【千葉のお座敷接待 ~桃色席種レビュー'15~】 | 監督のささやき戦術
 シルバーウィークの連休中、日月と休場日を頂いた当スタジアム。

 埼玉で女子プロ野球を楽しんだ日曜日に続き、千葉でプロ野球を満喫した月曜日の話をさせて頂く。


 やって来たのは、新たな伝説作りに気勢が上がるこちら。
着陣
 QVCマリンフィールド、この日のカードはVSイーグルス20回戦である。
 現時点で今季最後の犬鷲戦観戦の予定でやって来た。

 
 今季、地味に取り組んでいる「通い慣れた球場の座った事ない席種に座ろう」活動
 ここQVCマリンフィールドでは、4月に「ミニストップシート」、6月には「ピクニックボックス」にトライしてきたが、恐らく今季最後となるであろうこの日も、初めての席種に挑戦してみたのである。

 その初体験の席種とはここ。
入口
 昨年、マリーンズが150万円を投じて新設し、お披露目の際にはブラゼル選手が寝そべっていた事も記憶に新しい、「お座敷ボールパーク」である。
 出来た時からずっと気になっていたこの席種、そんなに人気がないのかチケット発売日を結構過ぎたタイミングでも楽勝で取れ、この日の初潜入となった。


 ほぼ三塁側にしか足を踏み入れた事のないこのQVCマリンフィールドの、慣れぬ一塁側をきょろきょろしながらどうにか探し当てた目的地は、中二階と言うべきエリアにあった。
 誰か案内係でも立ってるのかと思ったら、特に誰も見張っていないちょっと薄暗い一角に、前掲の写真のドアを発見。
 そのドアを押し開けた先に広がっていたのは、こんな光景であった。
中
 人工芝の上に、広さは四畳半程度であろうか、噂の小上がりのお座敷スペース。備え付けのちゃぶ台はかなり小さめ
 この「お座敷ボールパーク」の定員は8名。流石に四畳半に8名では全員体育座りを強いられてしまうからか、その横には丸テーブルと椅子が3脚

 フィールド側が大きな窓になっているが、開くのは右上の小さな一角のみ
 網戸は装備されておらず「虫が心配だな…」と当初から思っていたら、案の定試合中に迷い込んできた…

 試合中、幸か不幸か一度もなかったが、恐らくファウルボールが直撃しても大丈夫な強化ガラスを使用していると思われるのだが、防音性も高いらしく、窓を閉めると表の音がかなり聞こえなくなる。場内アナウンスが聞こえるスピーカーが付いているといいのだが…。


 お座敷部分に寄ってみる。
座敷部分
 お座敷の下の部分、実は収納スペースになっていたのだが、その事実に気が付いたのは試合が終わった後だった…。

 とりあえず、座布団を敷いてみる。
座布団
 小さめのちゃぶ台に対して、座布団は割と大きめで、枚数は6枚。全部敷いたらほとんど畳が隠れそうである。

 座布団の他に、旅館の宴会場的な木製の座椅子も用意されていた。
座敷セット
 背後の壁に飾られているマリーンズのユニフォームは、サイン入りとか実使用とかそういうありがたいものではなく、特にどうという事もないレプリカであった。
 せっかくのお座敷、床の間でも作った方が良かったのではなかろうか…?


 部屋を入ってすぐ右手には、液晶テレビが設置されていた。
TV
 とりあえず電源を入れてみると、映ったのは「QVCチャンネル」の通販番組。たまたまなのか、あるいは大スポンサー様に気を遣っているのか…?

 適当にチャンネルを回してみたのだが、マリーンズ主催試合中継局の「TBSニュースバード」は「契約されてません」の表記で映らず
 後でインフォメーションカウンターに聞きに行ったところ、球場内コンコースのモニタと同じ映像が見られるとの事。そういう説明書きは用意しとくべきではなかろうか…?

 操作方法は把握したものの、目の前で行われている試合をワンテンポ遅れでTV視聴するのもなんなので、適当に回しているうちに辿り着いた同時刻の甲子園の試合をかけておくことに。
二元中継
 どうやらNHK-BSの視聴契約はしていない模様。


 席からの眺めはこんな感じ。
眺め
 ほとんど足を踏み入れた事のないQVCマリンの一塁側、個人的に眺めが新鮮である。

 「お座敷ボールパーク」のすぐ真下まで内野席があり、この部屋の真下の席に座っていた家族連れのお子さんと、試合中何度も何度も目が合う…。ピンクのおじさんが珍しかったのであろう…。
 ビールなどの売り子もすぐ目の前まで上がって来るのだが、ガラスに仕切られたこの場所からは呼ぶことは出来ても買う事は出来ず

 席での飲食と言えば、丸テーブルの上にすぐ近くにある売店「BAR M(バルエム)」のメニューが置いてあったのだが、席から注文したら持ってきてくれるというわけではなく、単に「これを見て、直接買いに来てね」という事らしい。


 前述の通り、この「お座敷ボールパーク」は定員8名。価格は42000円(ベーシック価格日)。
 言わずもがなだが、そんな大金を一人で払って優雅に座敷を独占するなどという豪遊をしたわけではもちろんない。ちゃんと定員通りの8名で利用した。

 だが、「8名集まったからお座敷のチケットを取ろう」と動いたのではなく、実は自分以外誰も決まっていない状況で見切り発車的にチケットを取ってしまうという相変わらずの無謀かつ衝動的行動からスタートした今回の企画。
 当ブログで「秋の桃色遠足、参加者募集!!」とでも告知して募ろうかと考えていたのだが、幸いなことにご来場頂いた当スタジアムの常連様を直接勧誘したところ、思いの外さっくりと定員に達したのである。

 自分と同じように、この手の団体シートにご興味おありの方が多いようで、何よりであった。
 ただ、これに味を占めて次は「フィールドテラススイート(定員24名)」などに手を出したら、誰も集まらぬ悲劇を招きそうな気がするので、調子に乗らぬよう気を付けたい…。


 そんなわけで、現地集合現地解散お構いなしの「秋の桃色遠足」にお集まりいただいたのは、こちらの皆様。 
集合写真
 ぱっと見はマリーンズファンとイーグルスファンに二分されているように見えるが、実は内訳は鴎ファン×3、鷲ファン×2、燕ファン×2、獅子ファン×1てんでバラバラなのであった。

 8月にもこの球場でばったり遭遇した、不肖桃色を含む12球団ファンクラブ入会者3名がここでもまた顔を揃えたのだが、こんなツアーに参加するくらいの猛者の皆様、その他の方も8球団を筆頭に複数ファンクラブ入会者だらけで、8名合計で延べ50球団以上のファンクラブ入会という、凄いんだか凄くないんだかよく分からない濃ゆいメンツが集ったのだった。
 そんな一家言お持ちのマニアたちとの観戦は、色々と為になる面白い話のオンパレードであり、滅多にない団体観戦はそういった部分でも非常に楽しめた。

 ちなみに、『フランク三浦 桃魂2015モデル』オーナーは、8名中6名。もう一息で桃色の神龍を呼び出せるかも知れない…。


 こちらが、実際の試合中のお座敷使用シーン
使用中
 全員が同じ方向を向いて座っていると、何かのライド系アトラクションのようである。
 こんな感じで5~6名が座敷部分に座り、あとは椅子に座ったり買い物に行ったりと入れ代わり立ち代わりな感じで使ったこの部屋。この夏利用したKoboスタの7名ボックス結構パツパツだったので、ここでもそんな感じだったらどうしようと案じていたのだが、大人8名で利用しても結構ゆったりと座れるほどのスペースがあり、試合後の肉体的疲労感には大きな差があったように思う。

 細かいツッコミどころはまあまああるが(全部備え付けのアンケートに書いてきた)、野球場には珍しい完全個室の観戦スペースは、仲間内でワイワイと楽しむには非常に良い席かと思う。
 いつかまた機会があったら再訪したい。万が一大金持ちになったら一人で贅沢に使ってみたいと思う。

 
 新席種の話題になると毎度それだけで無駄に長くなるが、今回もそれだけでかなりのボリュームとなってしまったので、面白がって参加してくださった愉快な仲間たちと観戦した、イーグルスファン的にはほぼ愉快な事がなかった試合の話などは、また次回に。

 
 次はどの球場に行こうか、どの席に座ろうかと日程を睨みながらワクワクしていた野球の季節ももう間もなく終了…。
 自分のように既に贔屓球団が終戦を迎えている方も、まだまだポストシーズンに期待を残している方も、ぜひ当スタジアムで残り少ない今季のプロ野球をお楽しみ頂きたい。

 引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。