テンジャンなどで
自分好みの味に整えます。
#07 チーズラミョン
アンドンのキムパプチョングクで頂いたのは
チーズをトッピングしたラーメン。
ベースのラーメンは
麺は即席乾麺の『辛ラーメン』
スープは店オリジナルに
玉子を溶いたもので
かなりの辛さですが美味。
時間とともに
チーズが溶け始め
辛さがマイルドになります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チュンチョンド(忠清道)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今度は進路を西に変え
隣接するチュンチョンド(忠清道)へ。
アンドンから100㎞ほど
韓国第5の都市テジョン(大田)市から。
比較的新しい町で
科学技術都市として知られています。
近年
特許庁や統計庁など首都機能の一部が
テジョンに分散され
KORAIL(韓国鉄道公社)の本社も置かれています。
#08 チャジャンミョン
ソウルやプサンなどを結ぶ
高速バスターミナルの
フードコートの中にある麺屋です。
一見カレーのようなビジュアルですが
韓国版のジャジャ麵『チャジャンミョン』です。
ソースの具は
豚肉、ポテト、人参、玉ねぎ
ほぼカレーと同じですが
味は全く異なります。
コクのある
甘辛いソースが
もちもちの麺に絡み
最高の美味しさ。
フードコートの食べ物とは思えない
ハイレベルなものでした。
#09 メミルソバ
KORAIL『テジョン』駅から地下鉄で約30分
ユソンオンチョン(儒城温泉)にある麺専門店。
ネンミョンやラミョンもありますが
頂いたのはメミルソバ。
『メミル』は韓国語で植物としての蕎麦
『ソバ』は日本語
すなわち和蕎麦です。
つゆに氷が浮かんだ冷たい蕎麦
麺は蕎麦というよりは
ネンミョンに近い食感と味わいです。
和蕎麦として頂くと
?が10個以上頭に浮かんでしまいますが
全く別物の麺として考えれば
それなりに美味しい食べ物でした。
テジョンから更に西に約50㎞
プヨ(扶余)ヘ向かいます。
日本とも関係の深かったペクチェ(百済)
その最後の都だった町です。
#10 焼きうどん
シンポウリマンドゥは
インチョン(仁川)市に本店を置く
食堂チェーンです。
プヨの店で頂いたのはオモクウドン
『オモク』は韓国語で練り物ですが
メニューには平仮名で『おでんうどん』とも。
かもぼこかさつま揚げが乗ったうどん
そう思っていたところ
出たきたうどんには
油揚げが乗っています。
これはユブ(油揚げ)うどんだろう
そう抗議したところ
アジュンマはオモクウドンだと譲りません。
私の韓国語能力では
これ以上のクレイムは無理
そして麺が伸びそうなので折れました。
出汁もうどんも油揚げも
とても美味しかったので良しとしますが
オモクウドンがどんなものなのか
後髪を引かれました。
#11 ラミョン
町の中心にある商店街で見つけた食堂
全国区のキムパプチョングクをパロった
そんな店名に惹かれ入りました。
韓国内でこの店を見たのは
これが最初で最後です。
さほど空腹でなかったので
無難なところでラミョンにしました。
3500ウォン(約350円)の割には
具がほとんど入っていません
・・・ちょっとがっかり。
と思っっていたところ
麺の下からマンドゥとオモクが出てきました
・・・ちょっと見ではユブ(油揚げ)に見えますが
間違いなくオモクです。
麺はもちろんインスタントの乾麺ですが
スープは自家製で結構な辛さ
とても美味しかったです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・チョルラプクド(全羅北道)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最後はプヨから南下し
チョルラプクド(全羅北道)へ移動します。
プヨから約50㎞
クムガン(錦江)の河口に位置する
港町クンサン(群山)市です。
日本占領時代は
日本への米を搬出する基地として知られ
日本人も多く住んでいたことから
日本式の家屋も多く残っています。
#12 海鮮チャムポン
ッサンギョンパンジョム(双龍飯店)
クンサン漁港近くにある
中華料理店です。
こちらの人気商品は
漁港の近くだけあり海鮮チャムポン。
ムール貝、あさり、海老、たこなど
具沢山で麺が見えません。
麺は中太でもちもち
スパゲティのような食感で
とても美味しかったです。
魚介類の出汁が十分に出たスープは
滅茶苦茶美味しいのですが物凄い辛さ
さすがに飲み干せませんでした。
#13 醤油ラーメン
クンサン市内に何店舗かを展開する
ラーメン専門店です。
日本語の店名が付けられていますが
韓国の方の経営のようです。
入ってすぐに失敗したなと思ったのは
一蘭のように一人ひとりパーティションで
仕切られたカウンター
・・・閉所恐怖症で嫌いなのです。
取り敢えず無難なところで
醤油ラーメンを注文。
えっ!富山ブラック?
真っ黒なスープです。
ストレート細麺
柔麺好きの私ですが
これはさすがに茹で過ぎです。
スープは
見た目ほど悪くはなく
鶏ガラ出汁で美味でした。
やはりインパクトある色ですね
何が入っているのでしょう?
3回にわたってお送りした
韓国美食麺回顧録は今回で完結です。
次回は、本日15:00にオンストリート編。過去の旅などで脳裡に焼き付いている街角の光景をご紹介します。テーマは、中国黒龍江省ハルビン市です。