右腕の「魔法の動き」がスイングの動きを作る
このブログでのスイングの動きの基本的なイメージを少し詳しく書くと、背骨の動きで脚を通して地球を押し、その反作用が別の筋群を通して背骨を動かし、これにより体の外側の大きな筋群が引き伸ばされ、これが腕を振る動きを生むという形になります。決定的に重要なことは、この動きを右腕の「魔法の動き」でリードするということです。
右の肩と腕の「魔法の動き」は、バックのスタート、右への引き、上への引き上げ、トップの切り返し、引き下ろし、肘の伸ばし、押しの動き、という七つの動きの転換点を生み出します。これに対応して、脚腰の体勢に対応する転換が生まれます。これらの転換点に続く動きでは、背骨の動きが地面を押し、その反作用で背骨が動いて肩と腰の間の距離を増しクラブを引きます。
右手の後ろ三本の指を内側に握り、右腕を内側に回す動きをゆっくり、しっかり試して見れば、これらの動きの発生を確認することができます。この場合、アドレスの体勢のように、軽く膝に角度をつけて立った状態で腕の動きを試します。更に、腕の動きに伴う肩(肩甲骨)の動きも確認しつつ動きを作ります。これで上腕の内旋(内側回り)が確保されます。
右腕の動きと共に、脚腰の体勢に変化が起きることが分かります。これによって、背骨の動きに伴って生まれる地面を押す脚の動きに変化が生まれ、その結果が背骨の動きに現れます。ただし、一貫して地面を押し下げる動きが主体となり、これが「両肩を右回り押し上げる」動きを生むわけです。
この右腕の「魔法の動き」でスイングの動きを生み出すことについては、実は2003年6月23日に既に文章にしています。それ以降3年半が経過しています。この間に背骨の動き、脚腰の動きなどとの繋がりが次第に詳しく検討されて来ていますが、基本的なイメージに変化はありません。ここまで来てみれば、あとは多くの人々の実用結果に期待するだけです。
というわけで、しばらくブログはお休みです。
右の肩と腕の「魔法の動き」は、バックのスタート、右への引き、上への引き上げ、トップの切り返し、引き下ろし、肘の伸ばし、押しの動き、という七つの動きの転換点を生み出します。これに対応して、脚腰の体勢に対応する転換が生まれます。これらの転換点に続く動きでは、背骨の動きが地面を押し、その反作用で背骨が動いて肩と腰の間の距離を増しクラブを引きます。
右手の後ろ三本の指を内側に握り、右腕を内側に回す動きをゆっくり、しっかり試して見れば、これらの動きの発生を確認することができます。この場合、アドレスの体勢のように、軽く膝に角度をつけて立った状態で腕の動きを試します。更に、腕の動きに伴う肩(肩甲骨)の動きも確認しつつ動きを作ります。これで上腕の内旋(内側回り)が確保されます。
右腕の動きと共に、脚腰の体勢に変化が起きることが分かります。これによって、背骨の動きに伴って生まれる地面を押す脚の動きに変化が生まれ、その結果が背骨の動きに現れます。ただし、一貫して地面を押し下げる動きが主体となり、これが「両肩を右回り押し上げる」動きを生むわけです。
この右腕の「魔法の動き」でスイングの動きを生み出すことについては、実は2003年6月23日に既に文章にしています。それ以降3年半が経過しています。この間に背骨の動き、脚腰の動きなどとの繋がりが次第に詳しく検討されて来ていますが、基本的なイメージに変化はありません。ここまで来てみれば、あとは多くの人々の実用結果に期待するだけです。
というわけで、しばらくブログはお休みです。
外から見るスイングの動きは背骨の動き
「両肩を右回りに押し上げる」動きでダウンからインパクトを実行と言うと、ダウンで右肩の上がっている人などいない、と考える人がいると思います。「両肩を右回りに押し上げる」のは、体(胸の背中)に対する動きです。外から見るのは地面に対する肩の動きで、これは背骨の動きが大勢を決めます。
一貫して肩と腕の「魔法の動き」を持続させるように体の動きを作り、これでバックからトップ、トップの切り返し、ダウンからインパクトと、一連の動きを作ってみれば、その時々の脚腰背骨の体勢が決まります。これを鏡などで確認してながら、「両肩を右回りに押し上げる」動きを確認してみれば、この動きの効果が理解できます。
目で見る動きの形は、動きの構造を説明しません。動きの作り方が分からないと、動きの形を目で見る時に、先入観に大きく左右されます。自分が好む見方で解釈してしまうのです。動きを自分で作ってみてその効果を確認し、その時々の体の動きの特性を形の上でも確認する、という方法しか、ゴルフの動きの理解を進める方法はありません。
一貫して肩と腕の「魔法の動き」を持続させるように体の動きを作り、これでバックからトップ、トップの切り返し、ダウンからインパクトと、一連の動きを作ってみれば、その時々の脚腰背骨の体勢が決まります。これを鏡などで確認してながら、「両肩を右回りに押し上げる」動きを確認してみれば、この動きの効果が理解できます。
目で見る動きの形は、動きの構造を説明しません。動きの作り方が分からないと、動きの形を目で見る時に、先入観に大きく左右されます。自分が好む見方で解釈してしまうのです。動きを自分で作ってみてその効果を確認し、その時々の体の動きの特性を形の上でも確認する、という方法しか、ゴルフの動きの理解を進める方法はありません。
右腕の動きで体の動きを引き出す
このブログでは、背骨の動きで地球を押し、その反作用が体の外側の大きな筋群を通して腕を振るというイメ-ジを追求して来ました。しかし、背骨の動きと腕の振りとの関係は直感的ではありません。この難しさを解消するためにいろいろ検討して来たわけです。
そこで今回は、これまで繰り返し提案して来た、意識しやすい腕の動きを導きとして理解し難い動きを引き出す、という考え方を再び利用することを試みます。
右手でアプローチ・ウエッヂを握り、右腕一本でボールを打ってみます。この時、右肘をたたみ込む(肘を体側に添って後ろに引き込みながら肘を折り、グリップを右外側に振る)動きでバックし、そこから引き戻してボールを打つのです。ここで「右肘をたたみ込む」という動きの説明を括弧の中に長々と書きましたが、一言で言えば右腕の「魔法の動き」ということです。
このバックの腕の動きで、自然に右肩が後ろに引き上げられます。これは肩の「魔法の動き」で、これで右上腕が内側に回ります。残る動きは、ボールを打つダウンからインパクトの動きです。これを、右肩を後ろに引き上げる動きで実行してみます。この時も右上腕が内側に回ります。
手や腕に不自然な力を加えることを避け、右肩の右後ろへの引き上げの動きでバックとダウンを振って下さい。この腕の振りで小さな振りのチップ・ショットを試すと、方向性の良いしっかりしたショットが出ることが分かります。「両肩を右回りに押し上げる」動きで、ダウンからインパクトを実行しているのです。
右肩を後ろに引き上げるという動きは、体から切り離した肩と腕だけの動きでは役に立ちません。右肘をたたみ込んでクラブを右に引く動きでバックする時のように、腕の動きが脚にまで伝わらなくては駄目です。これで背骨が働くわけです。これを意識して、ダウンからインパクトの動きを右肩の後ろの上への引き上げで実行しようとすると、右上腕が内側に回ります。
同じように右一本腕で胸を左右に回す動きでクラブを振りボールを打ってみると、この「右肩を後ろの上に引く」動きのチップ・ショットに比べ大変難しいことが分かります。ボールの方向性が確保し難いのです。一番動きを作りやすい右腕でしっかりボールが打てなくては、安定なショットは期待できません。
左一本腕で同じようにクラブを振る場合には、バックでは左肩を右前に押し上げ、ダウンでは、更にこの動きを強めるように体の左側を脚まで固めて振ります。もちろん左腕も「魔法の動き」で振り、左上腕は外側に回ります。右腕の場合よりは難しいですが、慣れれば打ち方の要領が分かります。この時も胸を右に左に回す動きで打つと、方向の確保が至難なことが確認できます。
そこで今回は、これまで繰り返し提案して来た、意識しやすい腕の動きを導きとして理解し難い動きを引き出す、という考え方を再び利用することを試みます。
右手でアプローチ・ウエッヂを握り、右腕一本でボールを打ってみます。この時、右肘をたたみ込む(肘を体側に添って後ろに引き込みながら肘を折り、グリップを右外側に振る)動きでバックし、そこから引き戻してボールを打つのです。ここで「右肘をたたみ込む」という動きの説明を括弧の中に長々と書きましたが、一言で言えば右腕の「魔法の動き」ということです。
このバックの腕の動きで、自然に右肩が後ろに引き上げられます。これは肩の「魔法の動き」で、これで右上腕が内側に回ります。残る動きは、ボールを打つダウンからインパクトの動きです。これを、右肩を後ろに引き上げる動きで実行してみます。この時も右上腕が内側に回ります。
手や腕に不自然な力を加えることを避け、右肩の右後ろへの引き上げの動きでバックとダウンを振って下さい。この腕の振りで小さな振りのチップ・ショットを試すと、方向性の良いしっかりしたショットが出ることが分かります。「両肩を右回りに押し上げる」動きで、ダウンからインパクトを実行しているのです。
右肩を後ろに引き上げるという動きは、体から切り離した肩と腕だけの動きでは役に立ちません。右肘をたたみ込んでクラブを右に引く動きでバックする時のように、腕の動きが脚にまで伝わらなくては駄目です。これで背骨が働くわけです。これを意識して、ダウンからインパクトの動きを右肩の後ろの上への引き上げで実行しようとすると、右上腕が内側に回ります。
同じように右一本腕で胸を左右に回す動きでクラブを振りボールを打ってみると、この「右肩を後ろの上に引く」動きのチップ・ショットに比べ大変難しいことが分かります。ボールの方向性が確保し難いのです。一番動きを作りやすい右腕でしっかりボールが打てなくては、安定なショットは期待できません。
左一本腕で同じようにクラブを振る場合には、バックでは左肩を右前に押し上げ、ダウンでは、更にこの動きを強めるように体の左側を脚まで固めて振ります。もちろん左腕も「魔法の動き」で振り、左上腕は外側に回ります。右腕の場合よりは難しいですが、慣れれば打ち方の要領が分かります。この時も胸を右に左に回す動きで打つと、方向の確保が至難なことが確認できます。
背骨の動きと肩の繋がりを固める
このブログは、「背骨の動きと腕の振りの関係」(06-04-17)でも詳しく議論した、背骨の動きと腕の振りの動きの繋がりの話に終始して来たように見えます。そこで今回は、最近の主要なイメージ「両肩を右回りに押し上げ続ける」動きでクラブを振る動作の仕組みを、背骨の動きとの繋がりから見ることを試みます。
「魔法の動き」でクラブを振る場合の背骨の動きの基本型をバックのスタートの動きで確認すると、腰椎は左に引かれて右に回り、胸椎は右に引かれて左に回り、頸椎は左に引かれて右に回る形の動きになります。この動きは左脚に力が入ります。これに続くトップを通して切り返しのに入る動きでは、背骨の体勢が左右反転し、右脚に力が入ります。
ダウンの始めに、バックのスタートで現れた、左脚に力のはいる背骨の体勢に入り、これに対抗する形で右脚に力の入る体勢への動きが現れ、二つの動きが同時に現れる形で背骨が固まり、腕が左へ引き抜かれます。
腰椎が左に引かれて左足に力の入る体勢では、腰椎に右に回る動きが現れながら左肩が右上に引かれ、これに対して胸椎に現れる左に回る動きによって、右肩が上に引き上げられます。これで「両肩を右回りに押し上げる」動きが現れます。この動きは、バックでも、ダウンでも共通な動きですが、動きに入る時の体勢の違いがバックとダウンの腕の動きの違いを生みます。
このため、バックでは両腕が体に巻き付けられるように動き、ダウンでは腕が引き伸ばされるように動きます。特にインパクトに入る動きでは、両脚が強く踏ん張り、両腕が強く引き伸ばされます。この動きの中でも「両肩を右回りに押し上げる」動きが現れ、これによって両肩と対応する両腰の距離が増して、両腕が強く左に引かれます。
面倒な動きのように見えますが、スタートの「魔法の動き」でグリップから肩までが固まれば、後は背骨の動きを左、右、左、右と強めるだけで動きの全てが実現しますから、実際にクラブを持つか、あるいは左手の親指を右手で握ってグリップの形に固め、バックのスタートとから、インパクトの振り抜きまでをゆっくり確実に確かめることができます。
背骨の動きは、頭の安定保持が主な任務ですから、この特性を妨げないように動きを作れば無駄のない良い動きになる筈です。このように考えると、「魔法の動き」でグリップを体に繋ぐことさえ身につけば、後はごく自然な背骨の動きで安定かつ強力なスイングを実現する可能性が納得できます。後は自分の体で確認するだけです。
「魔法の動き」でクラブを振る場合の背骨の動きの基本型をバックのスタートの動きで確認すると、腰椎は左に引かれて右に回り、胸椎は右に引かれて左に回り、頸椎は左に引かれて右に回る形の動きになります。この動きは左脚に力が入ります。これに続くトップを通して切り返しのに入る動きでは、背骨の体勢が左右反転し、右脚に力が入ります。
ダウンの始めに、バックのスタートで現れた、左脚に力のはいる背骨の体勢に入り、これに対抗する形で右脚に力の入る体勢への動きが現れ、二つの動きが同時に現れる形で背骨が固まり、腕が左へ引き抜かれます。
腰椎が左に引かれて左足に力の入る体勢では、腰椎に右に回る動きが現れながら左肩が右上に引かれ、これに対して胸椎に現れる左に回る動きによって、右肩が上に引き上げられます。これで「両肩を右回りに押し上げる」動きが現れます。この動きは、バックでも、ダウンでも共通な動きですが、動きに入る時の体勢の違いがバックとダウンの腕の動きの違いを生みます。
このため、バックでは両腕が体に巻き付けられるように動き、ダウンでは腕が引き伸ばされるように動きます。特にインパクトに入る動きでは、両脚が強く踏ん張り、両腕が強く引き伸ばされます。この動きの中でも「両肩を右回りに押し上げる」動きが現れ、これによって両肩と対応する両腰の距離が増して、両腕が強く左に引かれます。
面倒な動きのように見えますが、スタートの「魔法の動き」でグリップから肩までが固まれば、後は背骨の動きを左、右、左、右と強めるだけで動きの全てが実現しますから、実際にクラブを持つか、あるいは左手の親指を右手で握ってグリップの形に固め、バックのスタートとから、インパクトの振り抜きまでをゆっくり確実に確かめることができます。
背骨の動きは、頭の安定保持が主な任務ですから、この特性を妨げないように動きを作れば無駄のない良い動きになる筈です。このように考えると、「魔法の動き」でグリップを体に繋ぐことさえ身につけば、後はごく自然な背骨の動きで安定かつ強力なスイングを実現する可能性が納得できます。後は自分の体で確認するだけです。
背骨の動きと肩の繋がりを固める
ゴルフでは押す動きは排除すべし、という教えがあります。そこで考えてみて下さい。「魔法の動き」のダウンでは、グリップを一気に引き下ろし、両腕を伸ばしてインパクトの動きに入ります。腕を伸ばせば、グリップはクラブを押します。ダウンの一番大切な動きで、腕がクラブを押しているではありませんか。
これに対して、腰の回転あるいは左への移動を利用してクラブを振ってみて下さい。インパクトでは腕がグリップを引き込むように動く筈です。もちろんこの時の腕の動きは「反魔法の動き」です。腕がグリップを引き込むというのは、腕がクラブを引いていることです。実際に体感的に確認してみて下さい。
これらの動きを見ると、一番大切なインパクトの動きで、「魔法の動き」を利用するスイングでは両腕がクラブを押し、「反魔法の動き」を利用するスイングでは両腕がクラブを引いていることになります。そこで、前記の教えに従えば、「魔法の動き」を利用するスイングは駄目、ということになります。
ところが、ここで考え直してみて下さい。「反魔法の動き」では両腕が引き込まれて脇が締まります。タオルを両脇に挟んで振る練習法が思い出されます。これで腕が固まり体に固定されます。したがって、インパクトの動きは体の動きで腕を振ることになります。しかし、体に引き付けて固まった腕を振るには、体で腕を押すしかありません。実際にこれでダフリの動きが出たり、腕を痛めたりするわけです。
ところが、「魔法の動き」でインパクトを振り抜くと、「両肩を右回りに押し上げ続ける」動きで、腕が固まって伸びながら肩(上腕肩甲関節)で回転して左へ引かれます。この場合は背骨が固まりながら体の筋群の緊張で腕を引っ張り、クラブを振り抜きます。ヘッドが大きな抵抗を受ければ、腕が「反魔法の動き」に入り、反転して脱力します。これで安全です
ここまで来てみると、「反魔法の動き」では体が腕を押してボールを打ち、「魔法の動き」では体が腕を引いてボールを打つことが分かります。「押しの動きを排除せよ」と教えた人は、どの押しの動きを問題にしていたのでしょうか。
一見尤もらしい言葉も、「人の話を聞くよりは、彼らが何をするかを見よ」の教えに従い、話す人の動きを注意深く見て検討する必要があります。ゴルファーは難しい世界で生きているわけです。
これに対して、腰の回転あるいは左への移動を利用してクラブを振ってみて下さい。インパクトでは腕がグリップを引き込むように動く筈です。もちろんこの時の腕の動きは「反魔法の動き」です。腕がグリップを引き込むというのは、腕がクラブを引いていることです。実際に体感的に確認してみて下さい。
これらの動きを見ると、一番大切なインパクトの動きで、「魔法の動き」を利用するスイングでは両腕がクラブを押し、「反魔法の動き」を利用するスイングでは両腕がクラブを引いていることになります。そこで、前記の教えに従えば、「魔法の動き」を利用するスイングは駄目、ということになります。
ところが、ここで考え直してみて下さい。「反魔法の動き」では両腕が引き込まれて脇が締まります。タオルを両脇に挟んで振る練習法が思い出されます。これで腕が固まり体に固定されます。したがって、インパクトの動きは体の動きで腕を振ることになります。しかし、体に引き付けて固まった腕を振るには、体で腕を押すしかありません。実際にこれでダフリの動きが出たり、腕を痛めたりするわけです。
ところが、「魔法の動き」でインパクトを振り抜くと、「両肩を右回りに押し上げ続ける」動きで、腕が固まって伸びながら肩(上腕肩甲関節)で回転して左へ引かれます。この場合は背骨が固まりながら体の筋群の緊張で腕を引っ張り、クラブを振り抜きます。ヘッドが大きな抵抗を受ければ、腕が「反魔法の動き」に入り、反転して脱力します。これで安全です
ここまで来てみると、「反魔法の動き」では体が腕を押してボールを打ち、「魔法の動き」では体が腕を引いてボールを打つことが分かります。「押しの動きを排除せよ」と教えた人は、どの押しの動きを問題にしていたのでしょうか。
一見尤もらしい言葉も、「人の話を聞くよりは、彼らが何をするかを見よ」の教えに従い、話す人の動きを注意深く見て検討する必要があります。ゴルファーは難しい世界で生きているわけです。
「肩を回す」の問題点
「体が先行して腕とクラブを引いてバック、体が先行して腕を引き戻してダウンからインパクトの振り抜き」(07-01-15)という打法は、ゴルフの教えにしばしば登場します。バックの動きでゼンマイ(渦巻きバネ)を巻き上げ(コイルし)、ダウンの初期に先行する体の回転的な動きで一瞬更に巻き上げ、このバネがほどける動き(リリース)でクラブを振るというものです。
このイメージに対応する体の動きは、肩を右回りに回してバック、ダウンで一瞬肩より先に腰を動かして肩と体の間の緊張を高め、この緊張を解放する動きで腕を振る形になります。実際にこの通りの説明をしている例を見ることができます。この形を試す人が多いのも当然です。
ここで疑問が生まれます。「両肩を右回りに押し上げ続ける」(07-01-13)動きも、似たようなものではないか、ということです。ところが、両肩を右回りに回してバックと言えば、文字通り肩を背骨に対してほぼ直角な平面内で回す動きになりますが、両肩を右回り押し上げる動きでは肩が斜めに回ります。
肩と腕の「魔法の動き」のバックでは、この「両肩を右回りに押し上げ続ける」動きに入り、肩(肩甲骨)が胸郭に固定されて、背骨の動きでクラブが振られます。これに対して、「両肩を回す」動きでバックに入ると、いくら右に回してもまだ回るような感じの、胸だけの動きが現れます。自分で試してみれば、すぐ確認できます。
ここで「両肩を回す」動きを利用するスイングの問題点を考えます。この動きだけで大きくクラブを振ろうとすると、腰椎に負荷がかかる危険があります。これは、十分注意しながらごく静かに動きの様子を見れば納得できます。危険ですから大きな動きで試すことは絶対に避けて下さい。
そこで腰椎の動きを押さえ、不足する動きを、背骨を左右に引く動きで補うことになります。このため、肩の回転の動きと、背骨の引きの動きとの同調が問題になります。スイング面のイメージの議論は、この困難点を解消するための方策の話のように見えます。
「魔法の動き」でグリップを両肩に繋ぎ、両肩甲骨を胸郭に繋げば、後は背骨の動きを考えるだけでクラブが振れます。しかも、「両肩を右回りに押し上げ続ける」動きでは、両膝の回転的な動き(ピボット動作)と左右の方向転換の働きのお陰で、バックからインパクトまで一方向の動きのまま、ゴム紐を引き伸ばし続ける形のスイング(07-01-15)になります。
筋が適切に引き伸ばされる状況では、縮む状況より発揮する力が大きいことが知られていますから、「両肩を右に回す」動きでバック、巻き戻してダウンより、「両肩を右回りに押し上げ続ける」動きで振る方が有利なことが分かります。思い切ってこの動きを試してみて下さい。この腕の動きを追うことで、対応する脚の踏ん張り方も身につきます。
このイメージに対応する体の動きは、肩を右回りに回してバック、ダウンで一瞬肩より先に腰を動かして肩と体の間の緊張を高め、この緊張を解放する動きで腕を振る形になります。実際にこの通りの説明をしている例を見ることができます。この形を試す人が多いのも当然です。
ここで疑問が生まれます。「両肩を右回りに押し上げ続ける」(07-01-13)動きも、似たようなものではないか、ということです。ところが、両肩を右回りに回してバックと言えば、文字通り肩を背骨に対してほぼ直角な平面内で回す動きになりますが、両肩を右回り押し上げる動きでは肩が斜めに回ります。
肩と腕の「魔法の動き」のバックでは、この「両肩を右回りに押し上げ続ける」動きに入り、肩(肩甲骨)が胸郭に固定されて、背骨の動きでクラブが振られます。これに対して、「両肩を回す」動きでバックに入ると、いくら右に回してもまだ回るような感じの、胸だけの動きが現れます。自分で試してみれば、すぐ確認できます。
ここで「両肩を回す」動きを利用するスイングの問題点を考えます。この動きだけで大きくクラブを振ろうとすると、腰椎に負荷がかかる危険があります。これは、十分注意しながらごく静かに動きの様子を見れば納得できます。危険ですから大きな動きで試すことは絶対に避けて下さい。
そこで腰椎の動きを押さえ、不足する動きを、背骨を左右に引く動きで補うことになります。このため、肩の回転の動きと、背骨の引きの動きとの同調が問題になります。スイング面のイメージの議論は、この困難点を解消するための方策の話のように見えます。
「魔法の動き」でグリップを両肩に繋ぎ、両肩甲骨を胸郭に繋げば、後は背骨の動きを考えるだけでクラブが振れます。しかも、「両肩を右回りに押し上げ続ける」動きでは、両膝の回転的な動き(ピボット動作)と左右の方向転換の働きのお陰で、バックからインパクトまで一方向の動きのまま、ゴム紐を引き伸ばし続ける形のスイング(07-01-15)になります。
筋が適切に引き伸ばされる状況では、縮む状況より発揮する力が大きいことが知られていますから、「両肩を右に回す」動きでバック、巻き戻してダウンより、「両肩を右回りに押し上げ続ける」動きで振る方が有利なことが分かります。思い切ってこの動きを試してみて下さい。この腕の動きを追うことで、対応する脚の踏ん張り方も身につきます。
膝の働きを決める脚の二つの動き
さてこれまでの話で、腰の水平回転がスイングの方向性を崩す悪い動きであることを指摘して来ました。実はこれは脚の動きが生み出すもので、これが膝の働きをも決めているのです。これはかなり決定的な頭と体の体操になりますが、今回これを取り上げてみます。
始めに右脚で動きを確かめます。アドレスの構えから、右膝を外側に引いた構えを作ります。この状態から右膝を内側に引くと、右大腿が内側に回り、腰が右回りに回り上体が右に回ります。次ぎにアドレスの構えから、右膝を内側に引いた構えを作り、この体勢から右膝を内側に引くと、右肩が上がる方向に上体が捻れ、「両肩を右回りに押し上げる」動きが現れます。
始めの脚腰の体勢の違いが、脚の動きの初期条件を変え、同じ右膝を内側に引く意識の動きが、異なった体の動きを引き出すのです。右脚の代わりに左脚を使い、左膝の位置を変えることで同じような実験をしてみて下さい。左膝を内側に引いた構えからは「両肩を右回りに押し上げる」動きが現れ、外側に引いた構えからは上体が右に回る動きが現れます。
これらの動きの違いは、大腿を内側に回して膝を引き込む動きと、膝を外向きに押すように大腿を外向きに引く動きのバランスの変化によって生まれます。問題は、大腿を内側に回して膝を引き込む動きは簡単に理解できますが、膝を外側に引く動きの作り方が理解し難いことです。
そこで膝を外側に引く動きを試しながら、右の尻の先端の緊張を意識してみて下さい。右の尻の先端部分を緊張させると、右肩が上がる形の背骨の動きが現れます。これは大腿骨の上端後背部と骨盤下部を結ぶ筋群の緊張が生む動きです。この動きを左脚で受けると、左膝がブレーキを掛ける形に左尻が緊張し、左肩を右前方向に押す動きが現れます。
それぞれの尻の緊張と膝の踏ん張りがあれば、これらの右と左の動きで「両肩を右回りに押し上げる」動きが現れます。この緊張を続けながら、これに肩と腕の「魔法の動き」を加えることでトップの切り返しからダウンの動きが現れます。これに更に両脚を内側に巻き込む動きを加えると、腕の動きと脚の動きが対応して、強力な腕の引き伸ばしと左への引き抜きが現れます。
これらの動きは両手でグリップの形を作り、動きをゆっくり試すことで、詳しく確認することができます。膝を内側と外側に引く脚の二つの動きのバランスの変化によって、クラブを振る体の動きが生み出されることが分かります。どちらか一方の動きだけに気を取られると、役に立たない動きが生み出されることになります。
とにかく、しっかりした膝の踏ん張りの実現が、スイングの動きに決定的な役割を果たしていることが分かります。膝の踏ん張りに注意して、スイングを実行することを心掛けてみましょう。
始めに右脚で動きを確かめます。アドレスの構えから、右膝を外側に引いた構えを作ります。この状態から右膝を内側に引くと、右大腿が内側に回り、腰が右回りに回り上体が右に回ります。次ぎにアドレスの構えから、右膝を内側に引いた構えを作り、この体勢から右膝を内側に引くと、右肩が上がる方向に上体が捻れ、「両肩を右回りに押し上げる」動きが現れます。
始めの脚腰の体勢の違いが、脚の動きの初期条件を変え、同じ右膝を内側に引く意識の動きが、異なった体の動きを引き出すのです。右脚の代わりに左脚を使い、左膝の位置を変えることで同じような実験をしてみて下さい。左膝を内側に引いた構えからは「両肩を右回りに押し上げる」動きが現れ、外側に引いた構えからは上体が右に回る動きが現れます。
これらの動きの違いは、大腿を内側に回して膝を引き込む動きと、膝を外向きに押すように大腿を外向きに引く動きのバランスの変化によって生まれます。問題は、大腿を内側に回して膝を引き込む動きは簡単に理解できますが、膝を外側に引く動きの作り方が理解し難いことです。
そこで膝を外側に引く動きを試しながら、右の尻の先端の緊張を意識してみて下さい。右の尻の先端部分を緊張させると、右肩が上がる形の背骨の動きが現れます。これは大腿骨の上端後背部と骨盤下部を結ぶ筋群の緊張が生む動きです。この動きを左脚で受けると、左膝がブレーキを掛ける形に左尻が緊張し、左肩を右前方向に押す動きが現れます。
それぞれの尻の緊張と膝の踏ん張りがあれば、これらの右と左の動きで「両肩を右回りに押し上げる」動きが現れます。この緊張を続けながら、これに肩と腕の「魔法の動き」を加えることでトップの切り返しからダウンの動きが現れます。これに更に両脚を内側に巻き込む動きを加えると、腕の動きと脚の動きが対応して、強力な腕の引き伸ばしと左への引き抜きが現れます。
これらの動きは両手でグリップの形を作り、動きをゆっくり試すことで、詳しく確認することができます。膝を内側と外側に引く脚の二つの動きのバランスの変化によって、クラブを振る体の動きが生み出されることが分かります。どちらか一方の動きだけに気を取られると、役に立たない動きが生み出されることになります。
とにかく、しっかりした膝の踏ん張りの実現が、スイングの動きに決定的な役割を果たしていることが分かります。膝の踏ん張りに注意して、スイングを実行することを心掛けてみましょう。
「肩を回す」打法と「肩を右回りに押し上げる」打法
以前に、肩を左右に振るA型の動きと、肩を背骨の回りに回すB型の動きの合成で作る、AB型打法について書きました(「スイング面の無限の多様性」(06-04-01))。このB型の動きは、前回の「肩を右に回す」形の肩の動きを利用し、A型の動きは肩を奴凧のように左右に振る背骨の動きを利用したものです。
A型の動きの要点は、腰の水平回転を避け、背骨を左右に振る動きで実行することです。この動きは、尻の先端を右に引き、左に引く意識で実行すればよいのです。バックのA型の動きの極限で背骨の回りに肩を回すB型の動きを加え、ダウンでA型の動きの開始と同時に一気にB型の動きで肩を巻き戻してクラブを振り抜けば、方向性の確保できるスイングが実現します。
A型の動きでは、両膝はバックで右に引かれ、ダウンで左に引き戻されます。腰を回す意識さえ克服すれば、A型の動きは、スイングに左右対称な動きのイメージを与える、ごく普通の感じの動きになります。これに加えて胸の回りに肩を回すB型の動きをタイミング良く実行すれば、方向性の確保が可能になり、実用的なスイングとして使えます。
A型の背骨の動きに腰の回転を加えると、方向性の確保は難しくなります。このことから、いわゆる体の回転で打つというのは、実はこの胸回りに肩を回す動きを利用するスイングの表現と考えられます。ゴルフの言葉の曖昧さが話を難しくしているのです。
これに対して、「両肩を右回りに押し上げる」打法では、「魔法の動き」で腕を体(胸郭)に結びつければ、後は脚腰背骨の動きでクラブを引き上げ、引き下ろすだけの単純な動きになります。この動きの実行上の要点は、バックの始めから、両膝の踏ん張りで体の動きに逆らい続けて、バックからトップの切り返し迄を実行し、ダウンで一気にクラブを右脇前に引き下ろすことです。
ダウンで一気にクラブを引き下ろすには、地面を押して背骨の踏ん張りで肩を押し上げる必要があり、これで自然に「両肩を右回りに押し上げる」動きが出来上がります。このように、動きの目的意識で動きを捉える方が、動きが作り易いのですが、この場合もこの動きに逆らって腰の動きを押さえるように両膝が踏ん張る必要があります。これでこの打法は完成します。
スイングを教える人は、しばしば自分の教える動きが唯一無二のものであるかのような話をします。勝手な思い込みで、肩の回転を利用するAB型に対応するスイングだけを教えている例もあります。しかし、このスイングは、腕と体の結びつきが弱いことから、パワーと確実性の両面から見て、けっして最上のものではないと思われます。
どうしても「魔法の動き」による「両肩を右回りに押し上げる」動きで振る動作が納得できない人は、このAB型を試みることをお勧めします。しかし、パワーの不足が気になる人は、「魔法の動き」で終始する、「両肩を右回りに押し上げる」動きで打つことを試してみて下さい。両膝の踏ん張りで地面を押す動きの働きを会得すれば、難しさは無くなります。
A型の動きの要点は、腰の水平回転を避け、背骨を左右に振る動きで実行することです。この動きは、尻の先端を右に引き、左に引く意識で実行すればよいのです。バックのA型の動きの極限で背骨の回りに肩を回すB型の動きを加え、ダウンでA型の動きの開始と同時に一気にB型の動きで肩を巻き戻してクラブを振り抜けば、方向性の確保できるスイングが実現します。
A型の動きでは、両膝はバックで右に引かれ、ダウンで左に引き戻されます。腰を回す意識さえ克服すれば、A型の動きは、スイングに左右対称な動きのイメージを与える、ごく普通の感じの動きになります。これに加えて胸の回りに肩を回すB型の動きをタイミング良く実行すれば、方向性の確保が可能になり、実用的なスイングとして使えます。
A型の背骨の動きに腰の回転を加えると、方向性の確保は難しくなります。このことから、いわゆる体の回転で打つというのは、実はこの胸回りに肩を回す動きを利用するスイングの表現と考えられます。ゴルフの言葉の曖昧さが話を難しくしているのです。
これに対して、「両肩を右回りに押し上げる」打法では、「魔法の動き」で腕を体(胸郭)に結びつければ、後は脚腰背骨の動きでクラブを引き上げ、引き下ろすだけの単純な動きになります。この動きの実行上の要点は、バックの始めから、両膝の踏ん張りで体の動きに逆らい続けて、バックからトップの切り返し迄を実行し、ダウンで一気にクラブを右脇前に引き下ろすことです。
ダウンで一気にクラブを引き下ろすには、地面を押して背骨の踏ん張りで肩を押し上げる必要があり、これで自然に「両肩を右回りに押し上げる」動きが出来上がります。このように、動きの目的意識で動きを捉える方が、動きが作り易いのですが、この場合もこの動きに逆らって腰の動きを押さえるように両膝が踏ん張る必要があります。これでこの打法は完成します。
スイングを教える人は、しばしば自分の教える動きが唯一無二のものであるかのような話をします。勝手な思い込みで、肩の回転を利用するAB型に対応するスイングだけを教えている例もあります。しかし、このスイングは、腕と体の結びつきが弱いことから、パワーと確実性の両面から見て、けっして最上のものではないと思われます。
どうしても「魔法の動き」による「両肩を右回りに押し上げる」動きで振る動作が納得できない人は、このAB型を試みることをお勧めします。しかし、パワーの不足が気になる人は、「魔法の動き」で終始する、「両肩を右回りに押し上げる」動きで打つことを試してみて下さい。両膝の踏ん張りで地面を押す動きの働きを会得すれば、難しさは無くなります。
バックを膝で引き止め、ダウンも膝で引き止める
右に振るバックの動きで膝が右に引かれ、左に振るダウンの動きで膝を左に引き戻す、と考えるのは一見自然な見方です。ところが、両肩を右回りに押し上げ続ける動きでクラブを振るスイングでは、この形の膝の動きはトップの切り返しの動きの間でしか現れません。しかも、この間を含め、両膝は一貫して上体の動きに逆らい続けます。
それはおかしいと思われるかも知れませんが、バックで膝が右に引かれ、ダウンで左に引き戻される動きでは、体の動きに脚の動きが引かれる形になります。これでは、体の正面で脚の強力な力でクラブを振り切る優れたプロの動きは実現できません。この強い動きの実現には、バックを膝で引き止め、ダウンを膝で引き止めればよいのです。
この話は納得できないと、頭で考える人がいる筈です。しかし、腰から腕に繋がるゴム紐があり、これを引き伸ばしてバック、さらにダウンで引き伸ばし、エネルギーを加えながらインパクトを振り抜くという考え方も可能なわけです。このように考えると、この動きで体の緊張を持続的に増加させるには、膝が体の動きに逆らって頑張るしかないことが感覚的に納得できます。
この考え方によると、体が先行して腕とクラブを引いてバック、体が先行して腕を引き戻してダウンからインパクトの振り抜きという動きは、先行する体の回転的な動きで引き伸ばされたゴム紐が縮む動きでクラブを振る仕組みになることが分かります。この動きの場合は、脚の動きで直接クラブを引っ張ることはできません。
このイメージを頭が納得すれば、体の動きで腕を引っ張るのを止め、思い切って両膝で脚腰を引き止め、脚腰の踏ん張りでクラブを引き抜くインパクトの動きを試す気になれると思います。バックの踏ん張りが難しければ、とにかくダウンをこの要領で振り抜いてみて下さい。
こんな話は分かり切っていると思う人も多いと思いますが、体の動きで腕を引っ張り、これでクラブを振るという教えが目につくので、この事を繰り返し指摘する必要を感じてしまうのです。
実際に、腰の動きでダウンを始めるという教えが支配的のように見えます。腰の横移動を重視する教えもあれば、横移動でダウンを始め、腰を思い切り回転させて打てという教えもあります。このような状況では、恵まれた環境で育った幸運な人以外には、ゴルフの動きは永遠の謎になってしまいます。考えるよりは気持ちよく振り回そうという安易な気持ちに誘われてしまいます。
この迷いを打ち消すには、両膝を固め、脚腰背骨を固めてクラブを一気に体の正面で振り抜く動きを試すのが一番有効だと思います。こうして振ってみると、膝の踏ん張りが消えるとその瞬間にショットがおかしくなることも分かります。体の動きで腕を引っ張ると、膝が流れて力強いクラブの振り抜きができないことも分かります。一度試してみて下さい。
それはおかしいと思われるかも知れませんが、バックで膝が右に引かれ、ダウンで左に引き戻される動きでは、体の動きに脚の動きが引かれる形になります。これでは、体の正面で脚の強力な力でクラブを振り切る優れたプロの動きは実現できません。この強い動きの実現には、バックを膝で引き止め、ダウンを膝で引き止めればよいのです。
この話は納得できないと、頭で考える人がいる筈です。しかし、腰から腕に繋がるゴム紐があり、これを引き伸ばしてバック、さらにダウンで引き伸ばし、エネルギーを加えながらインパクトを振り抜くという考え方も可能なわけです。このように考えると、この動きで体の緊張を持続的に増加させるには、膝が体の動きに逆らって頑張るしかないことが感覚的に納得できます。
この考え方によると、体が先行して腕とクラブを引いてバック、体が先行して腕を引き戻してダウンからインパクトの振り抜きという動きは、先行する体の回転的な動きで引き伸ばされたゴム紐が縮む動きでクラブを振る仕組みになることが分かります。この動きの場合は、脚の動きで直接クラブを引っ張ることはできません。
このイメージを頭が納得すれば、体の動きで腕を引っ張るのを止め、思い切って両膝で脚腰を引き止め、脚腰の踏ん張りでクラブを引き抜くインパクトの動きを試す気になれると思います。バックの踏ん張りが難しければ、とにかくダウンをこの要領で振り抜いてみて下さい。
こんな話は分かり切っていると思う人も多いと思いますが、体の動きで腕を引っ張り、これでクラブを振るという教えが目につくので、この事を繰り返し指摘する必要を感じてしまうのです。
実際に、腰の動きでダウンを始めるという教えが支配的のように見えます。腰の横移動を重視する教えもあれば、横移動でダウンを始め、腰を思い切り回転させて打てという教えもあります。このような状況では、恵まれた環境で育った幸運な人以外には、ゴルフの動きは永遠の謎になってしまいます。考えるよりは気持ちよく振り回そうという安易な気持ちに誘われてしまいます。
この迷いを打ち消すには、両膝を固め、脚腰背骨を固めてクラブを一気に体の正面で振り抜く動きを試すのが一番有効だと思います。こうして振ってみると、膝の踏ん張りが消えるとその瞬間にショットがおかしくなることも分かります。体の動きで腕を引っ張ると、膝が流れて力強いクラブの振り抜きができないことも分かります。一度試してみて下さい。
背骨の動きは膝を通してグリップを引く
前回、体の動きでクラブを引っ張るには、「魔法の動き」で腕の緩みを消し、背骨の動きで肩を動かせばグリップの動きに直結すると書きました。この動きの仕組みが確保されれば、脚腰背骨の動きで肩を動かせば、その動きでグリップがクラブを引っ張るという、スイングの仕組みが出来上がります。
この仕組みの最重要な部分は、背骨の動きを地面に伝え、その反作用を利用して体の動きを作る仕組みです。ここで決定的な役割を果たすのが両膝を含めた両脚の動きです。体の動きでクラブを振ると考えやすいのですが、実際にクラブを振るのは、体の動きを一旦地球に伝え、その効果でクラブを振るという体の仕組みなのです。
この仕組みの働きを決定するのが、両膝を内側に引き込んで固定する動きです。バックのスタートで確実にこの動きで膝を固定する必要があります。この両膝の体勢は、肩と腕の「魔法の動き」で、右肘が内側、左肘が外側に回りながら、両肘が内側に引き込まれる動きに対応する形で現れます。確認して下さい。この両膝の体勢をスイング中一貫して保つことが、決定的に重要です。
これに対して、体の動きで腕を振るという意識でクラブを振ると、体の動きに膝が引かれ、バックで両膝が右に流れ、ダウンで左に流れる動きが現れます。この形になると、両脚で地面を押す動きが使えなくなり、その結果ダウンで両肩が落ちてしまいます。この場合に肩の動きだけを直そうとしても、膝が流れている限り不可能です。
さて、両膝の踏ん張りの体勢ができたとしても、両膝、両脚の相対的な位置の取り方によって、背骨の動きの効果の現れ方が全く変わります。このことを利用すれば、クラブを振る肩の動きを生む脚腰背骨の動きは一定のままで、様々なショットを実現することが可能になります。
目指すショットの実現に必要な脚の構えを見つけるには、「魔法の動き」を保って望ましいヘッドの動きを生む上体の動きを確認し、これが現れるように脚の構えを作ればよいのです。現場の状況に合わせて構えを選び、リハーサルでヘッドの動きを確認し、「魔法の動き」が決める肩と腕の体勢を固めたまま通常の脚腰背骨の動きで振り抜けばよいわけです。
この場合、脚の構えにより、実に多様なショットの動きが現れることが分かります。いろいろ試してみて下さい。両膝がスイングの要(かなめ)です。この働きを確認せずに体の振り回しでクラブを振るのは無謀なことと言えましょう。
この仕組みの最重要な部分は、背骨の動きを地面に伝え、その反作用を利用して体の動きを作る仕組みです。ここで決定的な役割を果たすのが両膝を含めた両脚の動きです。体の動きでクラブを振ると考えやすいのですが、実際にクラブを振るのは、体の動きを一旦地球に伝え、その効果でクラブを振るという体の仕組みなのです。
この仕組みの働きを決定するのが、両膝を内側に引き込んで固定する動きです。バックのスタートで確実にこの動きで膝を固定する必要があります。この両膝の体勢は、肩と腕の「魔法の動き」で、右肘が内側、左肘が外側に回りながら、両肘が内側に引き込まれる動きに対応する形で現れます。確認して下さい。この両膝の体勢をスイング中一貫して保つことが、決定的に重要です。
これに対して、体の動きで腕を振るという意識でクラブを振ると、体の動きに膝が引かれ、バックで両膝が右に流れ、ダウンで左に流れる動きが現れます。この形になると、両脚で地面を押す動きが使えなくなり、その結果ダウンで両肩が落ちてしまいます。この場合に肩の動きだけを直そうとしても、膝が流れている限り不可能です。
さて、両膝の踏ん張りの体勢ができたとしても、両膝、両脚の相対的な位置の取り方によって、背骨の動きの効果の現れ方が全く変わります。このことを利用すれば、クラブを振る肩の動きを生む脚腰背骨の動きは一定のままで、様々なショットを実現することが可能になります。
目指すショットの実現に必要な脚の構えを見つけるには、「魔法の動き」を保って望ましいヘッドの動きを生む上体の動きを確認し、これが現れるように脚の構えを作ればよいのです。現場の状況に合わせて構えを選び、リハーサルでヘッドの動きを確認し、「魔法の動き」が決める肩と腕の体勢を固めたまま通常の脚腰背骨の動きで振り抜けばよいわけです。
この場合、脚の構えにより、実に多様なショットの動きが現れることが分かります。いろいろ試してみて下さい。両膝がスイングの要(かなめ)です。この働きを確認せずに体の振り回しでクラブを振るのは無謀なことと言えましょう。