9連休という方もいらっしゃろうが、シルバーウィークの5連休は本日で終了。
世間の連休中、20日(日)と21日(月)を休場日とさせて頂いた当スタジアム。その両日とも、残り少ない野球シーズンを惜しむかのごとくせっせと観戦に足を運んだので、その話をさせて頂く。
日曜日の野球観戦の目的地は所沢。移動手段は西武線。
普段西武プリンスドームに行く以外ではまず乗らない電車に乗って向かった、プリンスドームではない所沢の野球場はここ。
所沢航空記念公園野球場である。
埼玉県民でもなく、航空機ファンでもないので、人生初訪問となったこの所沢航空記念公園。
その広大な敷地の中にある野球場で開催されていた野球はこちら。
女子プロ野球公式戦、埼玉アストライアVS京都フローラの一戦。
当スタジアムの『Lilies Baseball Live(LBL)』でお世話になっている埼玉アストライアさんの応援にやって来たのである。
連休中の行楽日和とあってか球場周辺は凄い人出であり、チケット売場にも見たことがない長蛇の列が出来ていた。
そんな多くの観客が集まったこの試合、球場内で多数の当スタジアムのお客様にお会いしたのだが、球場に着くなり真っ先にエンカウントした顔見知りは、この人であった。
流しのモノマネ師として当スタジアムにたびたび出没している、桑田ます似さんである。
聞けば、10月3日に女子プロ野球公式戦で始球式をされるそうで、そのイベント告知でやって来たのだそうだ。
一緒にいるのは左からF斎藤投手、L岸投手、そして早実の清宮君のそっくりさんとの事。クオリティはともかく、裾野のやたら広い野球そっくりさん業界の一端を垣間見る。
そんなちょっとした驚きの出会いを経て、球場入り。
両翼92メートル、センター120メートル、外野天然芝、内野は黒土という「地方球場の雛形」のようなこの球場。開場は2006年と比較的新しく、高校野球の埼玉県予選の会場のひとつとして使われているらしい。
1000名収容というバックネット裏のメインスタンドは、プレイボール30分前に到着した時点でこの混雑っぷり。
なので、ホーム埼玉アストライア側である一塁側の内野の芝生席に荷物を置きつつ、試合中はあちこちをウロウロする事にした。
この試合のスタメンはこちら。
この磁器反転式のこじんまりとしたスコアボード、オーダーが9名分しか表記出来ないDH非対応型であり、両チームとも投手の名前が出ていない。
スコアボードに名がないアストライアの先発は、サウスポーの渚投手。
一昨年、開業間もなかった当スタジアムにお越しになった初の現役選手というご縁もあり、密かに応援しているのである。
対するフローラの先発は、同じく左腕の植村投手。
7月に神宮球場で観戦した同カードでも先発していた。
サウスポー対決で試合はスタート。
プレイボール後も続々とやって来る観客に、試合途中から外野の芝生席も開放されたので、見物に出向く。
センターバックスクリーン横から、バックネット方向を望む。満席具合がよく見て取れる。
センターカメラ的構図で狙ってみる。
バッターは以前『LBL』のゲストとして当スタジアムにお越し頂いた、かっちょいいエルボーガードでお馴染の中野菜摘選手。
ふたつの節目の記録が生まれたこの試合。
通算200安打を達成した、フローラの小西美加選手。
投手としても通算50勝に王手をかけている、凄い選手なのである。
そしてアストライア先発の渚投手。
通算100奪三振を達成。球速がそんなに出ない分、三振の多くない女子プロ野球の中で積み重ねた偉大な数字である。
その渚投手の6回4安打1失点の好投もあり、最終7回に2番手大田投手の乱調で1点差まで追い上げられたものの、アストライアが逃げ切って5-4で勝利。
暑すぎるほどの秋晴れの太陽の下に響く心地よい金属バットの打球音と、はつらつとした全力プレイの女子プロ野球を大いに楽しんだ、初秋の所沢の休日であった。
恐らくこれが今季最後の女子プロ野球観戦になると思うが、気付けば川口市営、神宮、そしてこの所沢と今季観戦した3試合が全てアストライアVSフローラであった。
場所柄どうしてもアストライア主催試合中心になるのは必然なのだが、来年はぜひ赤いチーム以外も観戦出来たらと思う。
10月に入って、日本シリーズ的位置づけの「女王決定戦」や、プロアマの垣根を超えた日本一決定戦である「ジャパンカップ」など、NPBと同じくこの秋ビッグタイトルが続く女子プロ野球。
ぜひ皆様も一度足を運んでみて頂ければと思う。
連休中も熱戦続きで、1ゲーム差が続くパの3位争い、マジックが出そうで出ないセの優勝争いなど、まだまだ見逃せない男子プロ野球の観戦はぜひ当スタジアムでどうぞ。
連休明けも引き続き皆様の当スタジアムへのご来場を心よりお待ちしております。