【幕張のネット裏ボックス ~桃色席種レビュー'22~】 | 監督のささやき戦術

 11月13日(日)に、女子ソフトボール『ニトリJDリーグ』の日本一決定戦、『ダイヤモンドシリーズ』ファイナル観戦で久々に足を運んだZOZOマリンスタジアム

 一部のみの開放だったスタンドの選べる席種の中に、うまいこと未踏のボックス席があったので、喜び勇んで潜入調査してきた話をさせていただく。

 

 

 今回初潜入を果たした席種がこちら。

 フロア2(スタンド下段)のバックネット裏最後方にあるボックス席種『スターボックス・ファイブ』である。

 

 内野スタンドの端から撮った写真で位置を説明すると……

 黄色で囲ったこのあたりに3段×4ボックス、全部で12ボックスある。

 両側に似たようなボックス席が並んでいるが、写真左側は『スターボックス・セントラルファイブ』、右側は『コカ・コーラピクニックボックス』とそれぞれ別の席種である。

 

 

 今回座ったのは3段あるうちの最前列の、フィールドに向かって一番右(バックネット寄り)。

 そのボックス内はこのような構造になっている。

 座面背面にクッションのついたシート団がL字に配置されている。

 その名の通り定員5名のボックス席なのだが、直線部分の3席分はともかくとして、カーブ部分でカウントされている2席分はだいぶ無理がなかろうか……?

 ふと無人だった真後ろのボックスを覗いてみると……

 直線部分に4席だからカーブ部分は1席分となるわけで、こちらは5名でもわりと無理なく座れるくらいにゆったり配されているではないか……。

 今回座ったボックスが5名用ならば、こちらは6名席になるはずだが、どちらも同じ『スターボックス・ファイブ』。謎である。

 

 ボックス内前方に設置されたテーブルと、人数分のカップホルダーの穴。

 見ての通りとても簡易なテーブルなので、5名分の飲食物を同時に並べるのは到底無理

 なので滞在中はテーブル下にある荷物置きと思しき棚もテーブル替わりに使うことで、限られたスペースを譲り合って有効活用した。

 

 荷物といえば……

 少々狭いが椅子の下にバーベキュー用の網みたいな荷物置き場も用意されている。

 

 席からの眺めはこんな感じ。

 前の席との高低差がしっかり取られているので、視野が広く開放感があってとても良い。

 考えてみたらこの球場のバックネット裏席に座った経験がほぼ皆無なため、個人的に新鮮な角度と眺めであった。

 

 この『スターボックス・ファイブ』は、シーズン中のマリーンズ主催試合では法人限定のシーズンシートで、お値段は236万5千円

 法人限定だけあって我々庶民には検討の余地すらない価格だが、1試合あたりで計算すると約33000円、ひとり頭6600円なので、わりと普通のバックネット裏価格に思える。

 ボックス前面のテント部分に広告を掲出できる特典付きなので、「球場内に広告を出したらおまけで席も付いてくる」という考え方をすれば、すごくお得な気がしてきた。現にキャンセル待ちの人気席種のようである。

 

 『スターボックス・ファイブ』をはじめとした法人限定のシーズンシートは、プロ野球公式戦ではまず座る機会はなさそうだが、非マリーンズ戦でリーズナブルに利用できる(この日はひとり2500円)ことがあったら、他の席種にもトライしてみたいと思う。 

 

 

 全国各地の球場で巻き起こっているスタンド改修の流れに乗って、この10年ばかりで席種が大きく増えたZOZOマリンスタジアム。

 数えてみたら、潜入調査を果たした「ちょっと変わった席種」のラインナップも、以下の通りまあまあ充実してきた。

 

 ①『ミニストップシート』(2015.4)

 ②『お座敷ボールパーク』(2015.9)

 ③『バド・バーベキューガーデン』(2016.5)

 ④『フィールドテラス・スイート』(2016.9)

 ⑤『セブンイレブンスタンドデッキ』(2017.4)

 ⑥『グランドシーサイド・シート』(2019.3)

 ⑦『ホームランラグーン』(2019.5)

 ⑧『LOTTE 爽 サブマリン・シート』(2019.11)

 ⑨『東洋合成ダグアウトボックス』(2022.3)

 

 今後も機会を逃さず精力的に席種リストの補強に努めたいと思う。

 

 

 先日の楽天生命パーク宮城から立て続けに、いずれもシーズンシートのバックネット裏のボックス席を試す機会を得て膨らんだのは、「シーズンシートオーナー、カッコいいなぁ……」という憧れ

 新型コロナ禍のダメージから脱却し、コロナ以前よりも大いに商売を繁盛させられた暁には、ドヤ顔でシーズンシートオーナーになってやる!と密かに目論む当スタジアムへの皆様のご来場を、引き続き心よりお待ちしております。